和久井光司11年振りのニューアルバム
これは昨年6月に行われたアコースティックライブ「五夜連続ライヴ」の音源をベースに、ドラムスやブラスなどをオーバーダブしたもので、オリジナルアルバムとしては11年振りとなる。
ロックミュージックが本来持べき“初期衝動”が、アルバム全体に感じられるところが、まず特筆すべきことだろう。40歳を過ぎてなお、その衝動を持ち続けているところが、氏が現役のミュージシャンであることの証といえる。
決して懐古的ではなく、和久井光司の“現在”が全14曲に詰められている。
紙製見開きジャケットというところに、アナログ盤に深い愛情を注ぐ和久井氏らしさが感じられる。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)