公開日 2018/09/25 12:06
[PR]アコースティックラボ“AL式オーディオルーム”でデモを体験
スピーカーセッティングのポイントを部屋づくりのプロが徹底解説!「Acoustic Audio Forum」取材レポート
編集部:小野佳希
オーディオ機器のセッティング、とりわけスピーカーの位置決めはオーディオファンにとって悩みどころのひとつ。ほんの少しスピーカーを動かすだけでも音質が変わってくるのはオーディオの難しさでもあり、楽しさでもある。
そんなスピーカーセッティングについて、実際の測定データなどを交えて考えるイベントが開催された。オーディオファン向け物件で多数の実績を持つ防音工事会社、アコースティックラボによる「第53回Acoustic Audio Forum」だ。
■オーディオ機器の能力を引き出す「AL式オーディオルーム」
イベント会場となったのは、同社が持つノウハウを注ぎ込んだ「AL(Acoustic Lab)式オーディオルーム」を象徴するショールームである「蔵前ヴィレッジ」。部屋の各辺(縦/横/天井高)の寸法比、壁/床/天井の剛性、残響時間(※AL式オーディオルームでは比較的残響時間が長めのライブな部屋を提唱している)といったポイントに沿ってつくられた“音がいい防音室”だ。
建築のプロフェッショナルである同社は、現代住宅の床/壁/天井の下地は背後に中空層を持つ軽量のボード構造になっており、この構造が低音域を吸音してしまうことを指摘。オーディオにとって現代住宅は不利な条件であることを解説する。
それに対し、AL式オーディオルームのように部屋の環境を整えると、オーディオ機器の能力をフルに引き出すことができるようになる。低音域もしっかり感じられるようになるため、音量が小さくても楽曲の魅力を充分に楽しめたり、逆に大ボリュームでも飽和感を感じるようなことがない。この蔵前ヴィレッジで音出しデモを体験すると、オーディオにとって部屋がいかに重要なのかを改めて感じさせられる。
なお、この日のイベントでは、スピーカーのセッティングについて考えることに加えて、音出しデモには「アコースティックラボが注目するオーディオ機器」としてオーディオデザインのアンプ「DCPW-240」も登場。加えて、同社が手がけた過去事例を紹介する「オーディオルーム 施工事例」パートも展開された。
■無料の測定アプリをスピーカーセッティングに活用
さて、スピーカーのセッティングはどうやって決めていけばよいだろうか。自分の耳を頼りにああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返すのも楽しくはあるのだが、部屋の伝送周波数特性を計測し、そのデータを活用するという方法もある。
伝送周波数特性を計測などと聞くと高価な測定機器が必要になるのではないかと思うかもしれないが、実は我々一般ユーザーでも非常に手軽に測定できる方法がある。エタニ電気が無償提供しているiOSアプリもその一例だ。
同社の鈴木代表は「iPhone(アプリ)では大まかなデータとなるが、本格的な機器での結果に近いデータは得られる」とコメント。「やはり最終的には自分の耳で確かめることにはなるが、まずはこういうアプリを利用して当たりをつけるのもいいだろう」と語った。
そして蔵前ヴィレッジの伝送周波数特性データを公開。複数箇所で計測しても、どのポイントでも特性がそれほど変わらないことを紹介した。
これはつまり、蔵前ヴィレッジのスイートスポットが広いということを意味する。「音響に配慮していない部屋では、顔を動かしただけでも音がガラッと変わってしまう場合もある」とし、スイートスポットを広くとれるAL式オーディオルームであればスピーカーのセッティングもしやすいことをアピールした。
■実例をもとに部屋づくりを具体的に理解
休憩を挟んで後半は、同社が手がけた過去事例を紹介。どんな部屋を、どんなふうに工事したのか。その際に留意したのはどんな点なのかといったことが、測定データという裏付けも添えて解説された。
実例をもとにした説明のため具体的にイメージしやすいのか、参加者から積極的に質問がとぶ一幕も。遮音壁の厚みについて問われ、「二重の防音壁は120mm厚でも充分な遮音はできるが、この物件のオーナーさんは深夜でも大音量でオーディオを楽しみたいということで200mm厚にしたり、防音ドアもグレードの高いものを使って二重にしたりしている。隣に家族の寝室があるが文句は全然出ていないようだ」と回答するなどした。
また、この物件の伝送周波数特性の計測結果にも言及。「グラフでは山と谷があってフラットでないように見えるが、実はこれは非常に素直な特性だと言える。クセがなく低音がスッキリしているから、音が見えやすい」と、データの読み解き方も解説された。
■次回は9月28日・29日に開催。シミュレーションソフトでスピーカーセッティングを事前に検討
このように、オーディオに適した部屋づくりのポイントを体験できる本イベント。次回は9月28日(金)・29日(土)に開催が決定している。
テーマは「スピーカーのセッティングについて考える(2)〜シミュレーションで事前に検討する〜」で、無料ソフトを使って最適なスピーカー設置位置を決める方法を紹介する。「
なお、同社ではデモシステムに外部マスタークロックを新たに導入。その音質も体験できる。また、防音工事の過去事例として、21畳で天井高さ2.85mのオーディオルームを構築した物件についても解説する。
そのほか詳細は公式サイトで確認可能。メールフォームまたは下記問い合わせ先から参加申し込みを受付けている。
【問い合わせ先】
アコースティックラボ
担当:草階(くさかい)氏
TEL/03-5829-6035
E-mail/kusakai@acoustic-designsys.com
(提供:アコースティックラボ)
そんなスピーカーセッティングについて、実際の測定データなどを交えて考えるイベントが開催された。オーディオファン向け物件で多数の実績を持つ防音工事会社、アコースティックラボによる「第53回Acoustic Audio Forum」だ。
■オーディオ機器の能力を引き出す「AL式オーディオルーム」
イベント会場となったのは、同社が持つノウハウを注ぎ込んだ「AL(Acoustic Lab)式オーディオルーム」を象徴するショールームである「蔵前ヴィレッジ」。部屋の各辺(縦/横/天井高)の寸法比、壁/床/天井の剛性、残響時間(※AL式オーディオルームでは比較的残響時間が長めのライブな部屋を提唱している)といったポイントに沿ってつくられた“音がいい防音室”だ。
建築のプロフェッショナルである同社は、現代住宅の床/壁/天井の下地は背後に中空層を持つ軽量のボード構造になっており、この構造が低音域を吸音してしまうことを指摘。オーディオにとって現代住宅は不利な条件であることを解説する。
それに対し、AL式オーディオルームのように部屋の環境を整えると、オーディオ機器の能力をフルに引き出すことができるようになる。低音域もしっかり感じられるようになるため、音量が小さくても楽曲の魅力を充分に楽しめたり、逆に大ボリュームでも飽和感を感じるようなことがない。この蔵前ヴィレッジで音出しデモを体験すると、オーディオにとって部屋がいかに重要なのかを改めて感じさせられる。
なお、この日のイベントでは、スピーカーのセッティングについて考えることに加えて、音出しデモには「アコースティックラボが注目するオーディオ機器」としてオーディオデザインのアンプ「DCPW-240」も登場。加えて、同社が手がけた過去事例を紹介する「オーディオルーム 施工事例」パートも展開された。
■無料の測定アプリをスピーカーセッティングに活用
さて、スピーカーのセッティングはどうやって決めていけばよいだろうか。自分の耳を頼りにああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返すのも楽しくはあるのだが、部屋の伝送周波数特性を計測し、そのデータを活用するという方法もある。
伝送周波数特性を計測などと聞くと高価な測定機器が必要になるのではないかと思うかもしれないが、実は我々一般ユーザーでも非常に手軽に測定できる方法がある。エタニ電気が無償提供しているiOSアプリもその一例だ。
同社の鈴木代表は「iPhone(アプリ)では大まかなデータとなるが、本格的な機器での結果に近いデータは得られる」とコメント。「やはり最終的には自分の耳で確かめることにはなるが、まずはこういうアプリを利用して当たりをつけるのもいいだろう」と語った。
そして蔵前ヴィレッジの伝送周波数特性データを公開。複数箇所で計測しても、どのポイントでも特性がそれほど変わらないことを紹介した。
これはつまり、蔵前ヴィレッジのスイートスポットが広いということを意味する。「音響に配慮していない部屋では、顔を動かしただけでも音がガラッと変わってしまう場合もある」とし、スイートスポットを広くとれるAL式オーディオルームであればスピーカーのセッティングもしやすいことをアピールした。
■実例をもとに部屋づくりを具体的に理解
休憩を挟んで後半は、同社が手がけた過去事例を紹介。どんな部屋を、どんなふうに工事したのか。その際に留意したのはどんな点なのかといったことが、測定データという裏付けも添えて解説された。
実例をもとにした説明のため具体的にイメージしやすいのか、参加者から積極的に質問がとぶ一幕も。遮音壁の厚みについて問われ、「二重の防音壁は120mm厚でも充分な遮音はできるが、この物件のオーナーさんは深夜でも大音量でオーディオを楽しみたいということで200mm厚にしたり、防音ドアもグレードの高いものを使って二重にしたりしている。隣に家族の寝室があるが文句は全然出ていないようだ」と回答するなどした。
また、この物件の伝送周波数特性の計測結果にも言及。「グラフでは山と谷があってフラットでないように見えるが、実はこれは非常に素直な特性だと言える。クセがなく低音がスッキリしているから、音が見えやすい」と、データの読み解き方も解説された。
■次回は9月28日・29日に開催。シミュレーションソフトでスピーカーセッティングを事前に検討
このように、オーディオに適した部屋づくりのポイントを体験できる本イベント。次回は9月28日(金)・29日(土)に開催が決定している。
テーマは「スピーカーのセッティングについて考える(2)〜シミュレーションで事前に検討する〜」で、無料ソフトを使って最適なスピーカー設置位置を決める方法を紹介する。「
なお、同社ではデモシステムに外部マスタークロックを新たに導入。その音質も体験できる。また、防音工事の過去事例として、21畳で天井高さ2.85mのオーディオルームを構築した物件についても解説する。
そのほか詳細は公式サイトで確認可能。メールフォームまたは下記問い合わせ先から参加申し込みを受付けている。
【問い合わせ先】
アコースティックラボ
担当:草階(くさかい)氏
TEL/03-5829-6035
E-mail/kusakai@acoustic-designsys.com
(提供:アコースティックラボ)
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