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オーディオ・ホームシアター展のセミナーにもゲスト登壇予定

【Suara インタビュー】ハイレゾ/SACDで発売の最新作『声』に込めた想い

公開日 2015/10/16 17:25 岩井 喬
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−私もお気に入りのナンバーです(笑)。さてここからは初回限定盤に付属する“四季”をコンセプトにしたミニアルバム(こちらもハイブリッドSACD)についても教えてください。


Suara この春・夏・秋・冬の恋物語を描いた4曲は、自分で言うのもなんですが出来が良いですね(笑)。一曲ずつアルバムの中に入っていたらそこまでインパクトを持つものではなかったかもしれないですが、こういう形で4曲繋がった形で聴くと1曲ずつが輝いてくる。まさにコンセプトミニアルバムという仕上がりですね。2011年当時、配信のみでリリースしていた楽曲だったのでいつかはCDも出したい、という思いはあったんですが、単品で売るのは難しいですし、今回こういう初回特典という形で実現したのは良かったです。

「桜」はこれまで様々な場所で露出してきた楽曲ということもあり、皆さんからの人気も高いですし、新曲でもある冬曲「十二月の雨」も締めくくりとして、とてもいい曲ができたので、春に続く要素も含めてぜひ楽しんでほしいですね。そして4thアルバム『キズナ』に収録していた「春夏秋冬」をプロローグでもあり、リピートすればエピローグにもなり得る楽曲として1曲目に加えることで、よりコンセプト性が高まったように感じています。ぜひとも初回限定盤を手に入れていただいて(笑)、聴いてもらいたいですね。

−さらに続きまして、来月発売予定のシングル「不安定な神様」についても教えてください。

Suara 「夢想歌」のキャッチーさを受け継いだ、下川直哉プロデューサー渾身の作曲で、BPM(曲のテンポ)もこれまで歌った曲の中では一番速いかな。でも極限まで速くした方が歌いやすかったので、今回の『うたわれるもの』楽曲の中ではリテイクも少なくレコーディング出来ました。そこは“安定なSuara様”という感じで(笑)。ライブでも盛り上がる様が思い浮かべられる、完成度の高い一曲ですね。早く皆さんの前で披露したいです!

この曲の聴きどころとしては、サビの疾走感がうまく表現できている点と、特に思い入れがあるAメロですね。歌詞は曲が速い中でポンポン進むけど、シリアスだったり切ない部分の重さを入れることができたと思っています。ロックのように疾走感があるけど『うたわれるもの』だからこその、“人の捨てきれない過去を背負いつつ、今日を生きている”という内面を描くシリアスさを出したかったんです。

「不安定な神様」初回限定盤ジャケット

初回限定盤スリーブ

−TVアニメ『うたわれるもの 偽りの仮面』エンディングテーマ曲「ユメカウツツカ」もカップリングされていますが、こちらの作詞はSuaraさんが担当されたそうですね。

Suara 「ユメカウツツカ」は輪廻・螺旋というキーワードをもらって、『うたわれるもの』そのものの世界観、過去・現在・未来がリンクしているというなかで歌詞を紡いでいきました。前作のエンディングテーマ曲、河井英里さんの「まどろみの輪廻」も好きだったので、そうしたところも思い浮かべながら、ですね。

−もう一つのカップリング曲、「花鳥風月」についても教えてください。

Suara 「花鳥風月」は他のアーティストさんたちも楽曲にされることがあるテーマだと思うのですが、私もいつか作ってみたいと思っていました。2011年のツアータイトル“花凛風月”も“花鳥風月”からのインスピレーションを得たものでしたしね。この“花鳥風月”という言葉は『うたわれるもの』の世界観に合わせるのにぴったりのキーワードだったんです。

通常盤ジャケット

−今からシングルの発売が楽しみですね。『うたわれるもの 偽りの仮面』というビッグタイトルへのタイアップに対する意気込みについても教えてください。

Suara はい、大変強い意気込みがあります!『うたわれるもの』は“アニソンシンガー Suara”にとってとても大きな作品なので、続編があるなら絶対歌いたいと思っていました。この9年待って、やっときたなと(笑)。その分プレッシャーも大きいですし。皆さんの期待値も大きいでしょうから、歌で失敗できないという…。楽曲も振り切っているので、そこを歌いきるための技量も要求される。こればかりは意気込みだけでは乗り切れないですが、この数年間“一発録り”も含め、色々培ってきたものが出せたと思っています。

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