ティアック、CDのエッジを削る音質向上マシン「CDサウンド・インプルーバー」を発売
CDサウンド・インプルーバー |
なお、本機は弊社刊行「季刊・オーディオアクセサリー 108号」所収記事「福田屋」ですでに紹介されている。
本機は、CDディスクのエッジを斜めに削りディスク内部での光の乱反射を抑え音質を向上させるCDエッジ・カッティングマシーン。
「大量生産で生まれるCDは外周エッジの成形が不均一であり、これがディスク内部で微妙な光の乱反射を発生させ、高精度な信号の読みとりを阻害しており、さらにエッジ成形の不均一はディスクの回転バランスにも微妙な悪影響を及ぼしているのではないか」と考えたドイツの生物化学者シュロット博士は、CDの音質向上を目指し、CDエッジをきれいに磨く事から、あらゆる角度で削る〈磨く)事を試し、また、エッジ部に塗布する色に関しても各色を試したという。この結果、彼はエッジの傾斜を約36度とし、マットブラックでエッジを塗る事が一番効果があると判断した。
編集部でも実際に本機を使用してみたが、その使い方はかんたん。まずはCDの記録面を上にしてターンテーブルにセットし、クランパーで固定させる。そのあと、本体前面のスイッチを回してディスクを回転させ、レバーを左に動かして刃をディスクのエッジに当てる。レバーは必要以上に動かせないようになっており、ディスクを削りすぎる心配はない。また、削るときには本体背面から掃除機のノズルを入れて吸引すると、削りカスが散乱せず作業がしやすい。
エッジを削った後、回転を緩め、付属のマジックでエッジ面を塗布する。これで作業は完了だ。マジックは水性でも油性でも良いが、失敗した際も消しやすいように、水性が推奨されている。
エッジを削ったCDともとのCDを聴き比べたが、一聴して音の解像度が上がったことがわかる。情報量が格段に増え、質感が向上する。その効果はほとんどの方が体感できるはずだ。また、ティアックによると「SACDやDVDオーディオ・ビデオなどでも効果がある」とのことで、その能力に期待が高まる。
なお、Phile-webでは、福田雅光氏による本機の使用レポートをすでに掲載している。また、来週からは本機が1名様に当たるプレゼントアンケートも実施予定。こちらもあわせてご覧頂きたい。(Phile-web編集部)