PR 公開日 2025/02/10 06:30
リビングに最適なプリメインアンプはどっち?「DENON HOME AMP」vs「MODEL M1」比較レビュー
DALIとPolk Audioのエントリーラインを組み合わせて音質をチェック
昨夏の発売から話題を集め続けているプリメインアンプといえばデノン「DENON HOME AMP」とマランツ「MODEL M1」だ。本格アンプとしては異例のコンパクトさによる優れた設置性をはじめ、ネットワーク機能「HEOS」の搭載により、ネットワークプレーヤー等を組み込まないミニマルな構成で、ストリーミング中心のオーディオシステムを構築できる。そして名門ブランドへの期待に応えるサウンド。それらすべてを備えるのだから大人気にも頷ける。
その上に両機はeARC対応HDMI端子も搭載。NetflixやPrime Video、YouTubeなどのVODサービスに対応するテレビと両アンプをHDMIケーブルで接続すれば、それらの映像コンテンツの音響を本格オーディオのアンプとスピーカーの力でぐぐっと引き上げられる。前述の設置性やミニマルさといった要素もリビングへの、導入において特に喜ばれるだろう。DENON HOME AMPとMODEL M1はテレビを中心としたリビングシアターのオーディオシステムとしても極めて優秀、適任なアイテムと言える。
今回はその環境を想定し、55型の4K有機ELテレビと組み合わせて、映像コンテンツの試聴で音質のポテンシャルをチェック。両モデルのサウンド傾向の違い、コンテンツ内容やスピーカーとの相性などを探ってみた。
組み合わせるスピーカーは、Polk Audio「R500」とDALI「OBERON 7」を選択。コストパフォーマンスの高さが魅力的な両ブランドのエントリーラインであり、トゥイーター+ダブルウーファー構成のフロアスタンド型だ。スリムで設置性に優れるR500、やや大柄な代わりに大口径ウーファー搭載で低音再生に余裕があるOBERON 7、サウンド面でどのような違いが現れるかが聴きどころだ。
映像コンテンツは、Netflixから『地面師たち』『シティーハンター』、YouTubeから星街すいせいのMV『ビビデバ』をセレクト。それぞれ、会話劇の台詞と場の雰囲気、アクションシーンのキレや迫力、音楽再生の表現をチェックした。
DENON HOME AMPは、高剛性インナーシャーシ内のスペースを三層構造で高効率に利用することで、小型筐体でありながら高出力デジタルアンプ回路とそれを支える電源回路の搭載を実現。デノンカスタムのSYコンデンサーやアナログプレーヤー「DP-3000NE」で採用されたパワーアンプ用大型カスタムコンデンサーといった高音質パーツも導入されている。
そこから生み出されるサウンドの持ち味を一言で伝えるなら「ナチュラル」だ。声は適度な太さで肉声感があり、場面ごとの物音も目立ちすぎずに自然。おかげでコンテンツ内容に対しての得手不得手は感じられなかった。
R500と組み合わせて聴いた『地面師たち』のサウンドは、声の太さや温かみが特に引き出され、会話や場面の怖さや凄み、不穏さは少し薄まった。しかし「声を前に押し出して届け、その背景にBGMを広げる」という描写バランスを徹底しており、会話中心のドラマ全般への適性を感じさせてくれた。
OBERON 7で聴く『シティーハンター』の音も印象的で、スピーカー側の低音再生の余裕で銃声の太さとキレの再現性が増したおかげか、銃声の描き分けがより明快に。9mmサブマシンガンや5.56mmアサルトライフルの連射音のシャープさに耳に慣れた後に来る、冴羽の愛銃357マグナムの一撃の重みと説得力。その対比を際立たせてくれたのが嬉しい。
MV『ビビデバ』をOBERON 7と組み合わせて聴いてみると、超低域も活用されている曲のため、アンプの制動力と低音再生の余裕がないスピーカーで再生すると、ベースの音色が膨らむ潰れることがあるのだが、DENON HOME AMPとOBERON7では、高い制動力と超低域までの周波数特性を実現するため、ベースの太さや重さが適正に再現され、主役のボーカルやほかの様々な音を含めた全体のバランスが良好となった。
その上に両機はeARC対応HDMI端子も搭載。NetflixやPrime Video、YouTubeなどのVODサービスに対応するテレビと両アンプをHDMIケーブルで接続すれば、それらの映像コンテンツの音響を本格オーディオのアンプとスピーカーの力でぐぐっと引き上げられる。前述の設置性やミニマルさといった要素もリビングへの、導入において特に喜ばれるだろう。DENON HOME AMPとMODEL M1はテレビを中心としたリビングシアターのオーディオシステムとしても極めて優秀、適任なアイテムと言える。
今回はその環境を想定し、55型の4K有機ELテレビと組み合わせて、映像コンテンツの試聴で音質のポテンシャルをチェック。両モデルのサウンド傾向の違い、コンテンツ内容やスピーカーとの相性などを探ってみた。
組み合わせるスピーカーは、Polk Audio「R500」とDALI「OBERON 7」を選択。コストパフォーマンスの高さが魅力的な両ブランドのエントリーラインであり、トゥイーター+ダブルウーファー構成のフロアスタンド型だ。スリムで設置性に優れるR500、やや大柄な代わりに大口径ウーファー搭載で低音再生に余裕があるOBERON 7、サウンド面でどのような違いが現れるかが聴きどころだ。
映像コンテンツは、Netflixから『地面師たち』『シティーハンター』、YouTubeから星街すいせいのMV『ビビデバ』をセレクト。それぞれ、会話劇の台詞と場の雰囲気、アクションシーンのキレや迫力、音楽再生の表現をチェックした。
■DENON HOME AMP、選び抜かれた高音質パーツ搭載で “ナチュラル” なサウンドが持ち味
DENON HOME AMPは、高剛性インナーシャーシ内のスペースを三層構造で高効率に利用することで、小型筐体でありながら高出力デジタルアンプ回路とそれを支える電源回路の搭載を実現。デノンカスタムのSYコンデンサーやアナログプレーヤー「DP-3000NE」で採用されたパワーアンプ用大型カスタムコンデンサーといった高音質パーツも導入されている。
そこから生み出されるサウンドの持ち味を一言で伝えるなら「ナチュラル」だ。声は適度な太さで肉声感があり、場面ごとの物音も目立ちすぎずに自然。おかげでコンテンツ内容に対しての得手不得手は感じられなかった。
「銃声の描き分けが明快、歌声と各楽器のバランスも良好」
R500と組み合わせて聴いた『地面師たち』のサウンドは、声の太さや温かみが特に引き出され、会話や場面の怖さや凄み、不穏さは少し薄まった。しかし「声を前に押し出して届け、その背景にBGMを広げる」という描写バランスを徹底しており、会話中心のドラマ全般への適性を感じさせてくれた。
OBERON 7で聴く『シティーハンター』の音も印象的で、スピーカー側の低音再生の余裕で銃声の太さとキレの再現性が増したおかげか、銃声の描き分けがより明快に。9mmサブマシンガンや5.56mmアサルトライフルの連射音のシャープさに耳に慣れた後に来る、冴羽の愛銃357マグナムの一撃の重みと説得力。その対比を際立たせてくれたのが嬉しい。
MV『ビビデバ』をOBERON 7と組み合わせて聴いてみると、超低域も活用されている曲のため、アンプの制動力と低音再生の余裕がないスピーカーで再生すると、ベースの音色が膨らむ潰れることがあるのだが、DENON HOME AMPとOBERON7では、高い制動力と超低域までの周波数特性を実現するため、ベースの太さや重さが適正に再現され、主役のボーカルやほかの様々な音を含めた全体のバランスが良好となった。