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INORANが新AL『Between The World And Me』をオーディオ目線で語る。Acoustuneイヤホンで聴き比べも
── アコースティックライブでは米津玄師さんの「Lemon」のカバーも披露なされたとのことですが、これは米津さんがINORANさんモデルのギターをお使いになられているご縁から?
INORANさん そうですね。もちろん彼のアーティスト性もこの曲も大好きだし。これまでもアコースティックライブでは、例えば忌野清志郎さんや斉藤和義さんの曲もカバーさせていただいてますね。
ビルボードでのアコースティックライブは定期的にやらせていただいているんですけど、ヴァイオリンとチェロとピアノとギターと自分の声っていう、普段とは違う編成で自分の曲を再構成する面白さがあるんですよ。
そこにさらにもうひとつ、自分の外から要素を持ってくることで新たな発見の場所にしたいなと思っていて、カバー曲にもチャレンジしてます。
── それらのライブを経て、ニューアルバムがリリースされました。去年3月から5月に作りまくった曲のうち前半を収録したのが前作『Libertine Dreams』、後半を収録したのが今回のアルバム『Between The World And Me』ということですね。
INORANさん そう。収録順も前作と同じく、ほぼ時系列順です。
── 前作は作曲期間から間を置かずのアルバム制作でしたが、今回は制作までに少し間が空きました。改めて作曲当時の心持ちなどを思い返したりもしたのでしょうか?
INORANさん うーん、あの……ぶっちゃけると、あんまり具体的には覚えてないというか(笑)。改めて曲を聴いて、「あのときはこういうことを考えてこういう曲を作ったな」って思い出すというよりは、「こういう曲を作ってたってことは、あのときはこういう気分だったんだろうな」って、逆に曲から想像する感じですね。
── 結果的にということになるのでしょうが、終盤には優しさや美しさを感じさせる曲が並びました。
INORANさん そうですね。やっぱり、あの作曲期間にいろんな曲をたくさん作ったわけなんだけど、最後は「愛でしょ?」みたいなところに行き着いたんじゃないかな。普遍的なテーマに戻ってきたっていうか。
例えば家族や友達とは楽しいことも悲しいこともあると思うんですけど、でも全部ひっくるめて好きなんだよなって。そうでしょ? っていうところに収めたかってっていう気持ちもあったんだと思う。そうしないと自分の中での辻褄が合わなくなるしね。
── その終盤の曲がPia Sawhney(ピア・ソーニー)さんとのツインボーカルという形で表現されているのも印象的です。一人で作ってきた曲たちが並んできて、でも最後には一人の声ではいられなくなる。
INORANさん 偶然か必然か、そういう形になりましたね。最後の2曲「You' re Not Alone」「Leap of Faith」は、それを形にしようとしたときにどうやっても自分の声ではない声が必要だと感じられたんですよ。それで彼女に一緒に歌ってもらったんですけど、おかげでとてもドラマチックな楽曲になって、アルバム2作の物語を完結に導いてもらえたかなと。
── アルバム制作の流れなどは前作と同じくですか?
INORANさん ですね。スタッフも共通ですから、今回は、この作り方やお互いへの理解を十分に確立できている状態から取り組むことができたというのは大きいです。
どうやって歌詞に音をシンクロさせるかとか、リズムの刻みを受けてそこに入ってくるキックの低音はもっと足した方がいいなとか、詞と音であったり僕とスタッフであったりの、互いの想いが交錯する部分をもっと深く作り込むことができたと思いますよ。