ケーブルブランド探訪記(NEOTECH編 最終回)
Hot側に0.65mm径の高域用2本、低域用に1.3mm径2本の純銀線、Cold側には0.65mm径の高域用3本、1.3mm径の低域用3本の純銀線を採用し、1本ずつテフロン絶縁体でシールドされている。さらに、外側に0.8mm径のOCC純銀線を2対装備し、マルチバンドコア(分割帯域伝送)構造になっている。空中チューブを緩衝材として充填し、ドレインワイヤー装備でノイズ対策も完璧に施している。また、外皮にはPVCジャケットを使用している。ぜひ最高峰の音質をお楽しみいただきたい。
なおNEOTECHブランドのケーブルラインナップは、5月21日発売の『オーディオアクセサリー105号』でもご紹介するので、こちらもぜひお楽しみいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
●NEOTECHのプロフィール
NEOTECH社は、1980年に台湾で創立された「WAN LUNG ELECTRIC WIRE & CABLE MFG. CO., LTD」により製造されたケーブルのブランドである。
同社はこれまで多くの海外ケーブルブランドに対し、OEM供給(相手先ブランド製造供給)をしてきた実績がある。
通常、オーディオケーブルというと1つの特別な技術、あるいはそのブランド独自のアイディアを全面的に押し出しセールスポイントとして訴えるものである。しかし同社は、長年にわたるOEM供給の実績・技術に基づいた様々な製造技術・製造ノウハウを持ってるのだ。
中心となる導体をひとつをとってみても、TC(タフピッチ銅線)・OFC(無酸素銅線)・SPC(銀コーティング銅線)・UPOC(ウルトラピュアーOCC銅線)・OCC SILVER(OCC銀線)・PURE SILVER(純銀線)など、様々な素材を使い分けている。それをケーブルに作り上げる際のシールド材、緩衝材、外皮ジャケットにも多くの素材、技術ノウハウが盛り込まれているのだ。
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