ケーブルブランド探訪記（ノードスト編　その３）

QUATTRO-FIL

●第３回目は同社のインターコネクトケーブル「QUATTRO-FIL」はノードスト社独自のモノフィラメント構造を採用したインターコネクトモデルである。
同モデルは50マイクロンの銀コーティングを施した8NOFCを7本を1グループとし、4グループで計28本使用し、この1グループごとのケーブルをテフロンのスペーサーを使用して巻きつけ、さらにテフロン圧延処理を施している。
この構造はノードスト社独自の技術でマイクロモノフィラメント構造と呼び、皮膜と導体の接触を最小にし、空気を絶縁体とするとしているため、ダイナミックで、リアリティーの高い再生音を得ることができる。
また、このクアトロフィルには、1.25メートルのトーンアームケーブル（150,000円）も用意されているので、こちらもお楽しみいただきたい。（季刊・オーディオアクセサリー編集部）

●ノードスト社のプロフィール
ノードスト社は現在、10種類以上のケーブルを提供している。そして、NASAと共に宇宙開発プログラム（スペースシャトル等）で、ケーブルのテフロン圧延技術（ノードスト社特許）を開発し、この技術を民生用に移転し、 オーディオケーブルとして新たに製品化したのが、同社の代表モデルのフラットラインケーブルである。
このテフロン圧延技術は、NASA以外でも、軍事、核施設、医療、コンピューター向けの特殊ケーブルとして、 高度な性能が要求される分野で使用されている技術である。
同じデザインに基づき、拠り線構造による音の劣化、濁りを防ぐため、単線を基本とし、長方形導体や、複層コーティングされた円形の導体を使用。テフロン圧延技術によりスキンエフェクトや磁気による音質の劣化も防ぐ。
この技術が、導体間の正確なスペーシング（距離）導き出し、結果としてインダクタンスやキャパシタンスを極めて低く押さえることができる。また、信号の伝達速度は光の95%に達し、究極の高音質を実現させている。