日本コロムビアの「CREST1000」作品紹介(その5:No.21〜25)
「CREST1000」No.21〜25 |
No.21■ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調「合唱」■(COCO-70421)
オトマール・スウィトナー指揮
ベルリン・シュターツカペレ、ベルリン放送合唱団、マグダレーナ・ハヨーショヴァー(ソプラノ)、ウタ・ブリーヴ(アルト)、エーバーハルト・ビュヒナー(テノール)、マンフレート・シェンク(バス)
録音:1982年[PCM デジタル録音]
推薦:レコード芸術特選/朝日試聴室推薦
B&K社の録音用マイクを使用し、合唱付きの大オーケストラの幅や奥行きが的確に捉えられた名録音。ドイツの伝統様式を受け継ぐスウィトナーとベルリン・シュターツカペレの長く緊密な関係の頂点ともいうべき記念碑的録音。
No.22■ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 作品68「田園」■(COCO-70422)
オトマール・スウィトナー指揮
ベルリン・シュターツカペレ
録音:1980年、1984年[PCM デジタル録音]
推薦:レコード芸術特選
スウィトナーとベルリン・シュターツカペレの緊密な関係が生み出した「田園」の規範的名演として評価の高いアルバム。有名な「嵐」の場面から終曲に向けて音楽が滔々と流れ行く様のすばらしさは、もはや見事というほかない。
No.23■ブラームス:ハンガリー舞曲集(全21曲)■(COCO-70423)
オトマール・スウィトナー指揮
ベルリン・シュターツカペレ
録音:1989年[PCM デジタル録音]
推薦:レコード芸術準推薦
全21曲。ジプシー音楽特有の奔放さや彩り豊かな歌を巧みに描き分けるスウィトナーと、それに十全に応えてゆく名門オーケストラのすばらしいコンビネーション。強い推進力と喜びにあふれており、しかもヨーロッパの香り高いサウンドを堪能できる名盤。
No.24■プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」組曲■(COCO-70424)
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮
ケルン放送交響楽団
1. 組曲第1番 作品64bis
2. 組曲第2番 作品64ter
3. 組曲第3番 作品101
録音:1994年[PCM デジタル録音]
推薦:レコード芸術推薦
晩年になって、その凄い実力が正当に評価され始めた指揮者として、故ギュンター・ヴァントと並ぶ存在のスクロヴァチェフスキ。作曲家でもある彼はドイツのメインストリームの他に近現代の作品を得意としている。ひとたび聴き始めたら最後まで耳をそらせなくなる求心力あふれる演奏。
No.25■オネゲル作品集■(COCO-70425)
ジャン・フルネ指揮
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
交響的楽章第1番「パシフィック231」/ 交響的楽章第2番「ラグビー」/ コンチェルト・ダ・カメラ(室内協奏曲) /夏の牧歌/交響曲第3番「典礼風」
録音:1993年[PCM デジタル録音]
推薦:レコード芸術推薦
現在「フランス作品の指揮では右に出る者がいない」とさえ言われるフランスの名匠、ジャン・フルネ。オランダ放送フィルとの数多くの録音の中でも特に評価の高いのがこのオネゲル作品集。その指揮棒から紡ぎ出される音楽は、えも言われぬ気品と充実感に満ちている。