日本コロムビアの「CREST1000」作品紹介(その1:No.1〜5)
「CREST1000」No.1〜5 |
No.1■マーラー:交響曲第8番 「千人の交響曲」(COCO-70401)
エリアフ・インバル指揮
フランクフルト放送交響楽団
バイエルン放送合唱団、北ドイツ放送合唱団、南ドイツ放送シュトゥットガルト合唱団、西ドイツ放送ベルリン合唱団、RIAS室内合唱団、リンブルク大聖堂児童聖歌隊、ヘッセン放送児童聖歌隊
フェイ・ロビンソン、テレサ・ケイヒル、ヒルデガルト・ハイヒェレ(ソプラノ)、リヴィア・ブダイ、ジェーン・ヘンシェル(アルト)、ケネス・リージェル(テノール)、ヘルマン・プライ(バリトン)、ハラルト・シュタム(バス)、フリッツ・ヴァルター・リンクヴィスト(オルガン)
録音:1986年[PCM デジタル録音]
推薦:レコード芸術推薦/ACCディスク大賞/ドイツ批評家賞/87年度ディアパゾン・ドール(仏)大賞/88年度レ・プラチヌ(仏)/87年度ドイツ・レコード大賞(全集)
”大宇宙が鳴動する”かのような圧倒的な演奏。しかも細部の彫拓も精緻の極みであり、壮大な遠近感の中で一大叙事詩が描かれる。マーラーの交響曲の中でも最大のスケールを誇るこの曲を完全に掌握したインバルのタクトのもと、全体がこれ以上ない理想の表現に到達した希有の名演。
No.2■マーラー:交響曲第7番(COCO-70402)
エリアフ・インバル指揮
フランクフルト放送交響楽団
マルティン・ゲス(テノール・ホルン)
録音:1986年[PCM デジタル録音]
推薦:87年度レコード・アカデミー賞/レコード芸術特選/87年度ディアパゾン・ドール(仏)大賞/88年度レ・プラチヌ(仏)/87年度ドイツ批評家賞/87年度ドイツ・レコード大賞(全集)
圧倒的な勝利と異様なパロディ性の共存。相反する要素が混在したマーラー世界の象徴ともいえる作品。これまで「難解」と言われてきたこの曲の隅々にまで光を当て、この交響曲に込められたさまざまな意味・感情のすべてを的確に表現した同曲の決定的名演。
No.3■マーラー:交響曲第5番(COCO-70403)
エリアフ・インバル指揮
フランクフルト放送交響楽団
録音:1986年 [PCM デジタル録音]
推薦:86年度文化庁芸術作品賞/レコード芸術特選/朝日新聞試聴室推薦/87年度「HIFI-VISION」誌クラシック部門受賞/87年度ディアパゾン・ドール(仏)大賞/88年度レ・プラチヌ(仏)/87年度ドイツ・レコード大賞(全集)
インバルの名を不動なものにしたマーラー演奏史上の金字塔的名盤。深く精確なスコアの読みは今なお他の指揮者の追随を許さず、同時にみずみずしい情感と説得力にあふれた名演。限りなくナチュラルに音場をとらえた録音もすばらしく、聴き手の耳を一瞬たりともそらさない求心力にみちたアルバム。
No.4■マーラー:交響曲第4番(COCO-70404)
エリアフ・インバル指揮
フランクフルト放送交響楽団
ヘレン・ドナート(ソプラノ)
ディエゴ・パガン(ヴァイオリン)
録音:1985年[PCM デジタル録音]
推薦:86年度レコード・アカデミー賞/レコード芸術推薦/87年度ディアパゾン・ドール(仏)大賞/88年度ドイツ批評家賞/87年度ドイツ・レコード大賞(全集)
インバルならではの精確なスコアの読みと実践で、この曲のもつみずみずしい抒情や情感をあますところなく描いている。ドナートの精緻な歌唱も演奏に融合し魅了する。ワン・ポイント・マイクによる混濁のいっさいない美しい音質も世界的な評価を得ている。
No.5■マーラー:交響曲第1番 「巨人」(COCO-70405)
エリアフ・インバル指揮
フランクフルト放送交響楽団
録音:1985年[PCM デジタル録音]
推薦:レコード芸術推薦/87年度ディアパゾン・ドール(仏)大賞/88年度ドイツ・レコード大賞(全集)
徹底したスコアの読み込みと実践、インバルによって鍛えられたフランクフルト放送響の抜群の機能、そして優秀な録音によって世界に衝撃を与えたシリーズの第1作。緊張と開放の対比のすばらしさ、精密でありながらみずみずしい美しさをたたえた名演。