新製品登場も間近か
「人生をかけてオンキヨーのブランドとDNAを継続」。親会社CEOら来日インタビュー
ハイエンドでプレミアムな製品開発を/新製品登場も間近
また、ポール氏は製品開発については特にハイエンドでプレミアムなレンジに注力したいと説明。「これまでの製品展開を継続することはもちろん、従来は資金などの問題からやりたくても着手できていなかったような、さらにハイエンドな領域にも挑戦してもらうサポートをPREMIUM AUDIO社が行います」と展望を述べる。
こうしたVOXXグループの考え方については、クリプシュが説明の例に挙げられた。「クリプシュでは最近『JUBILEE』というスピーカーを開発しました。コストを度外視し、エンジニアが必要だと思うことはすべてやるという姿勢で、開発に20年もかけた超ハイエンドモデルです。オンキヨーのエンジニアにも同じような姿勢でものづくりをして欲しいと思っています」と語る。
そしてもちろん、新製品開発にも着手しているとのこと。グループ傘下各ブランドの統括責任者であるロブ・スタンドレー氏は「昨年9月に一緒になって以来、ずっと新製品について話し合っています」と明かす。「我々を通せば日本だけでなく世界中で製品を展開できます。そのブランドに適した技術を投入した、そのブランドらしい製品をつくってお客様にお届けしたいですね」という。
新製品についてはさらに、同席していたオンキヨーテクノロジーの宮城謙二MD(マネージングダイレクター)から「かなり近いうちにお知らせできる予定です」との言葉も。「6月下旬か7月初旬ごろには新製品を発表したいと思っています」と、かなり具体的な情報を得ることもできた。
そしてポール氏は「私は元々ミュージシャンでして、大の音楽好きとして35年以上オーディオ業界に携わってきました。クリプシュでは創設者のポール・クリプシュ博士のものづくりを間近に見てきた経験もあります。そうした経験をオンキヨーやパイオニアブランドの製品開発にも活かせると自負しています」とコメント。
「宮城さんが紹介したように、もうすぐ新製品も発表できそうです。日本のオーディオファンの方々からどんな反応が得られるのかをとても楽しみにしています」と笑顔を見せた。