ケーブルブランド探訪記特別編(英国QED社を訪ねる)

公開日 2002/11/26 14:59
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GENESISを組み立てるスタッフ(左)、QEDのパッケージデザイナー(右)
●ケーブルブランド探訪記特別編(英国QED社を訪ねる)

ケーブルブランド探訪記の特別編として、英国QED社の現地レポートをお届けいたします。

お求めやすい価格で高品位かつ高音質なケーブルとして日本のオーディオファンの間でも支持が高まっている英国QED本社を訪ねた。ロンドンから車で約1時間の距離に位置するサリー州にQED本社は拠点を持つ。郊外の古い街並みを過ぎて、いくつかの森を抜けた場所にTAGマクラーレン社などがあるビジネスパークと呼ばれるレンガ造りのオフィス街の1つとしてQED本社はある。
 ここではQEDケーブルに関するイギリス全土はもちろん世界各国へのプロモーションからケーブルの組み立てまでが行われ、倉庫も整備されている。

たった1人のカリスマ的存在はいらない
徹底したマーケティング調査と技術研究が
ひとつのケーブルを作り上げる


QED社のスタッフは約40人。マーケティング、設計、製作、測定などケーブルに関するあらゆる分野の仕事がプロフェッショナルにより完全に分業化されている。QED社の特徴の1つがここにある。カリスマ的なたった1人の人間は存在しない。あらゆる分野のプロフェッショナルたちが、お互いにかなり綿密に、仲良く、明るく議論し合いながら1本のケーブルを作っていくスムーズかつスピーディーな体制が取られているのを感じ取ることができた。

どんなケーブルを作るかではない
どんなシステムが合うのかが重要

QED社はここだけではない。本社から車で10分ほど離れた場所には同社の研究施設がある。ここにはケーブルのパッケージデザイナーや測定技師の方々が存在し、試聴室がある。同社の2つ目の大きな特徴は、ケーブル作りに対する徹底した調査にある。
どんなケーブルを作るかではない。どんなシステムがあってその中でどのようなパフォーマンスを発揮できるのか、ということを第1に考えた柔軟なポリシーがそこにはある。その結果として生み出されたケーブルの構造であり、素材であるのだ。
 世界中のありとあらゆるネットワークを駆使し、また時には実際に現地に赴き、現在のオーディオ&ビジュアルシステムの流れを完全に捉えている。例えば日本向けとしては、現在プラズマテレビなどの製品に電源ケーブルを使うことによる効果に関する10数ページにわたる調査書を作成している。近々デビューの予定なのでお楽しみいただきたい。 また、マルチシステムにおけるIリンクについても引き続き調査をしているとのことである。

さて、このようにして生まれたQEDのラインナップにはどのような製品があるのか。後編にてお伝えいたします。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

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