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PR 公開日 2024/10/18 06:30

コスパ大賞も納得。1万円台でトレンド満載の完全ワイヤレス「SOUNDPEATS Capsule3 Pro+」レビュー

MEMSドライバー採用モデル
高橋 敦
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最新技術を採り入れつつ、お求めやすい価格を実現することで定評のあるSOUNDPEATSから、話題のMEMSドライバーをいち早く搭載した「Capsule3 Pro+」が登場した。VGPで「コスパ大賞」の栄誉にも輝いた本機の魅力を、高橋 敦氏の解説でご紹介しよう。

SOUNDPEATS 「Capsule3 Pro+」価格 : 13,880円(税込)

■MEMSドライバー採用で低音を主張させつつ明瞭さもキープ



最新技術をいち早く採用するだけではなく、それをより多くのユーザーにとって現実的な価格で提供する。技術トレンドを市場とユーザーに定着させているのは、それを成し遂げているブランドだ。SOUNDPEATSはまさにその代表。最新高音質コーデックやアダプティブノイズキャンセリングといった最新機能を、各社ハイエンド機と並ぶタイミングで、手の届きやすい価格の製品に搭載してきた実績がある。

たとえば、2022年に発売した「Air3 Pro」では、クアルコムの当時における新世代チップを採用、低遅延コーデック・aptX Adaptiveに対応するなど、シーンの最先端を行くスペックが満載だった。3基のドライバーを採用したハイブリッドモデル「Opera 05」も然りだ。そうだとすれば、「SOUNDPEATSの最新モデルを見れば次に来るトレンドがわかる」という見方もありかもしれない。


そのSOUNDPEATSが、最新モデル「Capsule3 Pro+」でフィーチャーする最新技術は「MEMSドライバー」だ。SoCなどの半導体製品と同じように全体をシリコンウェハーで形成し製造する、新世代のドライバーとなる。従来型のドライバーでは、各パーツの製造誤差とそこからの組み上げ誤差による特性のばらつきは不可避だ。

対してシリコン製造のMEMSは、個体によるばらつきを非常に少なくできる。その均質性は、左右ペア等での特性の揃いが求められるオーディオ分野において大きな強みだ。また、もちろんMEMSはそもそもの周波数特性や低歪み性にも優れる。

■MEMS+12mmダイナミック 革新のハイブリッド構成



1万3千円台の価格帯の完全ワイヤレスイヤホンに、MEMSドライバーを搭載したことが最大のポイント。優れた音響特性を誇るxMEMS製のMEMSドライバー「Cowell」を高域に採用。従来のドライバーに比べて軽量で歪みが少ないため、優れた高域特性を実現しているという。また、低域側に極細のバイオセルロース繊維を振動板に搭載した12mm径のダイナミック型ドライバーを採用していることもポイント。12mm径という大口径ドライバーならではの振幅の大きさを活かした、躍動感と迫力のあるサウンドを味わえる。


SOUNDPEATSはそのMEMSを、先行数社のMEMS搭載機が2万円から4万円超であるのに対して、13,880円のこのモデルに搭載してきたのだ。しかも、低域側には使用実績のある大口径バイオセルロース振動板ドライバーを採用し、高域側にMEMSというハイブリッド構成となっている。

他のさまざまな要素も同社最新機として当然フル装備。ノイズキャンセリング機能については、前述のアダプティブノイズキャンセリングによって、消音効果は街中でも電車内でも常に最適化される。高音質コーデックについてはLDAC採用で、ハイレゾ相当の音質をワイヤレスでも楽しめる。加えて、マルチポイント対応、最大43時間のパワフルなバッテリー、IPX4防滴性能など完全ワイヤレスイヤホンに求められる要素を備えている。

■ノイズキャンセリング効果をリアルタイムで最適化



ハイブリッド方式のノイズキャンセリング方式を採用。また、屋内にいる時、屋外にいる時、飛行機に乗っている時などのさまざまなシーンに応じて、ノイズキャンセリングの効果を自動的に切り替えることができる「Adaptive ANC」に対応する。グラフを見ると、周囲の状況に応じて騒音抑制の量を自動的に調整してくれていることがわかる。


そのサウンドでまず印象的なのは、大口径バイオセルロース振動板に由来すると思われる、ボリューム感満点の低音。星街すいせい『ビビデバ』を聴くと、そのやんちゃなベースラインが思い切り大柄に打ち出されてきて大迫力だ。

それでいて、それほどに低音を主張させつつ、全体としての明瞭感もしっかりキープ。ひとつひとつの音のくっきり感やシンバルのシャープさなども確保されている。恐らくは、そこが高域を担当するMEMSドライバーの活躍によるところなのだろう。最新技術をただ取り入れただけではなく、それが実際のサウンドに活かされている。オーディオブランドとしてのノウハウの蓄積を感じさせる音づくりだ。

■ワイヤレスでもハイレゾを楽しめるLDACに対応



Bluetooth伝送方式には、SBC、AACに加え、既存コーデック(SBC)と比べ約3倍のデータ量を伝送可能なLDACに対応。最大96kHz/24bitのハイレゾ音質の伝送も可能。ワイヤレスでも、音場の広さ、情報量の広さ、細やかな表現など、ハイレゾ音源が持つ特性を存分に楽しむことができる。


■IPX5でスポーツに最適!力強い音が特徴のネックバンドタイプ「Q35HD+」も登場



さてしかし、SOUNDPEATSはトレンドをリードする尖った製品ばかりのブランドではない。安定したニーズのある定番スタイルのモデルも揃えている。 直近にもネックバンド型ワイヤレスの最新モデル「Q35 HD+」を投入。ロングセラー「Q35 HD」のアップデートモデルだ。

SOUNDPEATS 「Q35HD+」価格 : 4,580円(税込) パワフルなサウンドを実現すべく10mmダイナミック型ドライバーと4mmマ グネチックスピーカーを搭載。防滴性能はIPX5。再生時間は約17時間と長い。イヤホン同士をマグネット吸着でき、使わない時も首から吊り下げ ておける

SoCの更新、CVC 8.0対応で通話音質向上、バッテリー容量アップで再生時間延長、充電端子を独自マグネット式から汎用的なUSB Type-Cに変更、防滴仕様を一般的な利用には十分なIPX5に見直しなど、さまざまな箇所を2024年仕様にブラッシュアップしている。

その上でドライバーにデュアル磁気回路を採用し音質強化も図られている。それによる駆動力強化の威力は実際に聴いても明らか。ウェイト太めのゴシック体フォントのような、明確で力強いサウンドだ。

次のトレンドを先取りする最新モデルから使い続けたい定番スタイルまで。SOUNDPEATSのラインナップにはイヤホンの現在が揃えられている。

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SPEC
・「Capsule3 Pro+」ノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホン
●通信方式:Bluetooth Ver.5.3 ●対応コーデック:SBC、AAC、LDAC
●ドライバー構成:MEMS×1(高域)、12mmダイナミック型×1(中低域) ●連続再生時間:約6.5時間(ANCオフ時/ケース込み最大約43時間)
●質量:約5g(イヤホン片耳)、約48g(充電ケース+イヤホン両側) ●付属品:イヤーチップ(S/M/L)、充電用ケーブル
・「Q35HD+」ワイヤレスイヤホン
●通信方式:Bluetooth Ver.5.2 ●対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX HD
●ドライバー構成:10mmダイナミック型×1、4mmマグネチックスピーカー×1 ●連続再生時間:約17時間(AAC再生時)
●質量:約15g●付属品:イヤーチップ(XS/S/M/L/XL)、ウィングチップ(S/M/L)、ケーブルクリップ、カラビナ、充電ケーブル、キャリングケースほか


(提供:SOUNDPEATS)



本記事は「プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN」からの転載です。

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