Technics「C700シリーズ」のサウンドをじっくり試聴!プレミアムイベント@東京レポート
いよいよ本格始動を開始したTechnics(公式サイト)。3月21日(土)・22日(日)に、パナソニックセンター東京にて、Technicsの“Premiumシステム”「C700シリーズ」をじっくりご体験頂けるプレミアム試聴会を開催致しました。
小社刊「オーディオアクセサリー」誌とPhile-webでは、昨年12月からTechnicsサウンドをじっくりご体感いただける「Technics プレミアム試聴会」を東京や大阪で開催して参りました(大阪イベントレポート)(東京イベントレポート)。こちらでは“Reference システム“R1シリーズを中心に試聴していただきましたが、参加されたみなさまから「C700シリーズも聴きたい」という熱烈なお声を多数いただきました。
今回のイベントは、そんなみなさまの声におこたえするかたちで開催が実現したもの。会場には「C700シリーズの音を聴くのを楽しみにしてきた」「既に製品を購入したけれど、技術陣とお話ししてみたかった」という方々が、全国各地からいらっしゃいました。
■日常生活に溶け込むデザインと、幅広い使い方ができるのが魅力
まずイベントの冒頭では、Technicsのチーフエンジニア・井谷哲也氏が、「C700シリーズ」に投入された技術について説明を行いました。
C700シリーズも、上位モデル“Referenceシステム”R1シリーズと同じく、テクニクスのブランドフィロソフィーである「Rediscover Music」=音楽の魅力を再発見する製品でありたいという思いから生まれたモデル。R1よりもコンパクトかつ手頃な価格とし、インテリアに溶け込むようなデザインで、リビング環境やプライベートルームにふさわしいモデルを目指したと言います。そのため、従来のテクニクス製品では珍しいシルバーやホワイトの筐体を採用。サイズもオーディオ機器としては一般的な横幅43cmよりコンパクトな34cmとすることで、設置のしやすさにも配慮したそうです。
「現在、CDやハイレゾ音源など音源そのものがデジタルなので、なるべくそれを鮮度の高いままスピーカーまで届けたい」という思いから、フルデジタルアンプ「JENO デジタルエンジン」を採用。入力された信号をノイズや歪みの影響を抑えながら増幅・伝送できるほか、独自のジッター削減回路を搭載。高域から低域まで全帯域でジッターを削減することにより、クリアでピュアな音再生を可能にしたといいます。
井谷氏は「『JENO デジタルエンジン』が完成したことがテクニクス再発進への自信になりました」と語ります。それほどまでに技術の粋が投入されたものであると言えるでしょう。
さらに「LAPC(Load Adaptive Phase Calibration)」という機能を搭載していることもポイント。スピーカーの特性に合わせてアンプの周波数位相特性を補正する独自アルゴリズムにより、ゲインだけでなく位相特性も揃えることができ、空間表現豊かな音を実現できるという技術です。「テクニクス製のものはもちろん、お手持ちのスピーカーを使った際も効果を発揮できます」と説明していました。
またネットワークプレーヤー「ST-C700」は、PCやNASなどの入力機器からのノイズを徹底的に排除できるよう、ノイズ対策パーツを各所に配置。CDプレーヤー「SL-C700」はCDの音源を最大176.4kHz/32bitまでアップサンプリングできる「High Res Re-master」機能も搭載し、ハイレゾ時代にも対応した楽しみ方ができることを紹介していました。
そしてスピーカー「SB-C700」は、同軸平板ユニットを採用した点をアピール。「平板振動板は、アルミハニカムコア材を採用しているものは他にもありますが、本機は更にカーボンクロススキン材を組み合わせたサンドイッチ構造としています。キャビネットも板厚を不均一にすることで、余計な共振を低減しました」と説明した井谷氏。「テクニクスサウンドが目指すのは、音場の再現性、音像の正確性。ぜひ実際に音を聴いてみていただきたいです」と締めくくりました。
■鴻池賢三氏が様々な音源で“Premiumシステム”を再生
試聴パートでは、鴻池氏が選んだ音源を使ってC700シリーズの音をお楽しみいただきました。今回は、誰もが聴いたことがあるポピュラーな音楽を中心にしたセレクト。音が鳴り出した瞬間に「おっ」と目を輝かせて聴き入っていた方が多かったのが印象的で、「これまで聴いた中でいちばん素晴らしい音だった」という感想を寄せてくださった方もいらっしゃいました。
みなさんの反応がとてもよかったのが松田聖子「裸足の季節」(96kHz/24bit FLAC)。「リリース当時ラジカセなどで聴いていた音とはだいぶ違って驚くのでは? 高域がかなり伸びて、声にクリアさがあるのは、このシステムが低ジッターなおかげ」と語る鴻池氏。続いてマイケル・ジャクソン「ビリー・ジーン」(DSD 2.8MHz)では「ドラムのビートがしっかりした曲。C700シリーズは、低域の音圧でガンガン来るというよりは、高〜低域まで音の頭がパシッと揃うことによる迫力が味わえるのが特徴です。これは、平面同軸スピーカーを使っているというメリットが現れていると思います」と、コメントしていました。
またThe Persuasions「Angel of Harlem」(96kHz/24bit FLAC)では「人間の声表現は、不自然だとすぐ分かってしまうもの。でもC700シリーズは自然な広がり感やハーモニーの分離の良さ、空間の奥行き感が表現できています。小さなスピーカーでよくこれだけの広がりが出るなと思います」と、C700シリーズの再生力を賞賛していました。
続いてLAPCや「High Res Re-Master」といった機能の効果検証も実施。鴻池氏お気に入りの1曲だというスーザン・ウォン「Have You Ever Seen the Rain」(96kHz/24bit FLAC)でLAPCのON/OFF切換を試してみたところ「OFFだとボーカルがスピーカーに張り付いているような感じがするのですが、LAPCをONにすると、『スピーカーから音が鳴っている』という感じがなくなり、音が上方向にフワッと広がる感じがします。LAPCはスピーカーの特性に応じてアンプの周波数位相特性を補正するという技術。位相特性の変化を体感できると思います」とその効果を説明。
「High Res Re-Master」については、「CDを中心に音楽を楽しんでいる方はまだまだ多いはず。ハイレゾを聞き始めるとCDの音が物足りなくなってしまう…ということもあるかも知れませんが、CDをハイレゾ相当までアップサンプリングできるこういった機能があれば安心です」と、手持ちの音源を活かした楽しみ方ができることも紹介していました。
小社刊「オーディオアクセサリー」誌とPhile-webでは、昨年12月からTechnicsサウンドをじっくりご体感いただける「Technics プレミアム試聴会」を東京や大阪で開催して参りました(大阪イベントレポート)(東京イベントレポート)。こちらでは“Reference システム“R1シリーズを中心に試聴していただきましたが、参加されたみなさまから「C700シリーズも聴きたい」という熱烈なお声を多数いただきました。
今回のイベントは、そんなみなさまの声におこたえするかたちで開催が実現したもの。会場には「C700シリーズの音を聴くのを楽しみにしてきた」「既に製品を購入したけれど、技術陣とお話ししてみたかった」という方々が、全国各地からいらっしゃいました。
■日常生活に溶け込むデザインと、幅広い使い方ができるのが魅力
まずイベントの冒頭では、Technicsのチーフエンジニア・井谷哲也氏が、「C700シリーズ」に投入された技術について説明を行いました。
C700シリーズも、上位モデル“Referenceシステム”R1シリーズと同じく、テクニクスのブランドフィロソフィーである「Rediscover Music」=音楽の魅力を再発見する製品でありたいという思いから生まれたモデル。R1よりもコンパクトかつ手頃な価格とし、インテリアに溶け込むようなデザインで、リビング環境やプライベートルームにふさわしいモデルを目指したと言います。そのため、従来のテクニクス製品では珍しいシルバーやホワイトの筐体を採用。サイズもオーディオ機器としては一般的な横幅43cmよりコンパクトな34cmとすることで、設置のしやすさにも配慮したそうです。
「現在、CDやハイレゾ音源など音源そのものがデジタルなので、なるべくそれを鮮度の高いままスピーカーまで届けたい」という思いから、フルデジタルアンプ「JENO デジタルエンジン」を採用。入力された信号をノイズや歪みの影響を抑えながら増幅・伝送できるほか、独自のジッター削減回路を搭載。高域から低域まで全帯域でジッターを削減することにより、クリアでピュアな音再生を可能にしたといいます。
井谷氏は「『JENO デジタルエンジン』が完成したことがテクニクス再発進への自信になりました」と語ります。それほどまでに技術の粋が投入されたものであると言えるでしょう。
さらに「LAPC(Load Adaptive Phase Calibration)」という機能を搭載していることもポイント。スピーカーの特性に合わせてアンプの周波数位相特性を補正する独自アルゴリズムにより、ゲインだけでなく位相特性も揃えることができ、空間表現豊かな音を実現できるという技術です。「テクニクス製のものはもちろん、お手持ちのスピーカーを使った際も効果を発揮できます」と説明していました。
またネットワークプレーヤー「ST-C700」は、PCやNASなどの入力機器からのノイズを徹底的に排除できるよう、ノイズ対策パーツを各所に配置。CDプレーヤー「SL-C700」はCDの音源を最大176.4kHz/32bitまでアップサンプリングできる「High Res Re-master」機能も搭載し、ハイレゾ時代にも対応した楽しみ方ができることを紹介していました。
そしてスピーカー「SB-C700」は、同軸平板ユニットを採用した点をアピール。「平板振動板は、アルミハニカムコア材を採用しているものは他にもありますが、本機は更にカーボンクロススキン材を組み合わせたサンドイッチ構造としています。キャビネットも板厚を不均一にすることで、余計な共振を低減しました」と説明した井谷氏。「テクニクスサウンドが目指すのは、音場の再現性、音像の正確性。ぜひ実際に音を聴いてみていただきたいです」と締めくくりました。
■鴻池賢三氏が様々な音源で“Premiumシステム”を再生
試聴パートでは、鴻池氏が選んだ音源を使ってC700シリーズの音をお楽しみいただきました。今回は、誰もが聴いたことがあるポピュラーな音楽を中心にしたセレクト。音が鳴り出した瞬間に「おっ」と目を輝かせて聴き入っていた方が多かったのが印象的で、「これまで聴いた中でいちばん素晴らしい音だった」という感想を寄せてくださった方もいらっしゃいました。
みなさんの反応がとてもよかったのが松田聖子「裸足の季節」(96kHz/24bit FLAC)。「リリース当時ラジカセなどで聴いていた音とはだいぶ違って驚くのでは? 高域がかなり伸びて、声にクリアさがあるのは、このシステムが低ジッターなおかげ」と語る鴻池氏。続いてマイケル・ジャクソン「ビリー・ジーン」(DSD 2.8MHz)では「ドラムのビートがしっかりした曲。C700シリーズは、低域の音圧でガンガン来るというよりは、高〜低域まで音の頭がパシッと揃うことによる迫力が味わえるのが特徴です。これは、平面同軸スピーカーを使っているというメリットが現れていると思います」と、コメントしていました。
またThe Persuasions「Angel of Harlem」(96kHz/24bit FLAC)では「人間の声表現は、不自然だとすぐ分かってしまうもの。でもC700シリーズは自然な広がり感やハーモニーの分離の良さ、空間の奥行き感が表現できています。小さなスピーカーでよくこれだけの広がりが出るなと思います」と、C700シリーズの再生力を賞賛していました。
続いてLAPCや「High Res Re-Master」といった機能の効果検証も実施。鴻池氏お気に入りの1曲だというスーザン・ウォン「Have You Ever Seen the Rain」(96kHz/24bit FLAC)でLAPCのON/OFF切換を試してみたところ「OFFだとボーカルがスピーカーに張り付いているような感じがするのですが、LAPCをONにすると、『スピーカーから音が鳴っている』という感じがなくなり、音が上方向にフワッと広がる感じがします。LAPCはスピーカーの特性に応じてアンプの周波数位相特性を補正するという技術。位相特性の変化を体感できると思います」とその効果を説明。
「High Res Re-Master」については、「CDを中心に音楽を楽しんでいる方はまだまだ多いはず。ハイレゾを聞き始めるとCDの音が物足りなくなってしまう…ということもあるかも知れませんが、CDをハイレゾ相当までアップサンプリングできるこういった機能があれば安心です」と、手持ちの音源を活かした楽しみ方ができることも紹介していました。
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