チェコ・フィルの名トランペッター、ケイマルが久々のソロ・アルバムを発売
ミロスラフ・ケイマル『グロリア -トランペット名曲集-』 |
ミロスラフ・ケイマルは、音一発に込められた陰影の豊かさや切々と訴えかける表情で耳を奪い、最高音域に至っても響きが痩せたり金属的になったりしない、そんなトランペット奏者であり、なによりもそこに歌心があり、まるでフリューゲル・ホルンのような柔らかな音色で魅了する芸術家だ。
革命の年、ルツェルン音楽祭でのノイマン&チェコ・フィルのマーラーの交響曲第3番、第3楽章のポストホルン・ソロを担当したケイマルの音色を聞いて、かの大巨匠クーベリックは祖国に帰り、チェコ・フィルの指揮台に立つことを決心したという。
このように、なお進化し続けるパワーと、サウンド、そして圧倒的な存在感。小林研一郎も絶賛する彼の歌心がいっぱい詰まったこのアルバム。伴奏を務めるのは超絶オルガニスト、アレシュ・バールタだ。両者の高い音楽性が、楽器を超越してクラシック名曲を人々の心を揺さぶるまでに昇華させていく。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
【タイトル】
ミロスラフ・ケイマル / グロリア -トランペット名曲集-
【収録曲】
マルティーニ
愛の喜び
コレルリ
前奏曲(ソナタ 第8番 ニ短調)
サラバンド(ソナタ 第8番 ニ短調)
アルビノーニ
グラーヴェ(協奏曲 ハ長調 作品6-5より第1楽章)
アダージョ(協奏曲 ハ長調 作品6-5より第3楽章)
アダージョ ト短調
J.S.バッハ
アリオーソ
主よ人の望みの喜びよ BWV147
アリア
グノー
アヴェ・マリア
マルチェロ
アダージョ(オーボエ協奏曲 ニ短調)
シューベルト
セレナーデ
アヴェ・マリア
ヴィヴァルディ
ラルゴ(オーボエ協奏曲 変ロ長調)
アダージョ(オーボエ協奏曲 変ロ長調)
テレマン
エア
アンダンテ(ソナタト短調より第1楽章)
アンダンテ(ソナタト短調より第3楽章)
ヘンデル
アンダンテ(「水上の音楽」)
オンブラ・マイ・フ
あら野のはてに
【演奏】
ミロスラフ・ケイマル(トランペット)
アレシュ・バールタ(オルガン)
(録音:2002年2月3日、3月15日 プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホール)
【品番】
OVCL-00075
【価格】
定価 \3,000(税抜価格 \2,857)
【発売日】
2002年7月24日
関連リンク