ケーブルブランド探訪記(PAD編その17)

公開日 2002/03/19 09:32
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Jeff Rowland DC Cable for Preamp(左)、for TEAC P-0(右)
●第17回目は、同社のDCケーブル「DC CABLE REVISION. B SIGNATURE SERIES」をご紹介する。

 同モデルは、エソテリックP-0やJEFF ROWLANDのアンプに使用するDC電源ケーブルをPAD製にしたらどうなるだろうかという要望を持ったシーエスフィールド(株)が、ジム社長に上記製品のDCケーブルの試作を依頼したことから誕生したモデルである。

 ジム社長は実は、P-0のオーナであったのだ。彼はそこでDCケーブルはACケーブル以上にロスが発生するので、専用DCケーブルはエレクトロニクスのポテンシャルをさらに引き出すことができることを確信した。そしてケーブル設計の天才ジム・オッド氏から6ヶ月後に試作品が届けられた。

 同モデルに関してはスペックが明らかにされていないが、本来あるべき機器の実力を最大限に生かすことのできるモデルである。上記の機器をお持ちの方はぜひとも、シーエスフィールド(株)にお問い合わせいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

●PAD社のプロフィール
PURIST AUDIO DESIGN(PAD)の歴史は1987年に始まる。創立者のジム・オッド氏は元油田探索会社の情報伝達技術者であり、ダイナマイトで爆破した海底の情報を船上に伝送する過程で、振動や電磁波の研究をすることになる。それが、リキッドジャケットという斬新でユニークな発想につながることとなる。この特殊な液体を注入するという構造を採用することで、固体のシールドではしきれない振動や電磁波を、より効果的に排除することができるのだ。その他、素材の超低温(クライオジェニックス)処理などさまざまな技術を応用させ、過去に類例を見ない斬新なケーブルの開発に成功し続けている。

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