巻頭カラー

エッ、あの人がホームシアターをやっていた?!
シング・ライク・トーキング西村智彦さん

「DTSにハマッたのが、ことの始まり」

担当編集者からのこぼれ話→ 好きな映画の話、夜中に低音を上げ過ぎて大家さんに怒られた話など楽しいお話を語ってくれた西村さんですが、最も印象に残ったのが、やはり西村さんの“創造性”というか、クリエイターらしさでした。

「DTSってすげえな」というのが、ホームシアターを始めたきっかけだったそうで、「例えばエコーだけ後ろへ流れる、という音作りもできるし、極端にいえば真ん中から四方八方に飛び散ったり、集まってきたり、という音も作れる。可能性はすごい。」・・・ちなみに本誌には紙幅の都合で掲載できませんでしたが、西村さんはWeb上における音楽配信の動きにも非常に前向きな意見をお持ちでした。好きな音楽を個人レベルで入手できるようになるのは素晴らしいと。そしてこれからは、カリスマ的なスーパースターの時代ではなくなっていくんじゃないかな、ともおっしゃっておられました。

新しい技術やメディアによって質を変えていく、音楽表現の可能性に積極的に取り組んでいく西村さんの姿勢が、爽やかでもあり、また、ますます我々ホームシアターファイルを楽しませてくれるんじゃないかと、期待感も高まるインタビューでもありました。