PRNR1200/DRA-900H/STEREO 70s/MODEL 40nをテスト
マランツとデノン「HDMI搭載ステレオアンプ」4モデル聴き比べ。リビングのテレビが“手軽に”Hi-Fiサウンドに!
リビングのテレビが“手軽に”Hi-Fiオーディオの音に! HDMI搭載ステレオアンプの魅力とは?
2024年のいま、私たちはリビングで手軽に、Netflixなどの動画サブスクサービスやYouTubeなどで映画や音楽を楽しめるようになった。そんな時、より良い音で楽しめたら、作品への没入感は大きく上がるということで、リビングの視聴環境を良くしようと考える方が増えている。
そのような中、日本のオーディオ・ビジュアルブランドのマランツやデノンが先鞭をつけた、「HDMI端子を搭載したステレオアンプ」が注目されている。
テレビの音を良くしようと思ったとき、最初に思いつくのはサウンドバーだが、HDMI端子搭載ステレオアンプは、サイズやデザイン、音質などにバラエティがあるスピーカーと組み合わせて、サウンドバーとは別次元ともいえる本格的なサウンドを出すことができる。
今までであれば、HDMI端子を持つアンプというと、AVアンプを導入するのがスタンダードだった。ただし、実際のところ「AVアンプ=マルチチャンネル対応」は必要ない方も数多くいる。そこで考えられたのが、チャネル数をステレオ2chに絞ったHDMI端子搭載ハイファイアンプなのだ。
本記事では、専用のオーディオルームやシアタールームだけでなく、リビングでも大活躍するそんなHDMI搭載ステレオアンプ4モデルのクオリティチェックを行い、リビングの音のグレードアップを狙ってみた。
<目次>
・取材時の機材システムと試聴コンテンツは?
・スタンダードクラス編(1):マランツ「NR1200」レビュー
・スタンダードクラス編(2):デノン「DRA-900H」レビュー
・ミドル/ハイクラス編(1):マランツ「STEREO 70s」レビュー
・ミドル/ハイクラス編(2):マランツ「MODEL 40n」レビュー
・まとめ:それぞれに際立つ個性
Polk Audioとの組み合わせで映画やYouTubeをチェック
試聴環境については、人気上昇中のアメリカ・Polk Audioの3ウェイ・4スピーカー「RESERVE R600」をレファレンスとして使った。
ソース機器については、ストリーミングデバイス「Apple TV 4K」をHDMIケーブル経由でテレビと接続、テレビのARC対応HDMI端子とアンプをKordzのHDMIケーブル「PRS4 Passive」で接続した。なお、一般的にはこの接続方式がスタンダードだが、もう1つの接続方法としてアンプをハブとして、各機材をアンプと接続する方法もある。
試聴コンテンツは、2023年公開のレースアクション映画『グランツーリスモ』、(チャプター7 主人公のヤン・マーデンボローがレッドブルリンクでの初レースデビューからチャプター8 レース中のシーン)、音楽コンテンツはYouTubeのAyase / YOASOBIオフィシャルチャンネルからYOASOBI『アイドル(Idol)」from「Clockenflap」2023.12.01@Central Harbourfront in Hong Kong』を使用した。