【PR】HD Impression主宰・阿部哲也氏にインタビュー
Marshallの新ANC完全ワイヤレス「Motif A.N.C.」にエンジニアも驚嘆!“意外な音”の魅力に迫る
ソフトの良し悪しも全て出してくれるのが、一番良い再生機器だと思うんですが、素晴らしい製品だと思います。Marshallの故郷イギリスは、良いオーディオメーカーが多く在る国ですので、イギリスブランドらしい音作りなのかなとも思いましたね。
やっぱりBluetoothだとデータ量が少ないので、本来の音源の情報量と比べれば、密度などが減ってしまうことは否めませんが、音楽として、音として大事な部分はしっかり残っているので、モニターとして成立できる音だと思います。正直、Marshallがモニターとして…なんて、思わなかったので、本当にびっくりしました。
ここまでフラットに作り込むのは、難しいことだと思います。ちゃんと空間表現もできているし、定位もレンジも良くて。クラシックなども再生してみましたが、うまく鳴らしていて、聴いていて楽しかったです。
ーー ブランド初の完全ワイヤレス「Mode II」では、Marshallのギターアンプの魅力を彷彿とさせるサウンドが特徴だったのですが、上位機にあたる「Motif A.N.C.」では、よりオーディオ機器としてバランスのとれた音に仕上がっているんですね。
阿部氏: Bluetooth機器って実は、あまり普段使わないんです。以前に一度、Bluetoothスピーカーを使ったことがあるんですけど…その時は、全然気持ち良くないというか、すごく誇張された音になっていたんですね。これじゃ音作りはできないな、と。
ーー Bluetoothスピーカーは低域をブーストした製品も多くありますよね。屋外利用などを意識した音作りなのかもしれませんが。
阿部氏: そうですね、低音の作りや出し方が「そんな風に音作りしていないのにな…」と思ってしまいました。なので、ワイヤレスイヤホンに対しても、どうせ良い音は聴けないんだろうなと、苦手意識があったんです。ただ、最近の製品はワイヤレスでも性能が上がっていることは知っていましたので、今回聴いてみて、すごく良い音でしたし、楽しかったです。
ーー ノイズキャンセリングやイコライザーなど、機能面ではいかがでしたか?
阿部氏: まずアクティブノイズキャンセリング機能ですが、使ってみると低音域のノイズがしっかり抑えられていますね。ただ強過ぎない感じというか、ノイズキャンセリングも音質と同じくナチュラルな効き具合です。特に音楽を聴いている時には、その楽曲の音を壊すことなく、その上でしっかり効果が発揮されていると感じました。
トランスペアレンシーモードでは、音の上下をカットして中音域がしっかり出てくる感じですね。周囲の音にイコライザーがかかったような感じで、声が聞き取りやすく調整されているんだと思います。
イコライザー機能も「ものすごく綺麗にかかる」という印象ですね。ノイズキャンセリングも自然な効かせ方をしていましたが、イコライザーも、音楽の全体イメージを変えることなく、製作者の込めた大事なものを壊さずに、雰囲気を変化させて楽しめるのが良かったです。このあたりも、オーディオとしてしっかり作り込まれている証拠だと思います。
あと、見た目が可愛いのもいいですね!
ーー それは完全ワイヤレスとしても重要なところかもしれません。実際、Marshallのオーディオ製品はどれも、細部までブランドイメージがしっかり反映されていて、所有感が高まるデザインですよね。
阿部氏: 細部までこだわられているのがよく分かりますよね。フェイスプレートの「M」のロゴもかっこいいと思います。持っていると音楽好きをアピールできますね。
ーー それでいて見た目だけじゃなく、スムーズに着けやすく、軽量で快適なところもポイントと思います。
阿部氏: 確かに装着感も良いです。ピタッと耳に入ってずれにくくて、普段完全ワイヤレスをあまり使っていない私でも、迷わずスムーズに着けられました。
耳って結構、人それぞれ違うと思うんですが、自分も左右の大きさが少し違っていて、なかなかはまりにくいことが多いんです。でもこれはすごく装着しやすかったです。耳への入り方で音楽の聴こえ方も全然変わってきますから、しっかりフィットして装着できることで、音もセンターがしっかりして、定位感のあるサウンドを楽しめると思います。