公開日 2020/03/20 07:00
30代記者の挑戦
フィギュアをおてがる魔改造、完全ワイヤレスイヤホンで歌わせてみた
編集部:押野 由宇
フィギュアを買ったんです。源さくら(ゾンビランドサガ)のねんどろいど。
がばいかわいいです。けど、少し物足りない。なにか、もうワンポイントが欲しい。ということで “歌える” ように改造してみたいと思います。
まずBluetoothスピーカーを埋め込もうと、頭部とほぼ同じようなサイズのモデルを入手。そのままでは入らないので解体したところ、パーツ単位でも結局収まらなかったので、この方向性は断念しました。より小さなパーツと交換してもいいのですが、基板は流用したい。その基板が頭に入らず、ケーブルをフィギュアから伸ばすことになり、かわいくないからです。
そこで用意したのが完全ワイヤレスイヤホン。これを頭部に収納して鳴らせば解決じゃね?
使用する完全ワイヤレスイヤホンは「サイズが小さいもの」であれば大体OKで、実際ある程度の大きさまでは入りました。ただ過度に大きいものや、出っ張りのようなものがあるデザインだと引っかかってしまうので要注意です。
なお試してみたところ、「ねんどろいど」もしくは「Cu-poche」シリーズのように、頭部が大きめで、表情パーツを差し替えられるために分解が可能なタイプが、今回の改造に向いています。プライズなどにある通常サイズのフィギュアやミニッチュのようなタイプでは、小ささを特徴とアピールする完全ワイヤレスイヤホンであっても収まりませんでした。
また、例えば左チャンネルのイヤホンを入れれば、当然、右チャンネルのイヤホンから再生される音は鳴りません。左右どちらからも同じ音が再生される「モノラルモード」に対応しているモデルであれば、その方が望ましいです。
さて、この時点でフィギュアが歌ってくれるようにはなりましたが、めちゃくちゃウィスパーボイス。つまりボリュームが足りません。密閉されているので当然と言えば当然です。そこで、フィギュアの見た目に問題がない範囲で “肉抜き” して音の通り道を作ることにします。
フィギュアに千枚通しのようなもので穴を開けます。熱湯につけ柔らかくすると、スムーズに作業できました。オススメは首の後ろ側、もしくは前髪で隠せるならおでこの左右どちらか。とはいえキャラクターによっては別の箇所かもしれませんので、目立たず、最大限に隙間を作れるポジションを選びましょう。穴はひとつで問題ありません。
さらに、ここで「軸が長めかつ硬めのイヤーピース」を用意します。それも、ただ装着するのではなく、傘の部分をひっくり返して、逆側からノズルに装着します。
そして、このイヤーピースの先端で、さきほど開けた穴を塞ぐようにし、ティッシュなどでイヤホンがずれないように隙間を埋めます。こうすることで、明らかにボリュームが増します。音が余計なところに逃げず、直接穴から出ていくからです。
ロボトミー手術のような改造の結果、さくらがゾンビィ化してしまいましたが、1メートルくらいの距離ならうるさく感じるくらいのボリュームでフランシュシュの曲も歌えるようになりました。
穴の数を増やし、イヤホンをそのまま入れるのもよいのですが、上述の方法よりボリュームが出ないのと、頭部の中の空間で反響した音となり、少しぼやけてしまうのは否めません。
使いこなしとして、先述の通りフィギュアが1体の場合は完全ワイヤレスイヤホンは「モノラルモード」対応モデルの方が良いのですが、フィギュア2体を並べることで、ステレオ再生が実現できます。例えばランカ・リーとシェリル・ノームを並べて「ライオン」を歌ってもらうなど、アイデア次第で様々なライブが可能です。
また、小型かつ引っ掛かりのないデザインの完全ワイヤレスイヤホンの場合、左右両方を頭部に収納できました。その場合、倍のパワーでボリュームを確保しつつ、モノラル再生のように両チャンネルの音が聞こえてきます。
ちなみに、ねんどろいどとCu-poche(美樹さやか:魔法少女まどか☆マギカ)を比べると、Cu-pocheの方が穴を開けなくてもそれなりのボリュームが確保できました。これが全体に言えることなのか、隙間が多い残念さやかちゃんだったのかは分かりません。
ともあれ、好きなキャラクターのフィギュアを歌わせることができるので、ヒマな方はお試しください。
がばいかわいいです。けど、少し物足りない。なにか、もうワンポイントが欲しい。ということで “歌える” ように改造してみたいと思います。
まずBluetoothスピーカーを埋め込もうと、頭部とほぼ同じようなサイズのモデルを入手。そのままでは入らないので解体したところ、パーツ単位でも結局収まらなかったので、この方向性は断念しました。より小さなパーツと交換してもいいのですが、基板は流用したい。その基板が頭に入らず、ケーブルをフィギュアから伸ばすことになり、かわいくないからです。
そこで用意したのが完全ワイヤレスイヤホン。これを頭部に収納して鳴らせば解決じゃね?
使用する完全ワイヤレスイヤホンは「サイズが小さいもの」であれば大体OKで、実際ある程度の大きさまでは入りました。ただ過度に大きいものや、出っ張りのようなものがあるデザインだと引っかかってしまうので要注意です。
なお試してみたところ、「ねんどろいど」もしくは「Cu-poche」シリーズのように、頭部が大きめで、表情パーツを差し替えられるために分解が可能なタイプが、今回の改造に向いています。プライズなどにある通常サイズのフィギュアやミニッチュのようなタイプでは、小ささを特徴とアピールする完全ワイヤレスイヤホンであっても収まりませんでした。
また、例えば左チャンネルのイヤホンを入れれば、当然、右チャンネルのイヤホンから再生される音は鳴りません。左右どちらからも同じ音が再生される「モノラルモード」に対応しているモデルであれば、その方が望ましいです。
さて、この時点でフィギュアが歌ってくれるようにはなりましたが、めちゃくちゃウィスパーボイス。つまりボリュームが足りません。密閉されているので当然と言えば当然です。そこで、フィギュアの見た目に問題がない範囲で “肉抜き” して音の通り道を作ることにします。
フィギュアに千枚通しのようなもので穴を開けます。熱湯につけ柔らかくすると、スムーズに作業できました。オススメは首の後ろ側、もしくは前髪で隠せるならおでこの左右どちらか。とはいえキャラクターによっては別の箇所かもしれませんので、目立たず、最大限に隙間を作れるポジションを選びましょう。穴はひとつで問題ありません。
さらに、ここで「軸が長めかつ硬めのイヤーピース」を用意します。それも、ただ装着するのではなく、傘の部分をひっくり返して、逆側からノズルに装着します。
そして、このイヤーピースの先端で、さきほど開けた穴を塞ぐようにし、ティッシュなどでイヤホンがずれないように隙間を埋めます。こうすることで、明らかにボリュームが増します。音が余計なところに逃げず、直接穴から出ていくからです。
ロボトミー手術のような改造の結果、さくらがゾンビィ化してしまいましたが、1メートルくらいの距離ならうるさく感じるくらいのボリュームでフランシュシュの曲も歌えるようになりました。
穴の数を増やし、イヤホンをそのまま入れるのもよいのですが、上述の方法よりボリュームが出ないのと、頭部の中の空間で反響した音となり、少しぼやけてしまうのは否めません。
使いこなしとして、先述の通りフィギュアが1体の場合は完全ワイヤレスイヤホンは「モノラルモード」対応モデルの方が良いのですが、フィギュア2体を並べることで、ステレオ再生が実現できます。例えばランカ・リーとシェリル・ノームを並べて「ライオン」を歌ってもらうなど、アイデア次第で様々なライブが可能です。
また、小型かつ引っ掛かりのないデザインの完全ワイヤレスイヤホンの場合、左右両方を頭部に収納できました。その場合、倍のパワーでボリュームを確保しつつ、モノラル再生のように両チャンネルの音が聞こえてきます。
ちなみに、ねんどろいどとCu-poche(美樹さやか:魔法少女まどか☆マギカ)を比べると、Cu-pocheの方が穴を開けなくてもそれなりのボリュームが確保できました。これが全体に言えることなのか、隙間が多い残念さやかちゃんだったのかは分かりません。
ともあれ、好きなキャラクターのフィギュアを歌わせることができるので、ヒマな方はお試しください。
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