国内メディア向け記者会見
<CES>ソニー平井社長が語る'17年の展望。「ハードの存在意義を信じ、確かな結果を残す」
ソニーに限らず、ワイヤレスオーディオは北米も含めグローバルで好調という見解も聞こえてくる。今回、ソニーも完全ワイヤレスイヤホンのプロトタイプを展示したり、北米でもセールスが好調なワイヤレスNCヘッドホン「MDR-1000X」の体験ブースも作り込んで、ワイヤレスオーディオの魅力を果敢にプッシュしている。
平井氏は「ノイズキャンセリングがソニーの切り札になる。差異化できる商品群の可能性がある」と展望を語っている。プロトタイプとして展示した完全ワイヤレスイヤホンや、ネックバンド型イヤホンにもソニー独自のデジタルノイズキャンセリング技術が搭載され、同系統のプレミアムラインとしてシリーズ展開が予定されているようだ。
■短焦点プロジェクターは北米でうけるのか
北米はホームシアターの先進国だ。そして、コンシューマーの家庭にプレミアムなホームシアターを作り込める“インストーラー”は花形職業だ。日本とは住環境も異なる場合が多く、端的に言えば、巨大なホームシアターを作り込める広い家屋も多いので、ひと昔まえはリアプロジェクションテレビを構えたり、巨大なプロジェクターを天井に吊りフルオートメーション化された調光システムを導入する…といった方向に、北米ホームシアターファンの憧れが向いていた。
現在ソニーのプロジェクターにはハイエンドクラスのフロント投射プロジェクターが用意されているが、今年のCESでは4K/HDR対応の超短焦点プロジェクター「VPL-VZ1000ES」や、Life Space UXシリーズのコンセプトモデルとなる新しい超短焦点プロジェクターを紹介している。狙いはどこにあるのだろうか。平井氏は「4K/HDRコンテンツはテレビで楽しむものとは限らない」との見解を示している。
「テレビは映像コンテンツを楽しむためのハードウェアであることは誰もが疑わない事実だ。ソニーとしてもビジネスを黒字基調に持ってこれたので、引き続き力を入れていく。だが、本当は4KやHDRのリッチな映像は、テレビ以外にもいろいろな機器で楽しめたらいいと思う。だから、手軽に大画面を楽しめる短焦点、ポータブルのプロジェクターにもチャレンジしてきた。今後もソニーとして常に追求していきたいし、積極的に提案するつもりだ」と平井氏は前のめり気味にアピールする。
「Life Space UXなどは、確かに普通の売り方では難しい商品だと思う。だから北米でもインストーラーの方々と連携して、商品の魅力を最大限に引き出せるインストールにも力を入れている。これからもやっていきたい」。
■ソニーのチャレンジ「AI(人工)とロボティクス」はこれからどうする
筆者もまだ今年のCESの会場をくまなく歩き回ったわけではないので確かなことは言えないが、パナソニックやLGといったエレクトロニクスのメジャー企業が「AI(人工知能)」の技術を活かしたBtoB、あるいはBtoCのサービスをそれぞれのブースでハイライトしている。
ソニーも、昨年の夏に発表した中期経営計画の注力分野として「AIとロボティクス」を盛り込んでいる。今年のCESではいずれも具体が示されなかったが、平井氏の戦略を会見の場で聞くことができた。
平井氏は「ノイズキャンセリングがソニーの切り札になる。差異化できる商品群の可能性がある」と展望を語っている。プロトタイプとして展示した完全ワイヤレスイヤホンや、ネックバンド型イヤホンにもソニー独自のデジタルノイズキャンセリング技術が搭載され、同系統のプレミアムラインとしてシリーズ展開が予定されているようだ。
■短焦点プロジェクターは北米でうけるのか
北米はホームシアターの先進国だ。そして、コンシューマーの家庭にプレミアムなホームシアターを作り込める“インストーラー”は花形職業だ。日本とは住環境も異なる場合が多く、端的に言えば、巨大なホームシアターを作り込める広い家屋も多いので、ひと昔まえはリアプロジェクションテレビを構えたり、巨大なプロジェクターを天井に吊りフルオートメーション化された調光システムを導入する…といった方向に、北米ホームシアターファンの憧れが向いていた。
現在ソニーのプロジェクターにはハイエンドクラスのフロント投射プロジェクターが用意されているが、今年のCESでは4K/HDR対応の超短焦点プロジェクター「VPL-VZ1000ES」や、Life Space UXシリーズのコンセプトモデルとなる新しい超短焦点プロジェクターを紹介している。狙いはどこにあるのだろうか。平井氏は「4K/HDRコンテンツはテレビで楽しむものとは限らない」との見解を示している。
「テレビは映像コンテンツを楽しむためのハードウェアであることは誰もが疑わない事実だ。ソニーとしてもビジネスを黒字基調に持ってこれたので、引き続き力を入れていく。だが、本当は4KやHDRのリッチな映像は、テレビ以外にもいろいろな機器で楽しめたらいいと思う。だから、手軽に大画面を楽しめる短焦点、ポータブルのプロジェクターにもチャレンジしてきた。今後もソニーとして常に追求していきたいし、積極的に提案するつもりだ」と平井氏は前のめり気味にアピールする。
「Life Space UXなどは、確かに普通の売り方では難しい商品だと思う。だから北米でもインストーラーの方々と連携して、商品の魅力を最大限に引き出せるインストールにも力を入れている。これからもやっていきたい」。
■ソニーのチャレンジ「AI(人工)とロボティクス」はこれからどうする
筆者もまだ今年のCESの会場をくまなく歩き回ったわけではないので確かなことは言えないが、パナソニックやLGといったエレクトロニクスのメジャー企業が「AI(人工知能)」の技術を活かしたBtoB、あるいはBtoCのサービスをそれぞれのブースでハイライトしている。
ソニーも、昨年の夏に発表した中期経営計画の注力分野として「AIとロボティクス」を盛り込んでいる。今年のCESではいずれも具体が示されなかったが、平井氏の戦略を会見の場で聞くことができた。