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<山本敦のAV進化論 第181回>

やっぱりアマゾンは本気だった。「Amazon Music HD」が目指すのは全楽曲の高品位配信

公開日 2019/11/28 06:40 山本 敦
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すべての配信楽曲をUltra HD/HDで揃えたい

アマゾンではUltra HDと呼ぶ最大品質192kHz/24bit・FLACの楽曲数は「数百万」と伝えられている。日ごろからダウンロードが可能なハイレゾ音源も多く購入利用されている方にとっては、他にもアマゾンのカタログに追加して欲しい作品があるかもしれない。

ファスコ氏は「アマゾンは音楽配信サービスに限らず、ユーザーに提供できるコンテンツについてはいつもベストを尽くして充実させていきたいと考えている」と前置きしながら、次のように話している。

「そのためにはカタログを “厳選” するのではなく、現在の約6,500万曲を超えてさらに “すべてを揃える” ことを目標に置いています。アマゾンでは何年も前からCD作品の販売を行い、そして数年前からはAmazon Music Unlimitedでストリーミング提供も開始しました。これまでに培ってきたノウハウを活かして、今後も音楽レーベルやアーティストのパートナーの方々が制作した楽曲をできる限り多く、Ultra HD/HDの高品位タイトルとしてカタログに加えていきたいと考えています。恵まれていることに、私たちはすべてのレーベルパートナーと良好な関係を築くことができているので、今後も新しい作品、クオリティの高い作品をカタログに積極的に加えていけるとポジティブに考えています」(ファスコ氏)

約6,500万曲を揃える配信楽曲については、さらなる充実を目指していく

Amazon Music HD対応オーディオの拡大にも貪欲に取り組む

Amazon Musicの音楽ストリーミングをユーザーが快適に楽しむためのハードとソフトのエコシステムについては、アマゾン社内のデバイスチームとミュージックサービスのチームがしっかりとスクラムを組んで連携しながら開発・設計に取り組んできたという。

アマゾン純正のハイレゾに対応するオーディオデバイスには、国内で12月5日に発売を予定する スマートスピーカー「Echo Studio」がある。本体に1.0インチのツイーター、2.0インチの ミッドレンジスピーカー、5.25インチの低域用ウーファーを搭載する3ウェイ構成として、再生周波数帯域は高域100kHzをカバーする。Echoシリーズで初めてDolby AtmosとSony 360 Reality Audioを採用し、音に包まれるような没入感ある3Dオーディオを体感できる。2台揃えてペアリングすればステレオ再生環境が組める。

ほかにもAlexaを搭載する第2世代以降のEchoシリーズのスマートスピーカー、Fire TV、FireタブレットはHD品質によるストリーミング再生が可能だ。デノン/マランツブランドのHEOSテクノロジー搭載製品をはじめ、McIntoshにパイオニア、SONOS、ゼンハイザーといった外部パートナーの製品とは一部はUltra HD、その他もHD品質による再生互換も確保した。アマゾンでは今後も意欲的にパートナーの枠組みを広げていく考えだ。

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