【特別企画】こだわりの「m」マーク搭載機にフラッグシップ登場
マクセルの“Wハイブリッド”イヤホン「MXH-DBA900」の魅力に迫る
■音へのこだわりを詰め込んだ「m」マークイヤホン群 |
それまで純正交換タイプというイメージの強かったマクセル製イヤホンが、そのキャラクターを一新させたのは昨年のこと。新しい「m」マークが与えられた「MXH-DBA700」「MXH-DD600」(レビュー記事)をデビューさせてからだ。以来、「m」マークを“マクセルクオリティ”の象徴に据え、音質とデザインを追求したモデル展開を推し進めている。
そう、筆者あたりの世代だと、マクセルといえば“ハイポジ”カセットテープに対象されるように、音質にこだわったメーカーというイメージが強かった。しかしながら、若い世代、今の10代20代までにはそういった印象はうまく伝わっていないのだという。そこで、マクセル本来のクオリティ追求、なかでも音質に関する追求を大いにアピールするべく、「m」ロゴマークによる展開をスタートすることになったようだ。
実際、「MXH-DBA700」「MXH-DD600」は筆者を含むヘッドホンユーザーに少なからぬ衝撃をもたらしてくれた。「MXH-DD600」はダイナミック型2基、「MXH-DBA700」に至ってはBA(バランスドアーマチュア)型とダイナミック型のハイブリッドドライバ構成という、凝った内部構造を持ちながら、これまでにないくらい衝撃的な価格展開を実施。コストパフォーマンスの高さにおいて、ライバルを遙か遠くに引き離す大きなアドバンテージを示した。
同時に、サウンドクオリティの高さについても好評を博し、「MXH-DD600」に至っては“これで充分。高級イヤホンはもういらない”と言い切る熱烈なファンを生んだほど。マクセルが音質にこだわりを持つメーカーであることは、この2つだけでも充分にアピールできたことだろう。
しかしながら、この2製品にすべての人が等しく満足していたわけではない。昨今の高級ヘッドホンブームの後押しもあって、“この価格でこの音質なのだから、さらに高級なモデルを聴いてみたい”という要望は確実に高まっていたし、なによりも「MXH-DBA700」が“デザインとサウンドとの融合”というコンセプトを掲げていたことから、かなりアクロバティックなドライバレイアウトを採用していたことも注目の的となっていた。それでも絶妙なまとまりを見せており、さすが音質のマクセルといいたくなる完成度の高さではあった。だからこそ音質を最優先したモデルの登場に期待が高まっていたのも事実。
そんなニーズに真正面から応えるモデルが登場した。それが「MXH-DBA900」(関連ニュース)だ。
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「m」マーク付与製品 |