SACDの本格的なマルチチャンネル録音が開催!
所沢ミューズで行われた収録風景(左)と使用されたメインマイクセッティング(右) |
7月の2、3日に所沢市民文化センター・ミューズ・アークホールで行われたレコーディングセッションは、東京交響楽団創立55周年記念録音であり、秋山和慶指揮によるホルスト「惑星(冥王星付)」。最先端のDSD録音による6チャンネル・マルチ・トラック(5.1chサラウンド・レコーディング)収録が行われた。この録音はfine N&Fが担当し、メインマイクには新開発の5.1/2チャンネル・コンパチブルSF-Uネイチャー・サラウンド・サウンド・フィールド・マイクロフォン・システムを採用。これによりマルチchはもちろんのこと、従来のステレオ再生でも、ナチュラルで躍動感あふれる音場再生ができるというものだ。
今回の「惑星」はサラウンドを強く意識した録音が施されており、マルチchの魅力を堪能できる作品に仕上がりそうである。発売時の仕様はハイブリッド・ディスクで、従来のCDプログラム記録層(2ch)とSACD記録層(2ch+マルチch)からなる2層構造となる予定。発売は今年の10月25日が予定されている(レーベルはfineNF、販売はユニバーサル・ミュージックIMS)。今から発売が待ち遠しい1枚となりそうだ。
今後ますます注目されるSACDマルチchを含めた『デジタルマルチチャンネル』の動向については、オーディオアクセサリー102号(8月21日発売)にて、詳細なレポートを行うので、楽しみにしていてほしい。 (季刊・オーディオアクセサリー編集部)