ソニーからSACDプレーヤーの中核モデルが新発売!
新しく登場したSCD-555ESは、ディスク信号を読み取る光学系ユニットに、新たに開発した2レーザードライブユニットを採用して、レンズ系は共用しながらSACDと従来のCDとで独立したレーザーダイオードを配置。これによりピックアップ部の小型化、光学性能の向上を両立させることを可能にし、音を汚す原因となるサーボ電流の変動を減少させている。
また、光学ピックアップ用のベースユニットは本機のために開発された高剛性トレイ使用のユニットを採用。外部の振動に強く、サーボ電流の変動が少ないために高音質再生を実現するとともに、トレース精度が高まり、高速アクセスも実現している。ローディング方式も、センタートレイとなり、快適な操作性も獲得している点が特徴だ。
さらに、ESシリーズのCDプレーヤーで用いられている十分な強度と厚みを持ったメタル材を使用、外周を取り囲むフレーム(枠)と前後に渡したビーム(梁)で結合し、シャーシ全体を一つの箱として剛性を高めたFBシャーシを改良。ビームからリアパネルにかかる締め付け圧を最適化して、ビームの鳴き(振動)を効果的に抑えている。これにより、シャーシ全体の振動が大きく低減し、回路の不要共振が制御され、SACDの高音質再生に寄与している。
このSCD-555ESの価格は180,000円で、オーディオファンには購入しやすい価格設定となっている。本機の登場でSACDのラインナップがさらに充実し、SACDプレーヤーも用途により本格的に選べる時期に突入したといえるだろう。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
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