公開日 2018/02/06 10:00
「OKグーグル」も「Heyアレクサ」も不要
快適な音声操作の「ひとり贅沢」。 “プライベート・ビエラ” 最上位機はものすごくお買い得だ
山本 敦
ラスベガスで開催されたCESでは、テレビメーカー各社が今年の新製品に音声アシスタントと音声UIを組み込むことを発表し、話題を呼んだ。
昨年秋に国内で発売された音声アシスタント搭載スマートスピーカーが徐々に注目を集めているが、実はパナソニックの “ビエラ” には、すでに音声で快適に操作できるテレビが数多くラインナップされているらしい。今回はその中からパーソナルサイズの “プライベート・ビエラ” 「UN-19Z1」を試用し、全体的な使い勝手とともにレビューしよう。
■プライベート・ビエラの上位モデルは「音」にもこだわった
今回取材したUN-19Z1は “プライベート・ビエラ” シリーズの現行トップエンドモデル。「ひとり贅沢」というコンセプトを打ち出した高画質と高音質、多機能を特徴としている。本体はモニターと別筐体のワイヤレススピーカー、BD/DVDプレーヤーとHDDビデオレコーダーの機能を搭載するチューナーの3ピース構成だ。
モニター部の画面サイズは19型。解像度は1,366×768画素。クレードルタイプのワイヤレススピーカーとドッキングした状態であればさらにリッチなサウンドを楽しめるが、クレードルから外してモニター単体でも使える。
チューナーとモニターとの間はデジタル無線接続。理論上は直線見通しで約35mまで電波が届けられるとされているが、室内の家具の配置、天井や壁・柱の形状などに影響を受けることがあるため、映像が途切れやすい場合はパナソニックが発売している中継器「DY-WE20」の使用が推奨されている。
本製品の目玉であるワイヤレススピーカー「UN-Z1C-K」は、4基のフルレンジスピーカーを本体左右に2基ずつ配置。質の高い低音を再現するための8cmサブウーファーに加え、2基の8cmパッシブラジエーターなどをコンパクトな筐体にまとめた。2.1ch構成のスピーカーシステムを総合40Wの実用最大出力を持つアンプで力強く駆動する。モニターに内蔵されている1W×2のステレオスピーカーシステムとは大きな力量差があるし、臨場感が味わえるバーチャルサラウンド機能、夜間でも安心して使える「ナイトモード」など複数のサウンドモード、イヤホン出力の搭載なども嬉しい。
チューナー部は地上/BS/110度CS放送に対応。本体に内蔵する500GBのHDDか、USB-HDDに1チャンネルを録画しながらの裏番組視聴にも対応。再生専用のBD/DVDドライブも内蔵する。ほかにもインターネットにつないでNetflixにDAZN、dTV、huluなどのVODサービスやYouTube、radiko.jpがまとめて楽しめる。チューナー部にはHDMI出力も搭載されており、リビングの大画面テレビで録画した番組を家族が楽しんでいる時、お父さんは自室に “プライベート・ビエラ” を持ち込んでスポーツ中継を満喫するといった使い方もできる。
■インターネット対応テレビとしての機能も充実
本機も歴代の “プライベート・ビエラ” シリーズと同様、書斎やベッドルームなど、宅内のリビング以外のプライベートな空間でテレビや映画、音楽をリラックスしながら「シンプルに」楽しめるよう作り込まれたパーソナルテレビだ。最上位モデルであるUN-19Z1はそれだけでなく、オーディオ・ビジュアルのスペシャリストであるパナソニックらしい、エッジの効いた最先端の便利機能もたくさん盛り込まれている。
もし宅内に、同じパナソニックの「お部屋ジャンプリンク」に対応した “ディーガ” があれば、同じホームネットワークにつなぎ、録画したコンテンツを視聴できる。マルチチャンネル自動録画に対応した「全自動ディーガ」シリーズがあれば、過去に放送されたテレビ番組をUN-19Z1を使っていつでも好きな時に見逃し視聴できる。なお、筆者宅のDLNAに対応するソニーのBDレコーダー「BDZ-ET1100」でも、お部屋ジャンプリンク機能を使って、ソニーのレコーダーに録画した番組をUN-19Z1のモニターで見るという使い方ができた。
UN-19Z1のレコーダーは「外からどこでもスマホで視聴」に対応している。いわゆるリモート視聴機能のことだ。スマホに「Panasonic Media Access」アプリをインストールし、レコーダーとのペアリング設定を済ませれば、UN-19Z1のチューナーを使って外出先で放送・録画番組が視聴できる。
クレードルタイプのワイヤレススピーカーはテレビの音声を楽しむためだけのものではない。スマホやタブレット、オーディプレーヤーなど、Bluetooth機器をペアリングし、純粋に音楽を聴いてもいい。音楽再生中はモニター部が消灯されるので再生される音楽に集中できるし、ながら聴きしたいBGMを流すためのスピーカーにも最適だ。
■設置はとても簡単。モニター部のポータビリティーも高い
チューナーのチャンネル設定やネットワーク設定、リモート接続の設定は、手厚いガイダンスも収録されている本体メニューから簡単に行える。「ホーム」画面のデザインがとてもシンプルで、UN-19Z1に搭載されている機能の場所を一望しやすく、目当ての機能に素早くたどり着ける。
本体の置き場所だが、スピーカーとモニターがドッキングされている状態では、これまで筆者が使ったことのあるプライベート・ビエラより大きい。横幅は約60cmだ。普段はプライベートルームのテーブルやラックの上に母艦となるスピーカーごと置き、宅内のほかの場所に移動してコンテンツを見たい時はモニターを取り外して楽しむというスタイルが標準的だろう。モニター部の横幅は約31cmで、質量は約2.2kg。たいていの大人は片手で軽々と持ち運べるはずだ。ワイヤレススピーカーは約2.9kg。モニターとドッキングした状態だと、合わせて5kg近くになる計算だ。
スピーカーを使う時にはAC電源の供給が必要になるので、やはりある程度、置き場所を決めて使いたい。スピーカーとのドッキングは背面のレバーでロックする。モニター部にも引き出し式のスタンドがあるので、単独で置いても安定感がある。
チューナーとモニターの間は見通し距離が良くても、たまに映像にノイズが混じったり途切れてしまうことがあった。設定メニューの「無線と映像品質の設定」から、デフォルトの「自動」設定を「無線優先」に切り替えると接続が安定した。あくまで画質にこだわるなら、ここで「画質優先」を選択してもいい。
昨年秋に国内で発売された音声アシスタント搭載スマートスピーカーが徐々に注目を集めているが、実はパナソニックの “ビエラ” には、すでに音声で快適に操作できるテレビが数多くラインナップされているらしい。今回はその中からパーソナルサイズの “プライベート・ビエラ” 「UN-19Z1」を試用し、全体的な使い勝手とともにレビューしよう。
■プライベート・ビエラの上位モデルは「音」にもこだわった
今回取材したUN-19Z1は “プライベート・ビエラ” シリーズの現行トップエンドモデル。「ひとり贅沢」というコンセプトを打ち出した高画質と高音質、多機能を特徴としている。本体はモニターと別筐体のワイヤレススピーカー、BD/DVDプレーヤーとHDDビデオレコーダーの機能を搭載するチューナーの3ピース構成だ。
モニター部の画面サイズは19型。解像度は1,366×768画素。クレードルタイプのワイヤレススピーカーとドッキングした状態であればさらにリッチなサウンドを楽しめるが、クレードルから外してモニター単体でも使える。
チューナーとモニターとの間はデジタル無線接続。理論上は直線見通しで約35mまで電波が届けられるとされているが、室内の家具の配置、天井や壁・柱の形状などに影響を受けることがあるため、映像が途切れやすい場合はパナソニックが発売している中継器「DY-WE20」の使用が推奨されている。
本製品の目玉であるワイヤレススピーカー「UN-Z1C-K」は、4基のフルレンジスピーカーを本体左右に2基ずつ配置。質の高い低音を再現するための8cmサブウーファーに加え、2基の8cmパッシブラジエーターなどをコンパクトな筐体にまとめた。2.1ch構成のスピーカーシステムを総合40Wの実用最大出力を持つアンプで力強く駆動する。モニターに内蔵されている1W×2のステレオスピーカーシステムとは大きな力量差があるし、臨場感が味わえるバーチャルサラウンド機能、夜間でも安心して使える「ナイトモード」など複数のサウンドモード、イヤホン出力の搭載なども嬉しい。
チューナー部は地上/BS/110度CS放送に対応。本体に内蔵する500GBのHDDか、USB-HDDに1チャンネルを録画しながらの裏番組視聴にも対応。再生専用のBD/DVDドライブも内蔵する。ほかにもインターネットにつないでNetflixにDAZN、dTV、huluなどのVODサービスやYouTube、radiko.jpがまとめて楽しめる。チューナー部にはHDMI出力も搭載されており、リビングの大画面テレビで録画した番組を家族が楽しんでいる時、お父さんは自室に “プライベート・ビエラ” を持ち込んでスポーツ中継を満喫するといった使い方もできる。
■インターネット対応テレビとしての機能も充実
本機も歴代の “プライベート・ビエラ” シリーズと同様、書斎やベッドルームなど、宅内のリビング以外のプライベートな空間でテレビや映画、音楽をリラックスしながら「シンプルに」楽しめるよう作り込まれたパーソナルテレビだ。最上位モデルであるUN-19Z1はそれだけでなく、オーディオ・ビジュアルのスペシャリストであるパナソニックらしい、エッジの効いた最先端の便利機能もたくさん盛り込まれている。
もし宅内に、同じパナソニックの「お部屋ジャンプリンク」に対応した “ディーガ” があれば、同じホームネットワークにつなぎ、録画したコンテンツを視聴できる。マルチチャンネル自動録画に対応した「全自動ディーガ」シリーズがあれば、過去に放送されたテレビ番組をUN-19Z1を使っていつでも好きな時に見逃し視聴できる。なお、筆者宅のDLNAに対応するソニーのBDレコーダー「BDZ-ET1100」でも、お部屋ジャンプリンク機能を使って、ソニーのレコーダーに録画した番組をUN-19Z1のモニターで見るという使い方ができた。
UN-19Z1のレコーダーは「外からどこでもスマホで視聴」に対応している。いわゆるリモート視聴機能のことだ。スマホに「Panasonic Media Access」アプリをインストールし、レコーダーとのペアリング設定を済ませれば、UN-19Z1のチューナーを使って外出先で放送・録画番組が視聴できる。
クレードルタイプのワイヤレススピーカーはテレビの音声を楽しむためだけのものではない。スマホやタブレット、オーディプレーヤーなど、Bluetooth機器をペアリングし、純粋に音楽を聴いてもいい。音楽再生中はモニター部が消灯されるので再生される音楽に集中できるし、ながら聴きしたいBGMを流すためのスピーカーにも最適だ。
■設置はとても簡単。モニター部のポータビリティーも高い
チューナーのチャンネル設定やネットワーク設定、リモート接続の設定は、手厚いガイダンスも収録されている本体メニューから簡単に行える。「ホーム」画面のデザインがとてもシンプルで、UN-19Z1に搭載されている機能の場所を一望しやすく、目当ての機能に素早くたどり着ける。
本体の置き場所だが、スピーカーとモニターがドッキングされている状態では、これまで筆者が使ったことのあるプライベート・ビエラより大きい。横幅は約60cmだ。普段はプライベートルームのテーブルやラックの上に母艦となるスピーカーごと置き、宅内のほかの場所に移動してコンテンツを見たい時はモニターを取り外して楽しむというスタイルが標準的だろう。モニター部の横幅は約31cmで、質量は約2.2kg。たいていの大人は片手で軽々と持ち運べるはずだ。ワイヤレススピーカーは約2.9kg。モニターとドッキングした状態だと、合わせて5kg近くになる計算だ。
スピーカーを使う時にはAC電源の供給が必要になるので、やはりある程度、置き場所を決めて使いたい。スピーカーとのドッキングは背面のレバーでロックする。モニター部にも引き出し式のスタンドがあるので、単独で置いても安定感がある。
チューナーとモニターの間は見通し距離が良くても、たまに映像にノイズが混じったり途切れてしまうことがあった。設定メニューの「無線と映像品質の設定」から、デフォルトの「自動」設定を「無線優先」に切り替えると接続が安定した。あくまで画質にこだわるなら、ここで「画質優先」を選択してもいい。
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