特集

営業部長の年末商戦
39人のキーマンが語る「展望と勝算」

デノン

変化なくして進化なし

“シアター=デノン”を徹底する

(株)デノン
理事
国内営業本部
本部長

北山一男氏

 「年末商戦はさらに勢いを増して臨みますよ」。下期は対前年比115%を目標に掲げたデノン。ホームシアター、ピュアオーディオ、セットステレオ、GA/その他という4つのビジネスユニットの中で、勝負所の年末商戦に一番手にあげるのがホームシアターだ。「この春、裾野を広げようと新規導入したホームシアターシステムが、DHT300DV/Sを中心に大変好調です。この年末は大きく刈り取るチャンス。デノンのファンをさらに増やしていきたいですね」。AVアンプにはAVC―3570を投入する。「デバイスメーカーのアナログデバイゼス社とも親密な関係にあり、他社と比較してより迅速な商品開発が可能な点が当社の強み」と、中高級価格帯をさらに強固なものとする。「下のクラスがシアターセットに置き換わる動きも見られますが、対前年比2ケタアップが目標です」と強気な構え。専門店向け限定ブラックバージョン、AVC―A1―K、DVD―A1―Kも用意し、「ホームシアターはデノンというイメージをさらに浸透させていきます」と、商品の幅をさらに拡大していく。

 ニ番手は「大きな市場であり、デノンの新しいファン創りの上でも重要」と位置付けるセットステレオだ。中心は夏に投入したD―MS3の流れを汲むDVD搭載型の新製品D―MS5DV。「音質はMS3で実証済み。スピーカーケーブルプレゼントキャンペーンを11月中旬から実施し、さらに音の良さを実感させていきたい」と語る。独特のタテ型デザインの3代目D―AJ03もスタンバイ。今回は色だけでなく、3色ごとに趣向を変えたデザインを採用。「入門層に対し、音にこだわるデノンの姿勢を感じとっていただきたい」と、ラインナップを絞り込み、デノンらしい商品で消費者に語りかけていく。

 三番手のハイファイオーディオの目玉は同社初のSACDプレーヤーDCD―SA10xだ。全国の営業所で専門店を対象とした小セミナーも開催。「この商品を核弾頭に、今一度ピュアのお客様を掘り起こしていきたい」と腕を鳴らす。

 映画「K―19」とのタイアップ宣伝や、年内に都内にオープン予定の「ショールーム」など、様々な切り口からの販促も活発に展開。「デノンになって一年、色々な部分が変わってきました」と語る北山氏。「業界の伸長なくしてメーカーの存在はない。今後は責任感というより、使命感をもって業界を活性化していきます」と力強く決意を語る。

TDKマーケティング
松尾裕氏
デノンラボ
小川清行氏

 

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