卵型スピーカーの秘密<その3>

公開日 2002/03/07 10:21
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「TIMEDOMAIN mini 」左と、「ECLIPSE TD」右(限定版)
●今回は、卵型スピーカーの種類を解説!!

まず、一般的に売られている卵型スピーカーの製品は、大きく2系統に分けられる。一つは、「TIMEDOMAIN mini (タイムドメインミニ)」のアンプ内蔵小型スピーカー。もう一つは、「ECLIPSE TD (イクリプス ティー ディー)」シリーズの本格スピーカーシステム。

この2種類は、いずれも同じ卵型スピーカーシステムだが、ブランドも違っており、完全な別系統として捉えておくべきだ。

「タイムドメインミニ」が、(株)タイムドメインによる手軽な小型システムであるのに対し、「ECLIPSE TD」は、富士通テン(株)がホームオーディオに向けて新しく作ったブランドの、本格的なオーディオ製品となっている。

共通する音質的な長所を持っている一方、当然のことながらその再現力は大きく異なっているわけだ。

一般的にはこれらすべてを総称して、“富士通の卵型スピーカー”というような呼び方で呼ばれることも多いようだが、この呼び方では、実は別物を指し示していることもあり、注意が必要だ。

その“別物”とは、「タイムドメインミニ」と外観が同一形状の、富士通パソコンに付属品として採用されていた「タイムドメインスピーカー」だ。このスピーカーは、あくまでもパソコンの付属品であり、富士通は単売を行っていない。“富士通の卵型スピーカー”というと、タイムドメインミニではなく、この付属品を指していることになる。

でも、(株)タイムドメインの「タイムドメインミニ」と、「富士通パソコンのタイムドメインスピーカー」は、いっしょでしょ? と多くの人が思っていることと思う。

ところが、実は違うのである。“名前が違う”などということでは、ない。次回をお楽しみに。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

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