公開日 2012/10/12 16:18
アップル「Lightning - 30ピンアダプター」で色々検証してみた
アップルが新たに採用したコネクター「Lightning」(ライトニング)が話題となっている。
これまでiPhoneやiPod touchには「Dockコネクタ」という30ピンのコネクターが長年採用されていたが、新モデルには、新たに8ピンの「Lightning」という新コネクタが採用されたのだ。コネクターが劇的に薄型化・小型化し、さらにリバーシブルなので差し間違えることもなくなった。また形状が単純なので壊れにくいこともメリットだ。
iPhone単体で見れば良いことばかりにも思えるLightningコネクタへの変更だが、iPhone対応のAV機器を販売するAVメーカー側からすると、まさに「寝耳に水」の出来事だっだ。端子形状が変わるという噂は前々からあったものの、秘密主義で知られるアップルのこと、実際の仕様や変更時期をAVメーカーへ事前に知らせることはなかった。
またLightningは、データ転送はデジタル入出力しか行えない仕様となっており、アナログ音声信号を直接出力できない。これについては、別売りの「Lightning - 30ピンアダプタ」内にD/Aコンバーターを搭載しているため、30ピンコネクタ経由でアナログ出力が行える。
今回、この「Lightning - 30ピンアダプタ」を使っていくつかの検証を行ってみた。
【検証1】
Lightning → USBケーブル → AVアンプ … ○
これはアダプターを使った検証ではないが、参考情報として記しておく。USB A端子からのiPodデジタル入力に対応したAVアンプは多いが、これにiPhone 5に付属するLightning - USBケーブルを使って直接接続した。すると、何のトラブルもなく音が出た。複数のモデルで確認が行えたため、この接続は全く問題ないことがわかった。
【検証2】
Lightning → Lightning-30ピンアダプタ →ND-S1 … ○
デジタル接続が行えるiPodトランスポート、「ND-S1」(現在は販売していない)にアダプタ経由で接続してみた。アダプタとiPhone 5の二段重ねで利用するスタイルとなるため、安定感がなく、見た目にも不格好になる。特にこのシリーズはドック端子部の制振性にもこだわっているのが特徴の一つだが、これでは自慢の制振性の効果が発揮されない。
なおオンキヨーのサイトを見ると、現行機種である「ND-S10」「ND-S1000」のページに、Lightning-30ピンアダプタを使用した際の動作検証結果を、今後サイト上で告知する旨が表示されていた。オンキヨー社内でもまだ検証が済んでいないということだろう。
さて、ND-S1にiPhone 5を装着して再生ボタンを押すと、無事に音は出た。だが、これですぐにデジタル接続が行われていると断定することはできない。デジタル信号がスルー出力されている可能性もあるが、Lightning-30ピンアダプター内でD/A変換した音声が入力されていることも考えられるからだ。
そこでオンキヨーに電話で確認してみた。オンキヨーによれば、ND-S1/S10/S1000はいずれも、Dockからのアナログ音声入力は行えない仕様になっているとのこと。音が出たら、それはデジタル入力で間違いないという。このことから、Lightning-30ピンアダプタを介してもデジタル音声出力が行えることが確定した。いずれ同社サイトでも、ND-S10やS1000が、Lightning -30ピンアダプタ経由でデジタル入力を行えるとアナウンスされるはずだ。
【検証3】
Lightning → Lightning-30ピンアダプタ →Digital AVアダプタ →HDMI → テレビ…×
iPhoneやiPadの映像をHDMIから出力できる「Digital AVアダプタ」が、Lightning-30ピンアダプタ経由でも使えるかという検証を行った。
まずDigital AVアダプタを接続した時点で、「このアクセサリはiPhoneでは使用できません」というアラートが表示される。
ただし過去に、このアラートが表示されても実際にはHDMI出力が行えたという事例があったため、実際にテレビと接続してみた。だがテレビには何も表示されず、正真正銘、iPhone 5ではDigital AVアダプタが使えないことがわかった。
【実験4】
Lightning → Lightning-30ピンアダプター → iPad Camera Connection Kit → USBケーブル→ USB-DAC …×
続いて「iPad Camera Connection Kit」を使って、USBケーブルでデジタル音声を出力できないか、ダメ元で試してみた。ご存じのように、iPadではCamera Connection Kitを使うことで、ハイレゾ音源を含めたデジタル音声を出力できる。恐らくムリだとは思うが、iPhone 5からも同じことができないだろうか。
この組み合わせでもまた、Camera Connection Kitを接続した時点で「このアクセサリはiPhoneでは使用できません」というメッセージが表示される。
メッセージを意に介さず、検証用に用意したアンテロープ「ZODIAC GOLD」という無駄に豪華な機材へUSBケーブルを接続。再生ボタンを押してみるも、USB接続が行われた際に点灯するランプが消えたまま。もちろん音も出力されない。やはりiPhone 5ではCamera Connection Kitを使う事はできなかった。
これまでiPhoneやiPod touchには「Dockコネクタ」という30ピンのコネクターが長年採用されていたが、新モデルには、新たに8ピンの「Lightning」という新コネクタが採用されたのだ。コネクターが劇的に薄型化・小型化し、さらにリバーシブルなので差し間違えることもなくなった。また形状が単純なので壊れにくいこともメリットだ。
iPhone単体で見れば良いことばかりにも思えるLightningコネクタへの変更だが、iPhone対応のAV機器を販売するAVメーカー側からすると、まさに「寝耳に水」の出来事だっだ。端子形状が変わるという噂は前々からあったものの、秘密主義で知られるアップルのこと、実際の仕様や変更時期をAVメーカーへ事前に知らせることはなかった。
またLightningは、データ転送はデジタル入出力しか行えない仕様となっており、アナログ音声信号を直接出力できない。これについては、別売りの「Lightning - 30ピンアダプタ」内にD/Aコンバーターを搭載しているため、30ピンコネクタ経由でアナログ出力が行える。
今回、この「Lightning - 30ピンアダプタ」を使っていくつかの検証を行ってみた。
【検証1】
Lightning → USBケーブル → AVアンプ … ○
これはアダプターを使った検証ではないが、参考情報として記しておく。USB A端子からのiPodデジタル入力に対応したAVアンプは多いが、これにiPhone 5に付属するLightning - USBケーブルを使って直接接続した。すると、何のトラブルもなく音が出た。複数のモデルで確認が行えたため、この接続は全く問題ないことがわかった。
【検証2】
Lightning → Lightning-30ピンアダプタ →ND-S1 … ○
デジタル接続が行えるiPodトランスポート、「ND-S1」(現在は販売していない)にアダプタ経由で接続してみた。アダプタとiPhone 5の二段重ねで利用するスタイルとなるため、安定感がなく、見た目にも不格好になる。特にこのシリーズはドック端子部の制振性にもこだわっているのが特徴の一つだが、これでは自慢の制振性の効果が発揮されない。
なおオンキヨーのサイトを見ると、現行機種である「ND-S10」「ND-S1000」のページに、Lightning-30ピンアダプタを使用した際の動作検証結果を、今後サイト上で告知する旨が表示されていた。オンキヨー社内でもまだ検証が済んでいないということだろう。
さて、ND-S1にiPhone 5を装着して再生ボタンを押すと、無事に音は出た。だが、これですぐにデジタル接続が行われていると断定することはできない。デジタル信号がスルー出力されている可能性もあるが、Lightning-30ピンアダプター内でD/A変換した音声が入力されていることも考えられるからだ。
そこでオンキヨーに電話で確認してみた。オンキヨーによれば、ND-S1/S10/S1000はいずれも、Dockからのアナログ音声入力は行えない仕様になっているとのこと。音が出たら、それはデジタル入力で間違いないという。このことから、Lightning-30ピンアダプタを介してもデジタル音声出力が行えることが確定した。いずれ同社サイトでも、ND-S10やS1000が、Lightning -30ピンアダプタ経由でデジタル入力を行えるとアナウンスされるはずだ。
【検証3】
Lightning → Lightning-30ピンアダプタ →Digital AVアダプタ →HDMI → テレビ…×
iPhoneやiPadの映像をHDMIから出力できる「Digital AVアダプタ」が、Lightning-30ピンアダプタ経由でも使えるかという検証を行った。
まずDigital AVアダプタを接続した時点で、「このアクセサリはiPhoneでは使用できません」というアラートが表示される。
ただし過去に、このアラートが表示されても実際にはHDMI出力が行えたという事例があったため、実際にテレビと接続してみた。だがテレビには何も表示されず、正真正銘、iPhone 5ではDigital AVアダプタが使えないことがわかった。
【実験4】
Lightning → Lightning-30ピンアダプター → iPad Camera Connection Kit → USBケーブル→ USB-DAC …×
続いて「iPad Camera Connection Kit」を使って、USBケーブルでデジタル音声を出力できないか、ダメ元で試してみた。ご存じのように、iPadではCamera Connection Kitを使うことで、ハイレゾ音源を含めたデジタル音声を出力できる。恐らくムリだとは思うが、iPhone 5からも同じことができないだろうか。
この組み合わせでもまた、Camera Connection Kitを接続した時点で「このアクセサリはiPhoneでは使用できません」というメッセージが表示される。
メッセージを意に介さず、検証用に用意したアンテロープ「ZODIAC GOLD」という無駄に豪華な機材へUSBケーブルを接続。再生ボタンを押してみるも、USB接続が行われた際に点灯するランプが消えたまま。もちろん音も出力されない。やはりiPhone 5ではCamera Connection Kitを使う事はできなかった。