公開日 2024/07/19 06:30
ジェイソン・ステイサム出演の隠れた良作!日本未公開のスパイアクションコメディ
【第124回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2015年製作の『SPY/スパイ』をご紹介します!
◇
『SPY/スパイ』(2015年・アメリカ)
(配信: Disney+)
日本未公開ながらも、第73回ゴールデン・グローブ賞にて作品賞・主演女優賞ノミネートを果たしたスパイアクションコメディ。CIAで分析官として働くぽっちゃり女子のスーザン(メリッサ・マッカーシー)は、核爆弾の闇取引を阻止すべく任務にあたっていたエージェント、ファイン(ジュード・ロウ)の死をきっかけに潜入捜査に志願。凄腕(?)のエージェント、リック(ジェイソン・ステイサム)らの協力を得て、現場未経験ながらも徐々にスパイとしての才能を開花させていくのだが……。
みなさんにとって「B級映画」の定義とは何でしょう。答えはさまざまあると思いますが、私が思うB級映画の定義とは、くだらないことを “本気” でやっていることに尽きる。そういった意味では、本作は非常に上質なB級映画。間の抜けた登場人物のオンパレードながらも、核爆弾をめぐる一連の捜査や陰謀をはじめ、都度繰り広げられるアクションシーンやエージェントが使用する特殊アイテムなど、その描き方はどれも本格的。おふざけ満載の人間模様をより一層際立たせるべく、それ以外の箇所は徹底的に丁寧に作り込まれている。
つまりは、一握りのファンタジー(本作の場合は「おふざけ」)を成立させるべく、それ以外は強度あるリアリティで溢れさせているのである。そうして “本気”でふざけてくれているからこそ、目にする者は、大いに笑え、大いに楽しむことができるのです。気軽且つ気楽に観られるアクションものをご所望の際には、是非『SPY/スパイ』をご覧ください♪
(C) 2024 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『SPY/スパイ』(2015年・アメリカ)
(配信: Disney+)
日本未公開ながらも、第73回ゴールデン・グローブ賞にて作品賞・主演女優賞ノミネートを果たしたスパイアクションコメディ。CIAで分析官として働くぽっちゃり女子のスーザン(メリッサ・マッカーシー)は、核爆弾の闇取引を阻止すべく任務にあたっていたエージェント、ファイン(ジュード・ロウ)の死をきっかけに潜入捜査に志願。凄腕(?)のエージェント、リック(ジェイソン・ステイサム)らの協力を得て、現場未経験ながらも徐々にスパイとしての才能を開花させていくのだが……。
みなさんにとって「B級映画」の定義とは何でしょう。答えはさまざまあると思いますが、私が思うB級映画の定義とは、くだらないことを “本気” でやっていることに尽きる。そういった意味では、本作は非常に上質なB級映画。間の抜けた登場人物のオンパレードながらも、核爆弾をめぐる一連の捜査や陰謀をはじめ、都度繰り広げられるアクションシーンやエージェントが使用する特殊アイテムなど、その描き方はどれも本格的。おふざけ満載の人間模様をより一層際立たせるべく、それ以外の箇所は徹底的に丁寧に作り込まれている。
つまりは、一握りのファンタジー(本作の場合は「おふざけ」)を成立させるべく、それ以外は強度あるリアリティで溢れさせているのである。そうして “本気”でふざけてくれているからこそ、目にする者は、大いに笑え、大いに楽しむことができるのです。気軽且つ気楽に観られるアクションものをご所望の際には、是非『SPY/スパイ』をご覧ください♪
(C) 2024 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |