コンサートホールと同じ“木の床”を自宅視聴室に
天然の木による、音響床材「サン・ミュージックステージ」 |
また、逆にコンクリートなどでガチガチに固めた床では、聴いている音楽が沈んでしまって前に出てこないことが多い。そこでコンサートホールなど、もともとコンクリートの建物でも、その床には木を使用している例が多く見られる。
しかし「木で作ればいい」というような簡単なものでもないのが、床である。事実、コンサートホールでは、使用する木の材質から木目、さらには接着剤までもが吟味されている。しっかりとして、音のよい、天然のぬくもりのある本格的な木の床を作るには、それなりの床材を吟味するのが理想的であるわけだ。
コンサートホールやソリスト(楽器奏者)の自宅にも使用され、実績のある床材として知られているのが、「サン・ミュージックステージ」という床材だ。コンサートホールや楽器奏者はもちろん、オーディオ評論家、オーディオファンたちの協力で理想の音質を追求した、こだわりの音響床材である。
この「サン・ミュージックステージ」は、天然の木を使用し、優れた音質を実現するための特殊な構造になっている。厚さも十分なもので、きわめて頑丈な作りである。価格は決して安くはないが、こだわりの試聴室やホームシアター作りに、プロも認める本格的な木の床をチョイスしてみるのはいかがだろう。
◆「サン・ミュージックステージ」について
オーディオ評論家の江川三郎氏と田中材木店の田中敏夫氏により、音のよい床材をプロのミュージシャンやホールとの協力で検討開発した結果生まれたのが、音響床材「サン・ミュージックステージ」材だ(通称:サンステージ)。
舞台で理想的な音響性能が得られるように木の目を考慮、スプルース材と樺材を、角度を持たせて積層させているのが特徴となっており、実際にサントリーホールをはじめとするコンサート会場、NHK交響楽団をはじめとするオーケストラやソリストに、広く採用されている。
リスニングルームや、オーディオセットを設置する部分にこの「サン・ミュージックステージ」床材を導入すれば、いままではただの床だったのが、舞台並みの優れた音響性能を発揮する。なお、一般向けの製品では木の目を平行に積層し、よじれが防止されている。
ラインナップには、740×600(\35,000)、×900(\50,000)、×1200(\65,000)、×1800(\85,000)の4種のサイズがある。総厚はいずれも41mmとなっている。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
●問い合わせ
「サン・ミュージックステージ」設計・製造
合資会社 田中材木店
代表 田中敏夫
東京大田区東六郷2-1-7
TEL 03‐3735-3311(代表)
FAX 03-3735-3314
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