【インターナショナル】市川二朗のお気楽ショウレポート・ナグラの夢の製品群は死ぬまでに一度は聴いてみたい
デモの音量は各社のカラーが出るポイントで、大場商事のブランド陣はダイナミックで力強さを感じさせる。大きな空間をパーテーションで隔てて、幻想的な照明の下、美術品のごときたたずまいを見せるのがナグラのアンプ群だ。
ナグラといえばベテランマニアならテープレコーダーを思い出すだろうが、今では芸術的デザインの真空管アンプやデジタルプロセッサーをラインナップしている。アルミパネルを精巧に組み合わせたコンストラクションは、いかにもスイス・メイドを思わせる。
フロントパネルのロータリーノブが往年のテレコの雰囲気を醸し出し、特にプリアンプのPL-Lはテレコに見紛うばかりだ。価格はどれもゼロが1個多く、僕にとっては夢の製品群。死ぬまでに一度は聴いてみたいものだ。(市川二朗)