特集 営業部長の年末商戦 |
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東芝 「HDDに録り、DVDに残す」 使い方提案をさらに強化する
(株)東芝 岡田 淳氏 DVDの上期の売上構成は、録再タイプが約15%、DVDとVHSのコンボタイプが40〜45%、再生専用タイプが40%。これが年末には「録再タイプに対する需要がさらに伸び、構成比で約22%を占め、台数ベースで約47万台、年間では約73万台の販売を見込んでいます」と市場を展望する岡田氏。東芝の力点はまさにここ。現在もRD―X2、X1がヒットするが、さらに、DVDとハードディスクのコンボタイプ、RD―XS40、XS30の2機種を投入する。「70項目にわたる機能強化、改善を行いました。市場調査や販売実績をもとに検討した結果、東芝では、DVDとハードディスクのコンボタイプで、市場を大いに活性化させていきたいと思います」と抱負を語る。 訴求ポイントはコンボタイプならではの使い方提案だ。「どんどん録って、見ないものはどんどん捨てる。保存したいものだけをディスクに残すといった使い方を推進していきます」と岡田氏。 さらに、今回の新商品の目玉機能となるのがネットdeナビ≠セ。「RD―XS40ではiEPGを利用して、インターネット経由で録画予約をすることも可能になりました。予約時に文字情報まで取得できるサイトを現在、整備しているところです。また、最近はADSLで常時接続のご家庭が増えていますから、外出先で録画しておきたい番組を思い出した時に、XS40に携帯からメールを飛ばして録画予約ができる機能も搭載しています。ネットを利用した、さらなる使い方提案にも力を入れていきます」と新たな魅力をアピールする。 XS40はAV商品として初の120GBのハードディスクを搭載。普及タイプのXS30は60GBを搭載しながら、戦略的価格での市場導入を図る予定だ。 「矢井田瞳を起用して広告面も強化を図ります。年末にかけては全国ベースのテレビスポットを打ち、雑誌やネットを通じて、『ネットナビ』をはじめとする新商品の特徴を強力に伝えていきたいと思います」と、販促面でも強力にバックアップ。ハードディスクに録る、DVDに残す。東芝の新時代ビデオ戦略はさらに加速する。
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