オンキョー、新開発DACシステム「VLSC」搭載のDVDオーディオ/ビデオプレーヤー
DV-SP700 |
本機は、DVDオーディオの最高スペックである192kHz/24bitに対応している。1ビットD/Aコンバーターの従来回路では、D/A変換時に可聴帯域にまでおよぶ広い周波数範囲のノイズが発生するため、様々なノイズ除去対策を施してきたが、完全なノイズの除去には至っていなかった。
同社は、このノイズを除去する回路技術を研究してきたが、その結果が、本機に搭載された新D/Aコンバージョン・システム VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)となる。VLSCは比較器とベクトル発生器で構成され、比較器はD/Aコンバーターとベクトル発生器の出力の差、すなわち音声信号の変化情報を検知し、ベクトル発生器に伝達します。そしてベクトル発生器がこの情報をもとに新たな信号を生成することで、ノイズを含まないピュアなアナログ信号を得ることができる。
さらにオーディオD/Aコンバーターは理論的な高域周波数96kHz、同ダイナミックレンジ144dBをサポートするDVDオーディオの192kHz/24bitに対応したチップを採用。このVLSCとD/Aコンバーター・チップを組合せたコンバージョン・システムは、いままでにない音場の再現を可能にする、と同社では語っている。
映像系では、プログレッシブ出力にもちろん対応している。さらに、設定をより簡単に行うため、対話形式で各種設定が可能になる「セットアップナビゲーター」機能も搭載している。(Phile-web編集部)
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