ケーブルブランド探訪記(AUDIOQUEST編 最終回)
コンポーネントケーブル YIQ2/YIQ4 |
第10回目の最終回はオーディオクエスト社のコンポーネントケーブル2モデル「YIQ2」と「YIQ4」をご紹介する。このシリーズにはトリプル同軸構造で、絶縁材にはハードセルフォーム(強靭でしかも均一さを完全に保つなど、全ての条件を兼ね備えた映像信号用の構造)を採用している。導体素材は「YIQ2」にはSP-LGC(歪み率が最も低いOFHCであるLGCに銀メッキを施す、シネマクエストブランドにも採用しているより高品位な素材)を、「YIQ4」にはFPS(Functionally Perfect Silver)を採用している。端子にはRCAとBNCが用意され、「YIQ2」はハンダ溶接が、「YIQ4」には抵抗溶接が施されている。
「YIQ2」に関しては、『ケーブル大全2001』(12月19日発売)の寺野龍氏による「コンポーネントケーブル視聴」のコーナーにて詳細を掲載しているので、こちらもお楽しみいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
●「オーディオクラフト」社のプロフィール
米国オーディオクエスト社は、社長でケーブルデザイナーでもあるビル・ロウ氏により、設計から端子のハンダ付けに至るまでの全工程にこだわった理想的なオーディオケーブルを求めて設立させた大手ケーブルメーカーである。同社の大きな特徴はハイパーリッツ構造。直径1mm程度もしくはそれよりも細い単線を、導体1本ずつに絶縁チューブで絶縁。それを複数本らせん状にねじった構造で、撚り線の長所であるSNの高さを維持しながら、撚り線の欠点を排除している。ラインナップとしては4芯ハイパーリッツ構造のスピーカーケーブルやバランス三重構造のインターコネクトケーブル、デジタル/ビデオケーブル等が代表的モデルとなっている。
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