富士通テンの卵形スピーカーシステム(その3)

公開日 2001/02/15 18:28
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プロトタイプのアンプ。右はセパレートしたところ
●富士通テン(株)が「タイムドメイン理論」に基づいて開発中の「卵形スピーカーシステム」。今年春の発売にむけて、現在最終の追い込み作業が行われている。今回は、12pスピーカーシステム用のアンプについての説明を行いたい。

◆12pスピーカーシステム用アンプ

今回の卵形システムは「タイムドメイン理論」という、これまでは見過ごされてきた課題の解決を図るための、画期的な技術が導入されている。この技術の開発元であるタイムドメイン社からは、ひと足先にYoshii9という、やはり斬新なシステムが発売されているが、この卵形スピーカーシステムは富士通テンが独自の技術を投入して開発。Yoshii9とはまた違う魅力を多く持っている。

ここで紹介の12pスピーカー用のアンプは、徹底して余分な振動を受けないように振動防止対策を行ったのが最大の特徴となっている。このアンプを使用しなければ、このスピーカーシステムは鳴らないというものではなく、より理想的に鳴らすためのアンプだ。回路的にはシンプルな信号経路として、純度の高い再現性を実現している。

アンプにとって重要な要素であるのが、電源の構成と配置。ここにも、特別の配慮が行われている。写真からもわかるように、デザイン的に、かなり斬新でスタイリッシュな外観をしているが、これもデザインのみを考慮したものではない。振動、音質的にも優れた形としての外観だ。

上部の金属部分は、質量十分のボリュームノブで着脱が可能となっており、その根元の部分は、最近開発された強力に発光する白色LEDで美しくライティングされる。

そして最大の特徴は、下の部分のトランス部と上の回路部を分離して使用できるという点。分離した回路部には、3点支持のスパイク脚が付いている。

電源分離はハイエンドアンプなどにも採用される方式で、振動対策の観点から、より高音質をねらいたい場合の使いこなしが可能になるわけだ。これは、オーディオファンにとってうれしい構成といえる。

さらに詳しくは、下記サイトを参照してほしい。

(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

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