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IMAX Enhanced認証の本格派、PHILIPSサウンドバー 「Fidelio FB1」のサラウンド体験に納得

公開日 2023/11/02 06:30 草野晃輔
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電源を入れると、前面右側の液晶ディスプレイが光り、メニューや設定などの各種状態が表示される。自動キャリブレーション機能を備えているので、まずは設定を行っていこう。操作は主に付属のリモコンで行うが、一部設定はアプリを搭載したスマホから調整できる。

付属のマイクを接続することで、簡単にキャリブレーションを実施できる

リスニングポイントに付属のマイクを置き、ケーブルを背面の専用端子に接続すると、液晶ディスプレイに「CALIBRATE」と表示される。ここでリモコンの決定を押すと計測用の信号音が流れ、キャリブレーションがスタートする。計測は1分ほどで終了し、視聴環境に合わせて自動で調整される。続けて、スマホでも操作するためアプリを設定する。本機は、2種類のアプリを組み合わせて使う。最初に使うのが「Philips Sound」アプリ。ここでサウンドバーを認識させ、そこから「PS Fine Tune」アプリに移動する。以降の操作は「PS Fine Tune」から行う。

各種操作は本体天面のボタン、リモコン、アプリから行える

モードの状態などは前面のディスプレイから確認可能

Fidelio FB1は多彩な設定が可能だが、今回試したのは大きく3種類。1つ目はDolby Atmosの高さを調節できるというDolby Atmosモード。2つ目はイコライザーで「音声」「音楽」「映画」「スタジアム」と4種類のプリセットに、手動設定した「カスタム」を加えた5種類から選べる。3つ目がサウンドモード。5.1.2または7.1.2にミックスを改善する「アップミックス」、オールジャンルに対応した万能型の「スタンダード」、再生中のサウンドを分析してリアルタイムにサラウンド効果を最適化する「サラウンドAI」の3種類がある。これらを確認しながら視聴していこう。

「PS Fine Tune」アプリでは視覚的にわかりやすくモード切り替えなどが行える

■たった1台のサウンドバーがもたらす本格的なサラウンド体験に驚愕



HDMI入力にUHD BDプレーヤーを接続し、4K UHD対応の『トップガン マーヴェリック』を再生する。本作はDolby Atmosに対応しており、信号を受信すると本機前面の液晶画面に「Dolby Atmos」と表示される。同時に上面の左右にあるアップファイアリングドライバーのエッジ部にある「オーディオライトリング」が円形に白く光る。デフォルトでは約10分間点灯してから消える設定で、立体音響を見た目でも味わえる演出だ。

Dolby Atmosが再生されるとオーディオライトリングが点灯するのも面白い

ひとまず、イコライザーを「映画」、サウンドモードを「スタンダード」にしてサウンドを確かめる。一聴して分かるのが、一つひとつの音が明瞭で音像が明瞭なこと。ジェットエンジンの音は密度が高く、低域の振動が体に響いてくるほどパワフルだ。定位も曖昧さがない。戦闘機が上方向に移動するのに合わせて、音も移動するのが把握できる。音の立ち上がりが速く、爆発音は体を突き抜けるような迫力がある。

ここで、Dolby Atmosの高さ方向の効き具合を変えるDolby Atmosモードを試してみる。4段階に変更でき、最も低いのが「00」。以降、「01」「02」「03」の順で高くなる。初期設定の「00」でも、しっかり高さ方向に音が感じられる。しかし、よく聴くと音の高さ方向の中心が、画面の一番下(サウンドバーのすぐ上)にあり上下の幅も小さいことに気づく。これを、「01」にすると音の高さの中心が画面中央よりやや下に移動。視聴する椅子の背もたれのうえにマイクを置いてキャリブレーションしたのだが、その高さとほぼ同じだ。

アップファイアリングスピーカーを搭載しており、高さ方向への表現も得意。サウンドバー1台で豊かなサラウンド空間を生み出す

続けて「02」にすると音の中心が画面の中央より上、筆者が視聴する目線の高さに移動する。最も没入感が高いと感じ、映像とサウンドの一体感が心地よかった。最後に「03」にすると、音の中心が画面の数センチ上に位置する。画面サイズに対して、音場が大きく違和感が拭えない。例えば、60インチやそれ以上のサイズのテレビと組み合わせた際に、この設定が活きてくるだろう。

続けてライブ映像から、Official髭男dismのライブBD『Official髭男dism ONLINE LIVE 2020 - Arena Travelers -』を視聴する。2020年のコロナ禍真っ只中に無観客で行われたライブを収録した作品で、Dolby Atmosで音声が収録されている。Dolby Atmosモードを「02」にして、イコライザーとサウンドモードを切り替えてみる。

まずは、サウンドモードを「スタンダード」に固定して、イコライザーを映像タイプに合わせて「音楽」にする。ライブの1曲目「HELLO」を再生すると、映像同様に中高域が前に、低域が後ろに定位する。中高域が聴きやすく、ボーカルは華やか。近くで歌っているかのように、声の抑揚まで驚くほどよく感じ取れる。Dolby Atmosの効果も素晴らしく、ホールに音が反響している。自分が会場にいるようだ。

ここでイコライザーを「音声」にすると、さらに中域が前に出てくる。声はより聴きやすくなるが、ライブ映像には大げさな印象。セリフをしっかり聴きたいドラマやアニメで使いたい。続けて「スタジアム」に切り替える。音場が広がり、臨場感がアップ。引き換えに音の密度がやや下がるイメージだが、13曲目「旅は道連れ」ではホーンセクションがホールに気持ちよく拡がる。没入感が高くこの設定も面白い。最後に「映画」にすると、低域の厚みが増して中高域はやや大人しくなる。8曲目「イエスタデイ」のようなアップテンポな曲は、グルーブ感が増している。この設定も筆者好みで、曲を楽しく聴けた。

各イコライザー/サウンドモードの効果も大きく、コンテンツに応じて好みに使い分けたい

今度はイコライザーを「音楽」に固定して、サウンドモードを「アップミックス」にする。液晶に「7.1.2」と表示されて横方向の音場が広がる。先ほどの「スタジアム」では、縦横双方に空間が間延びしたイメージだが、こちらは音の密度はそのままにスケールが大きくなったよう。楽器の定位が明瞭で、自分の背後にも音がある包まれた感覚が増す。ここでモードを「サラウンドAI」に変更すると、音のエネルギー感が増す。音が浸透力を持って、自分を貫いていくようだ。中高域はややピーキーに感じられる場面があるが、慣れれば気にならないレベル。視聴するコンテンツに応じて効果が変わるため、積極的に試したいモードだ。

他にも、NetflixでDolby Atmos対応の実写版『ONE PEACE』や、2chの『葬送のフリーレン』など複数のコンテンツを試したが、ほぼ必ずといっていいほどマッチする組み合わせがあり、コンテンツの魅力を引き立ててくれた。

過去にホームシアターを体感した筆者も、Fidelio FB1のサラウンド効果は納得のクオリティだった。それも、たったサウンドバー1台でIMAX EnhancedやDolby Atmosのような本格的なサラウンド環境を実現できるのだから驚きだ。家庭の事情で本格的なシステム構築を諦めていた人はもちろん、今使っているサウンドバーからアップグレードしたい人にもオススメできる逸品だ。



(提供:鑫三海株式会社)

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