ソニー、新たなグループ経営を展開-グローバル・ハブを新設-

公開日 2001/03/29 18:09
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●ソニー株式会社は、2001年度から展開する、新たなグループ経営策を発表した。この新たなグループ経営策は、2005年頃に到来が予想される本格的ブロードバンド・ネットワーク社会において最適なサービスを提供する総合エンタテインメント企業"Personal Broadband Network Solutions Company"へ変革するために実行される。

まず同社は、ブロードバンド・ネットワーク時代に向けて、ハードウェアとソフトウェアコンテンツの両方を所有するメリットを一層強化する。現在までに達成した様々な成果を受け、同社は今後、そのブランド力、ハードウェア開発力、エンタテインメント事業のノウハウ、社内外ベンチャー育成力など、同社の持つ独自のリソースを総合的に結集していく。また資源の迅速な補完のため、社外との緩やかな提携を積極的に推進していく。

自律した経営を進めるエレクトロニクス、エンタテインメント、ゲーム、インターネット/コミュニケーション・サービス、金融サービスの5つの基幹事業領域にわたって実施する変革の指針は次の通り。

1.本社機構改革:グループ経営戦略のハブ(中心)としての新グループ本社を設立

基幹事業領域間の有機的な連携の場を提供することを目的に、現行本社組織を3つの機能に再編。特に、経営戦略策定に特化したグループ本社機能グローバル・ハブ(Global Hub:GH)を新設し、統一のビジョンと戦略でグループ全体を統合する。

2.エレクトロニクス関連事業強化:ユビキタス・バリュー・ネットワーク(Ubiquitous Value Network)の追求

エレクトロニクス・ハードウェアの商品力強化とネットワーク対応を進めることで、同事業のさらなる高収益化に努める。さらに、ゲーム事業、インターネット/コミュニケーション・サービス事業との一層の連携を図り、4つのゲートウェイ戦略を進化させる形でUbiquitous Value Networkを実現し、ネットワークの活用によりハードウェア、コンテンツ、サービスが結びついた強力な統合ビジネスモデルを構築する。

3.エンタテインメント事業、金融サービス事業強化:コンテンツ配信などのネットワーク対応推進

エンタテインメント事業、金融サービス事業において、コンテンツ配信を進めるなど、ネットワーク対応ビジネスモデルの構築を更に強化する。米国エンタテインメント事業の戦略策定機能をGHの一部に組み込み、展開のスピードを速める。

各指針の、具体的な施策については下記リンクを参照されたい。(Phile-web編集部)


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