松下電器AVC社の戸田社長が語る「これからの松下電器」
※AVC社について
「松下電器AVC社は確かな技術力を持っており、特にデジタル技術ではそれが顕著である。これからは総合力の発揮が大事になる。ネットワーク時代に対応すべく、A+V+CからA×V×Cへ進化する必要性を感じている。現在さまざまな形のネットワークが生まれているが、それぞれのネットワークの核をしっかりと形成することも重要だ。パソコン、TV、携帯電話、それぞれのネットワーク群を正確に位置づけ、開発を進める。」
※BSデジタル放送について
「松下電器は2年間かけたデジタルテクノロジーを生産に生かし、今年度出荷52%シェアを確保したが、BSデジタル関連商品づくりは技術的に非常に困難なものである。現在大きな受注を抱えて、必死に生産を進めているところだ。BSデジタル放送によって「見るテレビ」から「使うテレビ」へとコンセプトチェンジした。BSデジタルには、ネットワークを家族全員で使いこなせるよさがある。日本型のネットワークが誕生するかもしれない。」
※後のネットワークの発展について
「携帯電話のW-CDMA化、地上波テレビのデジタル化などによって、放送と通信が家庭のエンタテイメントツールとして定着する。ここから新しいビジネスが生まれ、また消えていくビジネスも考えられる。総合ネットワークによる健康管理、家事のコントロールなどといったビジネス分野が生まれ、松下電器の過去の技術開発が生かせる。これらも積極的に事業展開していきたい。」
※AVC社のこれからの目標
「“A×V×C/C”をスローガンにして、IT&network solution companyを目指していく。また、パナソニックブランドとしてのマーケティング活動を積極展開し、同時にネットワーク時代に対応する新営業体制で、AVC社中心にトータルな事業展開をはかっていきたい。」
また、新パナソニックマーケティング本部がめざすものとして、製造販売直結の営業体制、ネットワーク型の営業体制、ローコスト型の営業体制、商品力強化を挙げ、特に主張のある商品作りをめざし「シリーズ21」商品として強化していく。
最後に、戸田社長はこう結んだ。
「時代の変化の中で大きな夢が生まれる。これを幸せなことと考え、精一杯新しい松下電器をつくっていきたい」(Phile-webスタッフ)