2002年11月16日 最新号の目次が
106号誌面紹介 <総力特集> 2002:2003 AVトレンドセッター 例年のことですが、秋から冬にかけて各社から最大の注目製品が登場してきます。その中でも今年は、「プロジェクター」「DVDレコーダー」「PDP」「AVアンプ」に面白い製品が多く、ここではまず初めにそれぞれのトレンドを解説していくスタイルをとっていきました。もちろん、AVレビュー自慢のテストレポートも満載。目移りするほどの豪華なラインナップを楽しんでください。 昨年末、パナソニックのカジュアルシアターが低価格で登場して以来、ホームシアターモデルがかつてないほど活気づいています。液晶方式を中心とする30万円以下のエントリークラス、50万円付近のミドルクラス。そして、DLP方式の100万円付近のハイエンドクラス。これらが共存しているのがホームシアター用プロジェクターの特徴です。自分はどこに位置するのか、この機会に考えてみてください。
今年のトレンドは何といってもハードディスクを内蔵したモデルです。「ハードディスクで録って、DVDに残す」。このニーズを具現化した製品が今秋に発売される新製品なのです。その中でもパイオニアはDVR-77HにDVD-RWで2倍速、DVD-Rで4倍速記録ができる高速ドライブを搭載しました。三菱のDVR-10000はレコーダーの形態をとっていながらもDVDプレーヤーとして最高水準のクオリティを追求したモデル。さらに「24Fフィルム録画」という逆2-3プルダウン処理をDVDレコーダーとして初めて採用した点も話題です。東芝はRD-XS40にLAN端子を搭載し、ネットワークの利便性を追求したモデル。このように新機軸を打ち出したモデルばかりのDVDレコーダー。実に華やかです。
今年の5〜6月に行われたワールドカップの影響を受けて、もっとも多くのAVファンに支持された製品がプラズマテレビです。その勢いはこの秋の各社新製品群にも表れていて、とにかくラインナップが豊富です。選択する側としてはこの上ない状況といえるでしょう。そこで気になる映像ですが、使用されている表示パネルによる個体差が大きいため、画質にも個性が表れているようです。テレビは長い間付き合う“性格”を持つ製品です。どの映像が自分に合うのか、最終的にはお店でじっくりと比較視聴されるといいでしょう。
ますますAVアンプは多チャンネル化の一途をたどっていますが、そうなると接続するケーブルの数が増えてきて、その費用もばかになりません。ご存知のようにデジタル接続すれば1本のケーブルで済み、普通のDVDソフトを楽しむことはできますが、DVDオーディオやSACDマルチなどの音楽ソフトは、著作権の問題からアナログ出力してアンプにつなぐしか方法がありませんでした。しかし、遂にその制約から解放されそうです。デノンとパイオニアが採用したデノンリンクとi.EEE1394がそれです。これらのケーブルを接続すれば、マルチチャンネル音楽のみならず、すべての音声信号がデジタル伝送されるのです。まだ対応機器は限られていますが、特にここでは後者のVSA-AX10i−Nを詳細にレポートしました。その他、10万円付近のハイコストパフォーマンス機も目白押しです。
<特集2> 発表! ビジュアルグランプリ2003 今年の優秀製品は何だったのでしょうか。「ビジュアルグランプリ2003」が10月30日に開催されました。今年は本当の意味で「ホームシアター」がブームであったと思います。家庭に自分だけの映画館を持つ喜びを体験された方も多いことでしょう。その中でもプロジェクターはその王道をいく製品です。液晶、DLP、D-ILAなど方式の違いはありますが、間違いなく今年を代表する製品が数多く登場していました。それを象徴するかのように、金賞はヤマハのDLPプロジェクターに決定しました。 詳しくは <特別レポート> 次世代大容量ディスクレコーダーのいま DVD録画が浸透していく一方で、次世代大容量ディスクレコーダーの動きが慌ただしくなってきました。現在、ソニー、松下電器、パイオニアを中心とするBlu-ray(ブルーレイ)方式と東芝、NECのハイビジョンDVD方式(正式には名称はなし)が提案されています。ここでは10月に行われましたCEATECの内容と独自取材を元に、現状の分析と将来の展望を探っていきます。 好評連載中 「市川ニ朗のしあわせ劇場」 デジタルAV+ホームエンターテインメントマガジン 隔月刊AV REVIEW 106号 定価1,000円(本体定価952円) 平成14年11月16日発売(ISSN0289 6044 雑誌11939-12) *バックナンバーの紹介*
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