HOME > ニュース > ソニー「Reader」が.book対応、ストアで講談社のコミック約5,700冊を販売

「進撃の巨人」や「のだめ」も

ソニー「Reader」が.book対応、ストアで講談社のコミック約5,700冊を販売

公開日 2011/06/22 11:00 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニー(株)は、同社の電子書籍端末「Reader」を「.book」フォーマットに対応させるアップデートを本日から開始した。

.bookフォーマットの閲覧に対応。講談社のコミックがReaderで読めるようになる

これまでReaderではXMDF形式の電子書籍の閲覧に対応していたが、.bookに対応させることでコンテンツを拡充させる。

.bookへの対応には、Reader本体のアップデートと、PC用のコンテンツ転送ソフト「eBook Transfer for Reader」のアップデート、両方を行う必要がある。

また、明日午前10時から、Reader向けの電子書籍販売サイト「Reader Store」で.bookフォーマットのコンテンツ販売を開始。講談社のコミックや書籍が大量に追加される。あす追加されるコミックは約1,360タイトル(約5,700冊)で、書籍は約300タイトル。

講談社のコミックは「進撃の巨人」「社長 島耕作」「のだめカンタービレ」など連載中や最近の人気作品のほか、「巨人の星」「あしたのジョー」など懐かしい作品まで多彩なタイトルを販売開始する。

カラーページを表示したところ。16階調ながら絵の雰囲気を的確に表現している

ディスプレイの解像度は800×600ドットだが細部の視認性は高い

また講談社の書籍では「死ねばいいのに」「半落ち」などの人気タイトルが新たに追加される。なおコミック1冊あたりの容量は平均約40MB程度で、約1MB程度の書籍に比べデータ量は大きい。

コミックの表示にあたっては、16階調のモノクロ電子ペーパーでコンテンツを美しく表示するため、ビューワーを出版社とともにチューニング。様々なアルゴリズムを調整することで、描線のガタつきを無くした滑らかな表示、スクリーントーンの最適な表示などを実現した。実際にチューニング前と後の画像を見比べると、描線の滑らかさが異なっていることが一目でわかる。なお、ページの拡大表示を行うことは可能だが、見開き表示は行えない。

チューニング前のビューワーで表示したところ(一部を拡大)

チューニング後のビューワーでの表示。ガタついていた輪郭が滑らかに表示されている

このビューワーのチューニングには、「欄外の書き込み等が多い『のだめカンタービレ』、細かな書き込みが多い『沈黙の艦隊』を再現できれば、多くのコンテンツに対応できる」という講談社のアドバイスを受け、作り込みを行ったという。

現在のところコミックの販売は講談社の作品だけだが、同社では「今後、他社作品の提供も積極的に検討していきたい」と話している。

【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株) 買い物相談窓口
TEL/0120-777-886

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック