ソニーから長時間モード対応の新型MDレコーダーが登場
今回登場したMDS-JA333ESには従来のMDの音声圧縮方式<ATRAC>の約2倍の圧縮効率を持つ<ATRAC3>を音声データ圧縮コーディングに採用することにより、録音時間80分のMDディスクでは、LP2モードで最長160分、LP4モードで最長320分の高音質でのステレオ録音・再生ができる今話題のMDLPに対応している点が大きな特徴だ。
もちろんMDの再生時に微妙な音の変化を付けられるデジタルフィルターときれいなパルス信号を生成するパルスジェネレーターとを一体化した高性能なIC<VC24plus>を搭載し、さらにデジタルフィルターとパスルジェネレーターとの間の伝送スピードも128Fsに高めて、より一層精度の高い音の再現を可能にするなど、音質対策も十分に施されている。
加えて、別売りのパソコン接続キット「PCLK-MN10」(\15,000)を利用して手持ちのパソコンと接続することにより、パソコンによるMDレコーダーの操作やMD編集、タイトル入力などができる特徴を持つ。また、パソコンのCD-ROMドライブの音楽CDやパソコン内の音楽ファイルをパソコンからUSB経由でMDレコーダーに光出力し、パソコン内部のデジタルノイズの影響を受けずにMDへデジタル録音をすることが可能となっている。
その他、高音質ATRAC用<TYPE-R>DSPや録音済のMDの音声レベルを後から調節できるS.F(スケールファクター)エディット機能なども搭載していて、ハイクオリティで多機能なモデルとなっている。このMDS-JA333ESの価格は10万円で、高音質録音派には注目のモデルといえるだろう。 (季刊・オーディオアクセサリー編集部)
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