VGP2020 SUMMER 総合金賞受賞インタビュー
パナソニック「ディーガ」「ビエラ」が高評価を集める理由とは? 担当者が語るレコーダー&テレビへの想い
受賞インタビュー:パナソニック
国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワード「VGP」では、プロの評論家および全国の有力販売店により当時期における優秀製品が選出される。先ごろ発表された「VGP2020 SUMMER」における重要賞「総合金賞」は、「新4K衛星放送をまるごとチャンネル録画できるブルーレイレコーダーに対して」として、パナソニックの“全自動ディーガ”DMR-4X1000/DMR-4X600が獲得した。ここに、パナソニックの担当者が受賞を受けての抱負と意気込みを語る「受賞インタビュー」の模様をお届けする。
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パナソニック(株)アプライアンス社 コンシューマーマーケティングジャパン本部 商品センター ビジュアル・サウンド 担当部長 上田健氏
インタビュアー 徳田ゆかり(ファイルウェブビジネス編集部)
■新4K衛星放送も予約なしで“チャンネル録画”できる
新たな「おうちクラウドディーガ全自動モデル」
ーー 総合金賞受賞、誠におめでとうございます。あらためて受賞モデルのポイントをお聞かせいただけますでしょうか。
上田 ありがとうございます。総合金賞を頂戴したのは、フラグシップに位置づけるDMR-4X1000と、DMR-4X600。いずれもBDレコーダーディーガの最高級モデルで、“全自動ディーガ”として初めて4K放送録画に対応しました。
東京オリンピック・パラリンピックの需要に向けた製品ですが、現在数多く放送されている4K放送コンテンツも番組予約なしで録画できることで、お客様に好評いただいています。画質へのこだわりは当然ですが、情報量の大きい4K放送を高精細な画質のままで長時間録画できることが最大のポイントです。当社独自のエンコーダー技術によって、1.5倍〜8倍の長時間録画が可能になりました。
さらに私どもが大きく推奨するのはスマートフォンの無料アプリ「どこでもディーガ」によって、場所や時間を選ばず、さまざまな端末で録画コンテンツの宅外・宅内の視聴です。録画した番組をWifi環境下でディーガから端末にダウンロードして持ち出せば、データ通信料を気にせず再生できます。
昨今のコロナ禍の中、今年の4月、5月、6月でお客様の生活様式が変化し、家庭内での映像との関わり方も変わってきました。在宅時間が増えるとともに、テレビをご覧になる時間も以前の1.3倍に増えています。ご家庭内でテレビ画面の争奪戦が起きがちですが、「どこでもディーガ」アプリでのご使用が解決策にもなります。ありがたいことにアプリは100万ダウンロードに達し、大変高い評価をいただいています。
■「どこでもディーガ」アプリが加速させる
いつでも、どこでも、テレビコンテンツを楽しむ醍醐味
ーー 「どこでもディーガ」では、写真や動画をディーガに蓄えたり、それをスマートフォンで再生したりもできますね。
上田 たとえば離れたご実家のディーガに、写真や動画などを保存させる。「どこでもディーガ」アプリとディーガを紐づけることで簡単に操作できます。ディーガにコンテンツが送られると、つながれたテレビ画面に通知も出る。こんな風に活用いただくケースも非常に増え、コロナ禍で推奨された「オンライン帰省」にもお役に立ったとのお声をお客様より頂戴しています。
「どこでもディーガ」はレコーダーとスマートフォンを連携する重要な鍵です。こうしたクラウドの機能はもっと進化させ、テレビをもたない方にもレコーダーの便利さを訴求したいと考えます。コロナ禍の中で、テレビを持たない人にもテレビコンテンツのニーズが増えたのではないかと考えています。ネット上にあふれる情報とは違った形のテレビの正確な情報や魅力的なコンテンツが再び注目されています。そのような中で全自動録画機は、いろいろなお客様に価値を訴求できると考え、さまざまなアプローチを仕掛けたいと思っています。
■画質・音質・安全性と利便性
すべてにこだわったテレビに高い評価
ーー テレビの受賞モデルでは、有機ELテレビで昨年このアワードで批評家大賞を獲得したTH-65GZ2000、液晶テレビではTH-49HX850を始めいくつものモデルが金賞を受賞しています。
上田 テレビについては、高画質、高音質、安心・利便性の3つが大きなポイントです。高画質の点ではご存知のとおり、GZ2000が構造や素材、パネル駆動など当社独自の設計で、ディスプレイの発光性能やコントラストを従来から大幅に向上させ、ありがたいことに非常に高くご評価をいただいております。コンテンツ製作の方々が意図した映像を再現する、ご家庭の普段づかいできれいな画質を楽しんでいただける。こうした画質へのこだわりは、今後もさらに高めて参ります。
音質面では、イネーブルドスピーカーの搭載。スポーツの場面で観客の歓声と実況の声が異なる位置から聴こえるなど、2chとはまったく違う臨場感を強く体感頂けます。これが大変ご好評をいただき、お客様の音への意識の高さをあらためて認識しました。今年の液晶の最上位モデルにも搭載しましたが、イネーブルドスピーカーモデルは、さらにラインナップを増やしていきたいと考えています。
安心・利便性も、お客様の関心が高い大きなポイント。角度の変えられるスイーベル機能に加えて、転倒防止機能にも非常に注力して参りました。地震への備えに加え、小さなお子さんへの安全対策としても高い評価をいただき、転倒防止機能を備えたテレビ台はキッズデザイン賞も受賞させていただきました。ご家族の皆様で安心して使っていただけることも、大きな価値になると感じています。
■買い替え、巣ごもりで好調なAV市況
たくさんの「お客様の声」を次の飛躍へつなげる
ーー テレビやレコーダーなどAV製品の市況はいかがでしょうか。
上田 2011年の地上アナログ放送停波の際に需要が急拡大したテレビの、ちょうど買い替え時期にきております。さらに昨今の巣ごもり需要が重なり、おかげさまでテレビ需要は想定よりも伸長しています。
また録画機も巣ごもりでの需要増があります。ビデオオンデマンドの契約が伸長していますが、4Kディーガはビデオオンデマンドのアプリにも対応していることから、お持ちのテレビがアプリに対応していない方が4Kディーガを購入されるというケースも増えています。おかげさまでAV製品の需要が伸長し、業界としては喜ばしい状況にあります。
テレビはさらなる新製品も発表致しましたが、有機ELモデル、液晶のイネーブルドスピーカー搭載モデルが加わり、多くのお客様にアピールして参ります。来年に延期となった東京オリンピック・パラリンピックに向け、4K放送コンテンツがどんどん増えてきて、いい画質・音質のテレビの存在感は、ますます高まると思っております。
そしてコロナ禍は大変残念なことではありますが、私どもにとって図らずも、テレビやレコーダーに対するお客様のいろいろなお困りごとに気づかせていただくきっかけとなりました。それをよく研究し、さらに新しい価値を提案して参りたいと思います。
■「ホームビューイング」をテーマに
ポータルサイトのコンテンツが充実
ーー お客様に対するアプローチは、昨今どのようにされていますか。店頭展開も、新型コロナの影響で変わらざるを得ないかと思われますが。
上田 店頭のお客様数は新型コロナ以前の状況に戻りつつありますが、滞在時間は短くなっています。そういう中でデモ動画など店頭でセルフで活用頂けるツールに注力します。さらに全自動ディーガとテレビを接続して、チャンネル録画などを実際に体験できる状態とする。これを量販店の旗艦店様で実施しており、今後2Qの間に対象店舗様を広げていきます。
さらに、お客様の情報源となるウェブ上でのコンテンツも充実させています。「ホームビューイング」をテーマに、この6月よりポータルサイトを立ち上げ、家で映像や音楽を楽しむ方法や醍醐味をさまざまにご紹介しています。テレビやレコーダー、プライベートビエラといった製品のコト提案を展開し、すべての情報を入手できる内容となっています。
CMキャラクターを務めていただいている綾瀬はるかさんにもご登場いただき、動画コンテンツを幾つも用意してわかりやすい内容でアピールしております。商品情報を正しく、わかりやすくお伝えするこうしたコンテンツの存在は、店頭での訴求をフォローすることにもなると思っております。
日常でテレビを通したさまざまなコンテンツに触れる機会が増えたことは、大きな需要を生みました。そうしてお聞きすることができたお客様の声に、今後もしっかりとお応えして参ります。どうぞご期待ください。
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パナソニック(株)アプライアンス社 コンシューマーマーケティングジャパン本部 商品センター ビジュアル・サウンド 担当部長 上田健氏
インタビュアー 徳田ゆかり(ファイルウェブビジネス編集部)
■新4K衛星放送も予約なしで“チャンネル録画”できる
新たな「おうちクラウドディーガ全自動モデル」
上田 ありがとうございます。総合金賞を頂戴したのは、フラグシップに位置づけるDMR-4X1000と、DMR-4X600。いずれもBDレコーダーディーガの最高級モデルで、“全自動ディーガ”として初めて4K放送録画に対応しました。
東京オリンピック・パラリンピックの需要に向けた製品ですが、現在数多く放送されている4K放送コンテンツも番組予約なしで録画できることで、お客様に好評いただいています。画質へのこだわりは当然ですが、情報量の大きい4K放送を高精細な画質のままで長時間録画できることが最大のポイントです。当社独自のエンコーダー技術によって、1.5倍〜8倍の長時間録画が可能になりました。
さらに私どもが大きく推奨するのはスマートフォンの無料アプリ「どこでもディーガ」によって、場所や時間を選ばず、さまざまな端末で録画コンテンツの宅外・宅内の視聴です。録画した番組をWifi環境下でディーガから端末にダウンロードして持ち出せば、データ通信料を気にせず再生できます。
昨今のコロナ禍の中、今年の4月、5月、6月でお客様の生活様式が変化し、家庭内での映像との関わり方も変わってきました。在宅時間が増えるとともに、テレビをご覧になる時間も以前の1.3倍に増えています。ご家庭内でテレビ画面の争奪戦が起きがちですが、「どこでもディーガ」アプリでのご使用が解決策にもなります。ありがたいことにアプリは100万ダウンロードに達し、大変高い評価をいただいています。
■「どこでもディーガ」アプリが加速させる
いつでも、どこでも、テレビコンテンツを楽しむ醍醐味
ーー 「どこでもディーガ」では、写真や動画をディーガに蓄えたり、それをスマートフォンで再生したりもできますね。
上田 たとえば離れたご実家のディーガに、写真や動画などを保存させる。「どこでもディーガ」アプリとディーガを紐づけることで簡単に操作できます。ディーガにコンテンツが送られると、つながれたテレビ画面に通知も出る。こんな風に活用いただくケースも非常に増え、コロナ禍で推奨された「オンライン帰省」にもお役に立ったとのお声をお客様より頂戴しています。
「どこでもディーガ」はレコーダーとスマートフォンを連携する重要な鍵です。こうしたクラウドの機能はもっと進化させ、テレビをもたない方にもレコーダーの便利さを訴求したいと考えます。コロナ禍の中で、テレビを持たない人にもテレビコンテンツのニーズが増えたのではないかと考えています。ネット上にあふれる情報とは違った形のテレビの正確な情報や魅力的なコンテンツが再び注目されています。そのような中で全自動録画機は、いろいろなお客様に価値を訴求できると考え、さまざまなアプローチを仕掛けたいと思っています。
■画質・音質・安全性と利便性
すべてにこだわったテレビに高い評価
上田 テレビについては、高画質、高音質、安心・利便性の3つが大きなポイントです。高画質の点ではご存知のとおり、GZ2000が構造や素材、パネル駆動など当社独自の設計で、ディスプレイの発光性能やコントラストを従来から大幅に向上させ、ありがたいことに非常に高くご評価をいただいております。コンテンツ製作の方々が意図した映像を再現する、ご家庭の普段づかいできれいな画質を楽しんでいただける。こうした画質へのこだわりは、今後もさらに高めて参ります。
音質面では、イネーブルドスピーカーの搭載。スポーツの場面で観客の歓声と実況の声が異なる位置から聴こえるなど、2chとはまったく違う臨場感を強く体感頂けます。これが大変ご好評をいただき、お客様の音への意識の高さをあらためて認識しました。今年の液晶の最上位モデルにも搭載しましたが、イネーブルドスピーカーモデルは、さらにラインナップを増やしていきたいと考えています。
安心・利便性も、お客様の関心が高い大きなポイント。角度の変えられるスイーベル機能に加えて、転倒防止機能にも非常に注力して参りました。地震への備えに加え、小さなお子さんへの安全対策としても高い評価をいただき、転倒防止機能を備えたテレビ台はキッズデザイン賞も受賞させていただきました。ご家族の皆様で安心して使っていただけることも、大きな価値になると感じています。
■買い替え、巣ごもりで好調なAV市況
たくさんの「お客様の声」を次の飛躍へつなげる
ーー テレビやレコーダーなどAV製品の市況はいかがでしょうか。
上田 2011年の地上アナログ放送停波の際に需要が急拡大したテレビの、ちょうど買い替え時期にきております。さらに昨今の巣ごもり需要が重なり、おかげさまでテレビ需要は想定よりも伸長しています。
また録画機も巣ごもりでの需要増があります。ビデオオンデマンドの契約が伸長していますが、4Kディーガはビデオオンデマンドのアプリにも対応していることから、お持ちのテレビがアプリに対応していない方が4Kディーガを購入されるというケースも増えています。おかげさまでAV製品の需要が伸長し、業界としては喜ばしい状況にあります。
テレビはさらなる新製品も発表致しましたが、有機ELモデル、液晶のイネーブルドスピーカー搭載モデルが加わり、多くのお客様にアピールして参ります。来年に延期となった東京オリンピック・パラリンピックに向け、4K放送コンテンツがどんどん増えてきて、いい画質・音質のテレビの存在感は、ますます高まると思っております。
そしてコロナ禍は大変残念なことではありますが、私どもにとって図らずも、テレビやレコーダーに対するお客様のいろいろなお困りごとに気づかせていただくきっかけとなりました。それをよく研究し、さらに新しい価値を提案して参りたいと思います。
■「ホームビューイング」をテーマに
ポータルサイトのコンテンツが充実
ーー お客様に対するアプローチは、昨今どのようにされていますか。店頭展開も、新型コロナの影響で変わらざるを得ないかと思われますが。
上田 店頭のお客様数は新型コロナ以前の状況に戻りつつありますが、滞在時間は短くなっています。そういう中でデモ動画など店頭でセルフで活用頂けるツールに注力します。さらに全自動ディーガとテレビを接続して、チャンネル録画などを実際に体験できる状態とする。これを量販店の旗艦店様で実施しており、今後2Qの間に対象店舗様を広げていきます。
さらに、お客様の情報源となるウェブ上でのコンテンツも充実させています。「ホームビューイング」をテーマに、この6月よりポータルサイトを立ち上げ、家で映像や音楽を楽しむ方法や醍醐味をさまざまにご紹介しています。テレビやレコーダー、プライベートビエラといった製品のコト提案を展開し、すべての情報を入手できる内容となっています。
CMキャラクターを務めていただいている綾瀬はるかさんにもご登場いただき、動画コンテンツを幾つも用意してわかりやすい内容でアピールしております。商品情報を正しく、わかりやすくお伝えするこうしたコンテンツの存在は、店頭での訴求をフォローすることにもなると思っております。
日常でテレビを通したさまざまなコンテンツに触れる機会が増えたことは、大きな需要を生みました。そうしてお聞きすることができたお客様の声に、今後もしっかりとお応えして参ります。どうぞご期待ください。