公開日 2016/09/16 13:40
やっと出たボーズのワイヤレススポーツイヤホン
ボーズ初のBluetooth+スポーツイヤホン「SoundSport wireless」をジョギング好きの筆者が使ってみた
山本 敦
今年の夏はサッカーの欧州選手権にオリンピックなど、大きなスポーツの大会が目白押しだった。この機会に身体を鍛えよう、だったらスポーツ用イヤホンも新調しようじゃないかと意気込む方もいるだろう。 ボーズから発売された「 Bose SoundSport wireless headphones(以下:SoundSportワイヤレス)」は、意外にも“ブランド初のBluetoothワイヤレス対応のスポーツイヤホン”だ。その実力を検証してみた。
■さて、“良いスポーツイヤホン”とは?
はじめに、“良いスポーツイヤホン”の条件について考えてみたい。筆者もよくジョギングやジムで身体を動かす時にイヤホンで音楽を聴いている。特にジョギングのお供として音楽は欠かせないパートナーだ。しかしながら、筆者の場合はスポーツしながら音楽をどれぐらい集中して聴いているかといえば、ざっくりと「スポーツが7対音楽が3」ぐらいのバランスで集中力を振り分けていることが多い。主は運動、音楽リスニングは従の関係だ。
でもだからといって、歌モノの歌詞が聴き取りづらかったり、低域ばかりが鳴ってメロディがつぶれていると気持ち良いリズムで身体を動かせない。重さや肌に触れる質感、ケーブルのタッチノイズの少なさに加えて、スポーツを楽しむためのツールとして「脇役でありながら、存在感もあるバランス感覚を備えていること」がよいスポーツイヤホンの条件と言えるのではないだろうか。
音楽再生については、ある程度外部の音も取り込むことができて、それでいて歌モノのボーカルやメロディをクリアに聴けることが望ましい。身体を激しく動かせば、汗も流れる。防滴性能の有無も大切な指標だ。ケーブルのタッチノイズをなるべく減らしたいのであれば、やはりワイヤレスタイプのイヤホンが有利だ。
■ボーズがBluetoothヘッドホンで培ったモノを投入したスポーツイヤホン
ボーズからは昨年、有線タイプのスポーツイヤホン「 Bose SoundSport in-ear headphones」が発売された。ボーズらしい、音楽とスポーツの関係を科学的に突き詰めた使い勝手の良いスポーツイヤホンだが、そこにBluetoothヘッドホンによって培ってきた経験も加われば、シミュレーション的には“鬼に金棒”であり、完璧なワイヤレスのスポーツイヤホンが誕生するはず。…と誰もが期待してしまう。
SoundSportワイヤレスは、左右のイヤーピースをつなぐケーブルを首の後ろに回して装着するネックバンドスタイルのイヤホン。通常はBluetooth通信モジュールやバッテリーを内蔵する「コントロールボックス」がケーブルのインラインにぶら下がっていることが多いが、本機ではそれが見当たらないことに注目したい。本機はコンパクトなイヤホンのハウジングに、通信系のパーツやバッテリーなどを上手に格納している。
右のイヤホンから伸びるケーブルのインラインにマイク付きリモコンを搭載しており、NFCのタッチポイントもここにある。カラバリはブラックとアクア(ブルー)の2色で、ボーズロゴも控えめに配置されている。スポーツウェアとの着こなしも自然にキマりそうだ。
手に取ると、当然ながら普通のイヤホンよりも少し重さを感じるが、耳に装着してみると安定感が高く、イヤホンを着けていることを忘れそうになる。走ったり身体を動かしても簡単には外れない。その理由はオリジナルのイヤーチップ「StayHear+ Sport」が採用されているからだ。
耳穴の中に挿入するイヤーチップと、耳のくぼみに引っ掛けて安定感を高めるサポーターが一体成形された、ボーズ独自のシリコン製イヤーチップだ。2010年に発売された「Bose IE2 audio headphones」以来、ボーズのイヤホンには「StayHearチップ」が採用されてきたが、それぞれの時期に発売されたイヤホンには、最適な音質とユーティリティを提供するために、形は似ているが別々のイヤーチップを開発してきた。だからこのSoundSportワイヤレスのためのStayHear+ Sportチップも本機専用で、他のボーズ製イヤホンに装着して使うことはできない。
■さて、“良いスポーツイヤホン”とは?
はじめに、“良いスポーツイヤホン”の条件について考えてみたい。筆者もよくジョギングやジムで身体を動かす時にイヤホンで音楽を聴いている。特にジョギングのお供として音楽は欠かせないパートナーだ。しかしながら、筆者の場合はスポーツしながら音楽をどれぐらい集中して聴いているかといえば、ざっくりと「スポーツが7対音楽が3」ぐらいのバランスで集中力を振り分けていることが多い。主は運動、音楽リスニングは従の関係だ。
でもだからといって、歌モノの歌詞が聴き取りづらかったり、低域ばかりが鳴ってメロディがつぶれていると気持ち良いリズムで身体を動かせない。重さや肌に触れる質感、ケーブルのタッチノイズの少なさに加えて、スポーツを楽しむためのツールとして「脇役でありながら、存在感もあるバランス感覚を備えていること」がよいスポーツイヤホンの条件と言えるのではないだろうか。
音楽再生については、ある程度外部の音も取り込むことができて、それでいて歌モノのボーカルやメロディをクリアに聴けることが望ましい。身体を激しく動かせば、汗も流れる。防滴性能の有無も大切な指標だ。ケーブルのタッチノイズをなるべく減らしたいのであれば、やはりワイヤレスタイプのイヤホンが有利だ。
■ボーズがBluetoothヘッドホンで培ったモノを投入したスポーツイヤホン
ボーズからは昨年、有線タイプのスポーツイヤホン「
SoundSportワイヤレスは、左右のイヤーピースをつなぐケーブルを首の後ろに回して装着するネックバンドスタイルのイヤホン。通常はBluetooth通信モジュールやバッテリーを内蔵する「コントロールボックス」がケーブルのインラインにぶら下がっていることが多いが、本機ではそれが見当たらないことに注目したい。本機はコンパクトなイヤホンのハウジングに、通信系のパーツやバッテリーなどを上手に格納している。
右のイヤホンから伸びるケーブルのインラインにマイク付きリモコンを搭載しており、NFCのタッチポイントもここにある。カラバリはブラックとアクア(ブルー)の2色で、ボーズロゴも控えめに配置されている。スポーツウェアとの着こなしも自然にキマりそうだ。
手に取ると、当然ながら普通のイヤホンよりも少し重さを感じるが、耳に装着してみると安定感が高く、イヤホンを着けていることを忘れそうになる。走ったり身体を動かしても簡単には外れない。その理由はオリジナルのイヤーチップ「StayHear+ Sport」が採用されているからだ。
耳穴の中に挿入するイヤーチップと、耳のくぼみに引っ掛けて安定感を高めるサポーターが一体成形された、ボーズ独自のシリコン製イヤーチップだ。2010年に発売された「Bose IE2 audio headphones」以来、ボーズのイヤホンには「StayHearチップ」が採用されてきたが、それぞれの時期に発売されたイヤホンには、最適な音質とユーティリティを提供するために、形は似ているが別々のイヤーチップを開発してきた。だからこのSoundSportワイヤレスのためのStayHear+ Sportチップも本機専用で、他のボーズ製イヤホンに装着して使うことはできない。