Phile-web編集部の山本です。4月16日から19日まで、マルタ共和国で開催されていました「IFA2009 International Press Conference」に出席してきました。
イタリア半島の先端あたり、地中海に浮かぶマルタは聖ヨハネ騎士団が築いた城塞都市ヴァレッタや巨石文明の遺跡など、小さい島に数々の世界遺産を持つ国として有名です。マルタの人々の公用語は英語で、人柄は気さくなラテンのノリ。バスの乗り場などで道を訊ねたりすると、どの人も丁寧にガイドしてくれて、とても感じの良い人々でした。マルタはヨーロッパ人にとっての著名リゾート地としても知られているそうですが、4月は観光シーズンの本場前で、灼熱の夏を迎える前ということもありとても過ごしやすい時期でした。もしマルタに訪れる機会がありましたら、GWの少し前はオススメかもしれません。
IFAの国際プレスカンファレンスは3回目の出席となりました。昨年はホームアプライアンス(白物家電)にイベントとしてのカバレッジを広げ、ヨーロッパの大手メーカーを出展社に取り込んだIFAは大きな成長を遂げました。AVではソニーが過去最大規模の出展を行い、プレスカンファレンスではストリンガー会長のスピーチも実現して、多くの話題に恵まれました。
今回のカンファレンスでもIFA2009で用意されているサプライズの内容に、各国ジャーナリストたちの関心が寄せられました。プレスカンファレンスに登壇し、IFA2009の概要を説明したメッセ・ベルリン社COOのChristian Goeke氏は「2009年は安定した成長を継続させる年」と位置づけつつ、IFA2008の出席は“小休止”していたパイオニアの出展復帰や、ヨーロッパのエコロジーをテーマにした出展の強化など、注目すべき幾つかのキーワードを紹介しました。またオーディオビジュアルに関しては、ハイエンドオーディオの特別展示にも力を入れて取り組むそうです。この辺については、近く
IFA2009日本語サイトで掲載を予定しているメッセ・ベルリン社のインフォメーション・コミュニケーション 統轄本部 部長 Jens Heitecker氏のインタビューでご紹介したいと思います。
今回の滞在期間中は、レポートの執筆等にソニーのVAIO type Pを使用しました。移動中の持ち運びはとても快適で、空港の手荷物チェックでバッグからPCを取り出すのを忘れてしまうほど、PCを持ち歩く苦労は皆無でした。type Pにはイーサーネット端子がないので、念のためUSB接続のLAN端子アダプターを持っていきましたが、滞在したホテルにはワイヤレス環境が整っていたので使う機会はありませんでした。もしビジネス用途で海外出張などにtype Pを活用されることがあれば、標準バッテリーパックがフル充電で約4時間の駆動なので、オプションの
大容量バッテリーパックを購入されることをお勧めします。これでバッテリー駆動時間は約8時間〜9時間に伸びますので、大抵の会議や会見会場への出席中にも安心してメモを取ることができるでしょう。
また今回、type Pでスカイプ通話を試してみました。type Pは本体にマイクを内蔵しているので、スカイプのアプリケーションをインストールして、あとはイヤホンさえ携行すれば最低限の通話環境は構築できるのですが、私の場合、今回はよりクリアな音で通話するためにUSB接続のスカイプフォンを持っていきました。実験の結果は、こちらも大変心地よくスカイプ通話を楽しむことができました。今回type Pは小さいながらも頼もしいビジネスパートナーとして活躍してくれました。
(Phile-web編集部・山本)