トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > モバイル/PCニュース

公開日 2022/10/20 17:23
Adobe SenseiのAI技術の新たな挑戦

静止画からダンスムービーも作成可能、「Adobe MAX Sneaks」で披露された10の新しいアイデア

ファイルウェブ編集部・筑井真奈
Adobeは、日本時間10月19日〜20日(アメリカ時間18日〜20日)において、クリエイティブの祭典「Adobe MAX」をオンラインとリアルのハイブリッド形式で開催している。ここでは、現在開発中の最新技術が先行披露される「Adobe MAX Sneaks」で紹介された10個の新技術を紹介しよう。

現在開発中の最先端テクノロジーが披露される「Adobe Sneaks」

■Clever Composites
「Clever Composites」は、画像の中に別のオブジェクトを追加する場合に、明るさやコントラストなどを周囲の状況に合わせて自動でチューニングしてくれる技術。例えば男性がキャンプをしているシーンに、他の画像から月を選び配置すると、周囲に合わせて自然になじませて配置してくれる。

Clever composites

■Instant Add
「Instant Add」は、動画内にロゴやデザインモチーフを加える場合に、動きに追従して配置してくれるもの。例えばダンスを踊っている男性のTシャツの上にロゴを配置すると、男性の動きに合わせてロゴも合わせて伸びたり縮んだりする。また男性の背後に配置されている文字デザインも、人の動きに重ならないように自動で背面に配置される。

Instant Add

■Project Magnetic Type
「Project Magnetic Type」は、Illustratorにおいて文字の上にデザインモチーフなどを「くっつける」ことができる機能で、色や効果などをワンタッチで加えることができる。たとえば「ICE」の文字に氷のモチーフをくっつけることで、氷風のデザインにするといった活用が可能。

Project Magnetic type

■Project Vector Edge
イラストレーターで作成した立体的な造形物の上にロゴなどを配置する際に、曲がりなどに合わせて自動でモチーフをのせてくれる機能。例えば丸いケースの「Cool Mint」のデザインや、箱のエッジ部分の「100% NATURAL」のピンクのモチーフなども、自動で立体物に沿って配置されている。

Project vector edge

■Project Motion Mix
「Project motion mix」は、人の写真と、ダンスなどの基本モーションを組み合わせることで、その人が踊っているように見える動画を生成する技術。TikTok等でのショート動画などでの活用が期待される

Project motion mix

■Project Blink
「Project Blink」は、長時間のセミナー動画などから、必要な箇所を抜き取り簡単にショート動画を作ることができるというもの。話の内容は話し手とともに自動で文字起こしされているため、例えば「TOKYO」というテーマで話した箇所について検索で特定、テキストをコピー&ペーストするだけで、該当する箇所のショート動画を作成することができる。

Project Blink

■Artistic Scenes
Photoshopではすでに実装されている、写真をアーティスト風タッチに変換する技術を、3Dでも実現したもの。水彩画風、漫画風といったイラストに合わせた3Dモデリングが作成可能で、どの角度から見ても破綻しないように描き出されている。

artistic scenes。元のデータから水彩画風のタッチを360度方向から破綻なく作成できる

■Project All of Me
足元が写っていない写真から自動で足を生成したり、スカートの長さを調整したりできる機能。洋服もさまざまなレコメンドから自由に着せ替えすることができる。

足元が写っていない写真(左)から、足元を作ったり衣装を変更したりできる

■Project Beyond the Seen
部屋の写真から3Dイメージを作成してくれることに加えて、「映り込み」までも自動で作成してくれる機能。部屋の真ん中にある銀色のオブジェクトに、絵のかかった部屋の反対側が写り込んでいるが、これもすべてこの機能で生成されたものとなっている。

Project beyond the seen

■Project Made in the Shade
写真にオブジェクトを配置すると、自動で影を作ってくれるもの。赤い車が写った写真に、黄色い行き先矢印を追加すると、車と同じ方向に影ができている事がわかる。車の上など複雑な形状の上に影ができる場合でも、自然な形で影を生成してくれる。

Project made in the shade

これらはいずれもAdobe senseiのAI技術を活用したものとなっており、コンテンツ制作における「面倒な作業」から作り手を解放し、より効率的にまたクリエイティブな作業に時間を使うことができるようなアイデアとして考案されている。

Sneaksに登場した技術はあくまで開発途上の技術の紹介であり、今後の反響を踏まえて実際に実装されるかどうか検討していくことになる。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新

WEB