公開日 2017/10/21 10:44
ヘッドホン「Beats Studio3 Wireless」は何が凄い? 独自ノイズキャンセル技術「Pure ANC」の正体
製品の詳細情報が判明
Beats by Dr. Dreが発売したワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン「Beats Studio3 Wirelessオーバーイヤーヘッドフォン」。当サイトでは同製品の詳細について、同社への追加取材を実施。技術の詳細など、プレスリリースでは明らかにされていなかった部分について確認したのでお伝えしたい。
本製品は、Beatsが独自開発した「ピュアアダプティブノイズキャンセリング(Pure ANC)テクノロジー」を搭載したワイヤレスヘッドホン(関連ニュース)。Bluetoothはプレスリリース時点で「Class 1に準拠」とだけ発表されていたが、Bluetooth ver.4.0、AAC/SBCコーデックに対応することが判明。aptX等のコーデックに対応しないのは、AAC/SBCでもそれらと遜色ない音質にチューニングすることができたからだという。
ちなみにBluetoothのClassとは主に通信距離に関するもので、Class 1では約100mが有効範囲。従来機ではClass 2だったところからスペックアップしている。これは接続可能な距離が伸びることもそうだが、電波強度が上がったことで他機器からの電波干渉に強くなり、通常使用時の接続安定性が向上するというメリットがある。
独自ノイズキャンセリング技術「Pure ANC」では、外部環境を継続的にモニタリングし環境音を遮断するほか、再生中の音楽を解析した上で、音源にノイズキャンセリングを適用する。例えば飛行機に乗っているのか、雑踏の中を歩いているのかなど、環境によって外部ノイズの周波数帯域などが異なるが、リアルタイムでこれに合わせてノイズキャンセリング処理を行う。
また、フィードバックマイクを用いて、装着時の微妙なズレなどの影響で外部ノイズがイヤーパッドの内部(ユーザーの耳)にどれくらい聴こえてきているかを計測。その結果に応じてサウンドバランスを自動調整する。
こうしたシステムを採用しているのは、ノイズキャンセリング機能のオン/オフで音質に差が出ないようにするため。一般的なノイズキャンセリング技術のように、外部ノイズのすべてに単純に逆位相の音をぶつけるのではなく、ノイズがある帯域にだけキャンセル処理を行うことで、ノイズキャンセル処理による音質への影響を最小限に抑えている。
また、ノイズキャンセル処理を行う前後での音楽信号の差を計測し、ノイズキャンセルをかけたことで元々の音楽信号への干渉が大きくなりすぎた際には、あえてノイズキャンセル効果を抑える場合もある。ただ単純にノイズキャンセリング性能だけを追求したものではなく、音質とノイズキャンセルのベストバランスを追求するということのようだ。
なおPure ANCはオン/オフが可能。従来モデルではノイズキャンセリング機能をオフにできなかったが、今回から新たにオン/オフを切り替えられるようになった。
これら外部音の計測とノイズキャンセルは毎秒5万回という精度で処理を行っているとのこと。こうした高速処理を行いながらも、従来機のほぼ2倍の最長22時間(Pure ANC機能オン時。オフ時は40時間)のワイヤレス再生というロングバッテリーライフを実現させている。
こうした性能を実現する源となったのが、効率性に優れるApple W1チップを搭載したこと。W1チップがノイズキャンセル処理用のチップやDSPなどの各種信号などを効率的に処理することで、機能を強化しつつバッテリー性能も向上させられているという。
そのほか、従来の「Studio Wireless」ではDSPに「Beats Acoustic Engine(BAE)」を搭載していたが、今回は新たなアルゴリズムの新チップに変更した。このチップはW1チップに組み込まれており、DSP単体の名前はないとのこと。また、Beatsでは製品投入時期に流行している音楽に合わせてチューニングを毎回変える傾向にあるとのことで、今回は以前のものよりもEDMなどに合わせたものになっているという。
製品は10月中旬から順次発売中で、価格は34,800円(税抜)。本体カラーは、マットブラック/ホワイト/ブルー/レッド/ポーセリンローズ/シャドーグレーの6色を用意。なお、シャドーグレーはApple Online Store、Apple Storeおよびビックカメラ、ヨドバシカメラにて先行販売を実施。ポーセリンローズはApple Online Store、Apple Storeのみの限定カラーとなる。
本製品は、Beatsが独自開発した「ピュアアダプティブノイズキャンセリング(Pure ANC)テクノロジー」を搭載したワイヤレスヘッドホン(関連ニュース)。Bluetoothはプレスリリース時点で「Class 1に準拠」とだけ発表されていたが、Bluetooth ver.4.0、AAC/SBCコーデックに対応することが判明。aptX等のコーデックに対応しないのは、AAC/SBCでもそれらと遜色ない音質にチューニングすることができたからだという。
ちなみにBluetoothのClassとは主に通信距離に関するもので、Class 1では約100mが有効範囲。従来機ではClass 2だったところからスペックアップしている。これは接続可能な距離が伸びることもそうだが、電波強度が上がったことで他機器からの電波干渉に強くなり、通常使用時の接続安定性が向上するというメリットがある。
独自ノイズキャンセリング技術「Pure ANC」では、外部環境を継続的にモニタリングし環境音を遮断するほか、再生中の音楽を解析した上で、音源にノイズキャンセリングを適用する。例えば飛行機に乗っているのか、雑踏の中を歩いているのかなど、環境によって外部ノイズの周波数帯域などが異なるが、リアルタイムでこれに合わせてノイズキャンセリング処理を行う。
また、フィードバックマイクを用いて、装着時の微妙なズレなどの影響で外部ノイズがイヤーパッドの内部(ユーザーの耳)にどれくらい聴こえてきているかを計測。その結果に応じてサウンドバランスを自動調整する。
こうしたシステムを採用しているのは、ノイズキャンセリング機能のオン/オフで音質に差が出ないようにするため。一般的なノイズキャンセリング技術のように、外部ノイズのすべてに単純に逆位相の音をぶつけるのではなく、ノイズがある帯域にだけキャンセル処理を行うことで、ノイズキャンセル処理による音質への影響を最小限に抑えている。
また、ノイズキャンセル処理を行う前後での音楽信号の差を計測し、ノイズキャンセルをかけたことで元々の音楽信号への干渉が大きくなりすぎた際には、あえてノイズキャンセル効果を抑える場合もある。ただ単純にノイズキャンセリング性能だけを追求したものではなく、音質とノイズキャンセルのベストバランスを追求するということのようだ。
なおPure ANCはオン/オフが可能。従来モデルではノイズキャンセリング機能をオフにできなかったが、今回から新たにオン/オフを切り替えられるようになった。
これら外部音の計測とノイズキャンセルは毎秒5万回という精度で処理を行っているとのこと。こうした高速処理を行いながらも、従来機のほぼ2倍の最長22時間(Pure ANC機能オン時。オフ時は40時間)のワイヤレス再生というロングバッテリーライフを実現させている。
こうした性能を実現する源となったのが、効率性に優れるApple W1チップを搭載したこと。W1チップがノイズキャンセル処理用のチップやDSPなどの各種信号などを効率的に処理することで、機能を強化しつつバッテリー性能も向上させられているという。
そのほか、従来の「Studio Wireless」ではDSPに「Beats Acoustic Engine(BAE)」を搭載していたが、今回は新たなアルゴリズムの新チップに変更した。このチップはW1チップに組み込まれており、DSP単体の名前はないとのこと。また、Beatsでは製品投入時期に流行している音楽に合わせてチューニングを毎回変える傾向にあるとのことで、今回は以前のものよりもEDMなどに合わせたものになっているという。
製品は10月中旬から順次発売中で、価格は34,800円(税抜)。本体カラーは、マットブラック/ホワイト/ブルー/レッド/ポーセリンローズ/シャドーグレーの6色を用意。なお、シャドーグレーはApple Online Store、Apple Storeおよびビックカメラ、ヨドバシカメラにて先行販売を実施。ポーセリンローズはApple Online Store、Apple Storeのみの限定カラーとなる。