本能でジャズを聴くためのガイドブック
頭でっかちな聴き方をしてはジャズを楽しむことができない! というのが寺島氏の主張であり、それに従って、第一章「まずは耳をかっぽじる!」、第二章「目で聴く!」、第三章「本能で聴く!」、第四章「嗅いだりしてみる!」……と本書は展開していく。それぞれの章で、寺島的推薦盤の聴きどころが辛口の寺島流で語られていく、爽快な一冊である。
前書きに「オーディオに力を入れざるを得ない」とあるように、ジャズとオーディオの関わりについてもふんだんに語らているので、オーディオファンにも強く推薦したい。
本書は1996年に山海堂から刊行された『寺島流JAZZの聴き方』を再構成、改題したものである。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)