ケーブルブランド探訪記(古河電工 編その3)

公開日 2001/02/21 09:48
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μ-T1(左)、μ-T22(右)
●第3回目は、同社のスピーカーケーブルの人気モデル「μ-T1」と「μ-T22」をご紹介する。この2モデルはμ-Tシリーズと呼ばれ、同社だから成し得たμ導体とPCOCCのハイブリッド、TRIUMPH構造を持つシリーズ。導体の中心部にμ導体撚線、外層部にPCOCC細線を使用するという仕組みで、超低域から高域までエネルギーバランスに優れたケーブルである。
 
 「μ-T1」はアーティストのエネルギーが迸るような臨場感を実現したいに最適。一方の「μ-T22」は繊細な中にも芯のある存在感を求める人に最適なモデルとなっている。

 なお、「μ-T22」は『ケーブル大全2001』(大好評発売中!!)の吉田伊織氏による「お手頃価格で魅力的なスピーカーケーブルを探す」でも大絶賛を浴びたモデル。興味にある方はこちらもご参照いただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

【古河電工のプロフィール】
同社は80年代初期より、OFC電源ケーブルを製品化するなど音質重視のケーブル製作における歴史は極めて古い。1986年には一方向性結晶無酸素銅PCOCC導体を開発し、オーディオケーブル界に新風をもたらした。このPCOCCには銅の結晶構造を単一化する製法に特徴があり、結晶粒界が極めて少ないOFC導体。
同社はひき続き、このPCOCCに熱処理を加え、結晶構造や物性をコントロールしたμ導体を採用するようになり、現在に至るまでの主流となっている。また、デジタルケーブルには発泡テフロンを採用するなど、絶縁体の研究や構造も独自の設計ポリシーを持つ。

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  • ブランドFURUKAWA ELECTRIC
  • 型番μ-T1/μ-T22
  • 発売日大好評発売中!!
  • 価格¥3,500/¥1,500(ともに1m)
【SPEC】【μ-T1】●導体/材質:μ導体とPCOCC導体の複合撚り●構成:中心導体=μ導体114本/0.18mm、外周導体=PCOCC40本/0.18mm外径2.6mm●絶縁体/材質:ポリプロピレン(赤×白)撚り合わせ方法:錦糸介在とともに撚合わせ●シース/艶消柔軟性塩化ビニール●仕上り外径/約12.9mm【μ-T22】●導体/材質:μ導体とPCOCC導体の複合撚り●構成:中心導体=μ導体56本/0.18mm、外周導体=PCOCC29本/0.18mm外径1.93mm●絶縁体/材質:ポリエチレン(赤×白)●シース/艶消柔軟性塩化ビニール●仕上り外径/約10.0mm