公開日 2021/09/15 12:20
AKM製からESS製DACに
ティアック、新USB-DAC/ヘッドホンアンプ「UD-505-X」。DACとアナログ回路一新で音質強化
編集部:小野佳希
ティアックは、「Reference 505シリーズ」のUSB-DAC/ヘッドホンアンプ新モデルとして、DACチップやアナログ処理部を一新した「UD-505-X」を9月18日に発売する。価格は173,800円(税込)。
デュアルモノラル構成を採用するUSB DAC/ヘッドホンアンプ。同時発表のUSB-DAC/ネットワークプレーヤー「NT-505-X」同様に、DACやアナログ処理部の変更で音質強化を図った。
DAC部は、2018年発売の「NT-505」が採用していた旭化成エレクトロニクス製「VERITA AK4497」から、ESS Technology製「ES9038Q2M SABRE32 Reference DAC」にした。同DACを左右1基ずつ搭載し、各々のDACをモノラルモードで使用する。
DACの変更によって、ESS独自技術の32-bit HyperStream II DAC architectureとTime Domain Jitter Eliminatorが利用可能に。これにより、優れたダイナミックレンジとリニアリティの向上を実現し、動特性に優れたより正確でクリアなオーディオ再生が可能になったとしている。
DSD 22.5MHz やPCM 768kHz/32bitのネイティブ再生が行えるほか、最大DSD 24.5MHz、PCM384kHz/32bitへのアップコンバート機能も装備。また、7種類のPCMデジタルフィルターを搭載するほか、4種類の転送モードによる音質の変化を楽しめるUSB伝送技術「Bulk Pet」にも対応している。
アナログ処理部には、従来の「TEAC-HCLD」をさらにブラッシュアップしたという独自の電流伝送強化型出力バッファー回路「TEAC-HCLD2」を4回路搭載。
同回路では、新たに電流伝送能力の非常に高いラインバッファーアンプICを採用し、片チャンネルあたり正負2回路構成とすることで、バランス出力の場合はディファレンシャル(差動)、アンバランス出力の場合はパラレル(並列)で駆動。電流供給能力を高めることで、音楽信号が持つダイナミズムを余さず伝えることを可能にしたという。
アナログボリューム回路には、左右・正負(L+、L-、R+、R-)に独立した4回路構成の可変ゲインアンプ型電子ボリュームを使った「TEAC-QVCS」(Quad Volume Control System)を採用。フロントパネルに取り付けられた可変抵抗を用いた従来のボリュームコントロールではなく、エンコーダーによりコントロールされる可変ゲインアンプ型アナログボリュームを基板のオーディオ信号経路上に配置することで、配線の引き回しによるノイズの問題を排除した。なお、このTEAC-QVCSでは0.5dBずつでの音量調節が行える。
ヘッドホン出力には、新たにダイヤモンドバッファ回路を採用。2基の6.3mm標準端子に加え、4.4mm 5極端子を採用し、1本のプラグでバランス接続やアクティブ・グランド接続を可能にした。
クロックは44.1kHz系と48kHz系の内部クロックに加え、10MHzの外部クロック入力に引き続き対応。Bluetoothレシーバー機能も搭載し、LDAC、aptX HD、AAC、SBCコーデックに対応している。
筐体は引き続きコンパクトなA4サイズで、脚部には新開発のオリジナル3点支持フット「Stressless Foot」を採用。削り出しのスチール製のフットを、しっかり固定することなく底面にぶら下がる状態で装着し、床面のわずかな歪みにも影響されることなく安定した設置を可能にしたという。これによって、従来型のピンポイントスパイクフットのような定位感がありながら、より自然で豊かな響きを実現したとしている。
また、新たにトップパネルにセミフローティングトップパネルを採用。トップパネルをネジでシャーシに締め付けず、サイドパネルのみで挟み込んだ半固定状態にすることで、開放感に優れた音を実現したとアピールしている。
デュアルモノラル構成を採用するUSB DAC/ヘッドホンアンプ。同時発表のUSB-DAC/ネットワークプレーヤー「NT-505-X」同様に、DACやアナログ処理部の変更で音質強化を図った。
DAC部は、2018年発売の「NT-505」が採用していた旭化成エレクトロニクス製「VERITA AK4497」から、ESS Technology製「ES9038Q2M SABRE32 Reference DAC」にした。同DACを左右1基ずつ搭載し、各々のDACをモノラルモードで使用する。
DACの変更によって、ESS独自技術の32-bit HyperStream II DAC architectureとTime Domain Jitter Eliminatorが利用可能に。これにより、優れたダイナミックレンジとリニアリティの向上を実現し、動特性に優れたより正確でクリアなオーディオ再生が可能になったとしている。
DSD 22.5MHz やPCM 768kHz/32bitのネイティブ再生が行えるほか、最大DSD 24.5MHz、PCM384kHz/32bitへのアップコンバート機能も装備。また、7種類のPCMデジタルフィルターを搭載するほか、4種類の転送モードによる音質の変化を楽しめるUSB伝送技術「Bulk Pet」にも対応している。
アナログ処理部には、従来の「TEAC-HCLD」をさらにブラッシュアップしたという独自の電流伝送強化型出力バッファー回路「TEAC-HCLD2」を4回路搭載。
同回路では、新たに電流伝送能力の非常に高いラインバッファーアンプICを採用し、片チャンネルあたり正負2回路構成とすることで、バランス出力の場合はディファレンシャル(差動)、アンバランス出力の場合はパラレル(並列)で駆動。電流供給能力を高めることで、音楽信号が持つダイナミズムを余さず伝えることを可能にしたという。
アナログボリューム回路には、左右・正負(L+、L-、R+、R-)に独立した4回路構成の可変ゲインアンプ型電子ボリュームを使った「TEAC-QVCS」(Quad Volume Control System)を採用。フロントパネルに取り付けられた可変抵抗を用いた従来のボリュームコントロールではなく、エンコーダーによりコントロールされる可変ゲインアンプ型アナログボリュームを基板のオーディオ信号経路上に配置することで、配線の引き回しによるノイズの問題を排除した。なお、このTEAC-QVCSでは0.5dBずつでの音量調節が行える。
ヘッドホン出力には、新たにダイヤモンドバッファ回路を採用。2基の6.3mm標準端子に加え、4.4mm 5極端子を採用し、1本のプラグでバランス接続やアクティブ・グランド接続を可能にした。
クロックは44.1kHz系と48kHz系の内部クロックに加え、10MHzの外部クロック入力に引き続き対応。Bluetoothレシーバー機能も搭載し、LDAC、aptX HD、AAC、SBCコーデックに対応している。
筐体は引き続きコンパクトなA4サイズで、脚部には新開発のオリジナル3点支持フット「Stressless Foot」を採用。削り出しのスチール製のフットを、しっかり固定することなく底面にぶら下がる状態で装着し、床面のわずかな歪みにも影響されることなく安定した設置を可能にしたという。これによって、従来型のピンポイントスパイクフットのような定位感がありながら、より自然で豊かな響きを実現したとしている。
また、新たにトップパネルにセミフローティングトップパネルを採用。トップパネルをネジでシャーシに締め付けず、サイドパネルのみで挟み込んだ半固定状態にすることで、開放感に優れた音を実現したとアピールしている。